HAL研社員「そんなに敵に囲まれたらカービィがかわいそうじゃないですか😥」

https://automaton-media.com/articles/newsjp/20220324-196660/

高い問題解決能力を見せつけたハル研究所だが、一方でどうしても解決に時間がかかった課題もあったそうだ。それは、2Dアクションをそのまま3Dアクションに作り変えると、スリルや冒険度が薄まってしまうという懸念だった。3D化で奥行きができて敵を避けやすくなる分、カービィが敵にしっかり囲まれて狙われないと、難易度が下がってしまったのだという。実際、任天堂に所属する二宮氏がフィードバックした際も、敵の配置の調整を何度依頼してもフィールドが隙間だらけになってしまったのだという。

そこで二宮氏が、なぜマップの密度が上がらないのかハル研究所に尋ねたところ、意外な回答が返ってきたそうだ。ハル研究所スタッフいわく、「そんなに敵に囲まれたらカービィがかわいそうじゃないですか」とのこと。開発しているスタッフは皆カービィが好きで、カービィを苦しめてしまう場面づくりに抵抗があったのだという。アクションゲームが苦手な人や低年齢のプレイヤーを考慮することはもちろんのこと、どうしてもカービィをいじめたくない気持ちが、マップのレベルデザインをするうえでの困難となっていたようだ。なかなか越えがたいハードルではあったものの、こうした難易度調整については時間をかけて擦り合わせていったとのこと。