小説家を目指したワイくんの末路w書き溜めてます
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六畳一間である手間も相まって、横になる場所すらない。
冬は掛ける毛布がないから、押し入れに偶然あった寝袋を使った。 皮肉にも俺が勝手に部屋にした其処物置だったから、そういう物には困らない
俺にはゲームとアニメ、ネット小説、漫画があれば良かった。 何も無い俺にはそれが唯一の心の拠り所だった。
でも相変わらず大乱闘は続いた。 ワイは親の暴力にはやっぱり敵わなかった。
案の定只々されるがままや。
それがワイの中学校の思い出や。 全ての青春の時間は小説、アニメ、漫画、ゲームに費やした。
ちなみにゲームは買ってもらえんから、いとこからもらったゼルダの伝説しかやっていなかった。 あれは楽しかった。
親は昔から過干渉やったから、ゲームをやるのも遅かった。 だからおかしくなる程ワイはゲームにハマったやねぇ。
あの頃は本当に夢中だった それがワイの幼少期。
あまりに空虚過ぎて何も語る事がないからこうして列挙することしか出来ん。 特に家族との思い出や、友達とのエピソードも無い。
本当に何も無いのがワイの人生や。 で、高校もやっぱり虐められて、あるグループの奴らがじゃんけんして負けた奴がワイの前に立つってやつをやられてた。 丸めたプリントをガムテープで補修したボールを昼休みに当てられる役を承った。
それで笑われる日々やね。 でも親は登校をやはり強制した。
もう何がなんだかわからなかったワイは、言われるがままに学校に通った。 特に体育の時に二人組作れと言われた時は、絶望頻りだったやで。
普段から仲間外れにされるワイは、最早死に体だった。 瀕死だったんや。
そんな中出会ったのは自分自身で小説を書くよいう行為や。 最初は半信半疑の思いで今まで培ってきた知識を総動員してやってみた。
小説家になろうという小説投稿サイトにアップロードして見てもらうというやり方やね。 すると途端に評価が付いた。
pvもたちまち増えていき、ワイは有頂天やった。 ブクマ数も初心者は一瞬で卒業する勢いで一気に中流や。
そうして内心では狂喜乱舞の絶頂だったワイは、それから書き続けた。 貴重な青春を浪費して、全てを犠牲に小説へと自らの時間を捧げた。
何もかも投げ出してワイには小説がある、と自分自身に言い聞かせた。 周りが放課後に遊ぶ約束をしている中でワイ一人だけが浮いていた。
でもそれから目を逸らし続けた。 何も無いワイには小説しか無かった。
だからクラスメイトや先生、認めてくれない親にはいつかは小説で見返してやろうと思っていた。 それにはただ一つの道しかなかった。
そう、書籍化だ。 ワイはpixivの有償依頼を請け負った実績に胡座を掻き、自分でも中学の時に見たあの名作達の様な作品を生み出せると勘違いをした。 ワイは自分でも一つの作品を描きたいと思った。
そうすればこんなダメな自分自身の何かを変えられると思っていた。 けどそうして売れようとすればする程に、人気は低迷した。
次第に感想も来なくなり、評価もつかない始末。 所謂無駄な努力を積み重ねているといった有様だ。
だからワイは自分よりも評価の悪い作品を内心で貶めて、安心を得た。 愚かにも他者の作品の欠点などをあげつらうyotubeの動画を見た。
そうすれば何より求めていた安心が手に入る。 一瞬でも満たされないプライドが癒やされる。
そんな風にして、ワイは精神の均衡を保っていた。 すると前まで大好きだった小説や漫画アニメが全く楽しめなくなった。
如何してかわからないが、感覚的に嫉妬だと思う。 それが邪魔をして純粋に作品を楽しめなくなった。
あんなに大好きだった小説が今では見るのも嫌だ。 でも自分の作品も大嫌いで、誤字脱字の報告も見直せない。
ただ新しい話を書き続けるばかりだ。 でも投稿するにつれて反応が悪くなる。
当然だ。
小説という媒体は作者の頭の中を直に読者へと訴える作品。 ここまで愚かな人間に成り果てたワイの思考をダイレクトに伝われば、最早それは道理と言えた。 ワイみたいに腐り切った人間の小説を見る人は次第に居なくなるのは必然だった。
でも当時のワイはそれを理解していなかったから、余計に一生懸命に執筆した。 努力の方向性は間違えていえど、少なくとも書き続けてはいた。
これが無くなってしまったらワイには何も無いと思った。 これだけが唯一ワイの全てだった。
ワイは縋っていたんや。 でもそれからというもの作品の評価が気になって気になってしょうがなかった。
夜は不眠症になり、朝起きて評価が無いとそれだけで落胆した。 心身共に疲弊して、クラスメイトからのイジメは酷くなるばかり。
ワイは傘を壊された日に先生に訴えた。 けど先生は明らかに面倒そうな風に厄介払い。
でも一応は問題にした。 ワイは請求書を作って先生に提出した。
都合、親も呼ばれた。
親の意思を装ってワイは先生に問題を訴えたんや。 いじめの件で先生が呼んでいると言うと、世間体を重んじている親は一応学校に行った。
でもやはりなあなあで済ませる方向性になって終わった。 警察沙汰になるとワイは脅された。
日和ったワイは其処で訴えを取り下げた。 本来ならそれで困るのは学校側であるにも関わらず、無知なワイはまたやらかした。
それで学校は散々な目に遭う事になったワイは、先生にチクった事がバレて無事居場所を無くした。 おい、うんこくん。
貴様のスピードは俺の足元にも及ばんよ 余計にいじめが酷くなり、陰口は絶えない。
揶揄いは度を増して犯罪スレスレを狙う狡猾さも覚えられた。 ストレスに苛まれたワイは、更に小説にのめり込み、既に投稿文字数は100万字を超えていた。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています