文藝春秋側の喜田村洋一弁護士は、松本側の要求への不信感を隠さなかった。第1回口頭弁論後に取材に応じ、「今日は予定通りという感じですね」としつつ、松本側が記事内の「A子」「B子」の氏名をはじめ、住所、生年月日、電話番号、LINEアカウント、そして松本の記憶喚起のために顔写真などを求めたことに「私も47年、弁護士やって、名誉毀損(きそん)案件もたくさんやっているつもりですが、こんなこと言った人は初めてですね」と語った。

 報道内容にあるような行為を行っていないのであれば女性2人の個人情報を知る必要はないとし「原告がこれを求める理由として考えられるとすれば、その頃、同じようなことをたくさんやっていたと。だからどれがAさん、Bさんなのかわからない。多分そんなことは言わないんでしょうけど」と指摘した。