小説家を目指したワイくんの末路w書き溜めてます
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ワイは当時なろう小説家を目指していた。
それもアマチュアではなくて、本当にお金が貰えるプロ。
所謂書籍化作家という奴だ。 幼い頃から虐められていたワイ。
そんなワイには、当然ながら友達なんて上等な者は居らず、家族からも他の家の子と比較して疎まれる日々。 結果、孤独に苛まれて不登校になった。
他者との接触が減ったせいか自ずと努力も怠る様になる。 今まで課せられたプレッシャーから解放された思いだったワイは自然、努力もそれと同時に辞めたんや。 そんなワイには唯一の縋り所としてアニメ、小説、漫画などがあった。
都合、それらに熱中していった。 家族からは最初の内は喧嘩になって、家庭用リアルスマッシュブラザーズにまで発展した。 嫌々ながらも強制的に、精神科にも連れて行かれた。
そこでは務めて平静を装った。 だからかわからないが、精神鑑定の結果はワイの望む通りになった。
異常なし。 と、親から聞き及び、ワイは普通だと喜んだが、その時から更に親から責め立てられた。 如何やら親はワイに嘘の鑑定結果を教えていたみたいや。 それをワイは愚かにも信じた訳やね。
まさか嘘を言われるとは思わなかったんや。
本当はうつ病やったらしい。 無論暴力沙汰は基本で、ワイが包丁を持ち出すとそれは収束を迎える形や。 当時は正常である事が正義というか、異常なことが露見すると恥ずかしく思っていたから、精神鑑定での演技はワイにとっては必要だった。 けど親は本来の結果を知っている。
恐らく自分たちの教育は正しいと盲信したかった様だ。 親はワイを更生させようと必死だった。
ワイは恐らく異常やった。 だから中学には一度も行かなかった。
何度もワイの家に訪問してきたやつもいるが、先生が嫌いだった為ダメだった。 先生が怖かったワイは登校出来なかった。
小学生の頃に、調理室で先生に壁ドンされたことがあってそれがトラウマになっていたんや。 更にこれに加えて反省文10枚書かされたからそれが当時三年生だったワイにはとてつもなく苦痛だった。 その先生はえこひいきが大好きだったし、それは中学の担任も同様だった。 中学生の頃は家で疎まれるは、友達出来ないは、ハブられるしでキツかった。 早退も増えて家に電話が入っていた。
だから次第に否が応にも追い詰められていった。 無論先生からは怒られる。
部活の顧問からも叱られる。 その度合いが凄くて、体育館の真ん中で立たされるとか色々。
今になって思うとどうって事ない様に思えるが、色々な学校から集まった生徒たちの試合の最中注目を集めたのは結構心にきた。 正に公開処刑と称して差し支えないやね。
そして心身に不調をきたしてから保健室に行く事が多い。 だけど主に精神的な事が多いから、熱は無い。
だから仮病を疑われて、その頃は良い子ちゃんだったワイにはそれが辛かった。 更に担任にはその事で呆れられる始末。
その先生曰く、「俺は忙しいから早くしてくん無い?どうせ仮病なんだから」 当時の記憶は多少朧だが、間違いなくこの様な旨の事を言われた。 だからそれで決壊を迎えたワイは、其処で諦めた。
やっぱり今思うとアホくさい理由だが、これがキッカケというわけではなく、今までのストレスなどが積み重なったのも影響していると思う。 中学は部活強制で、肉体的にも追い込まれていた。
それも嫌々所属していたのも相まってか、精神が疲弊していたんやと思う。 けどその場は如何にかして取り繕ったワイは、人目がある手前、なんとかして涙を押し留めた。 あまり泣かないタチやが、その時ばっかりは駄目だった。
もう全てがどうでもいい様に思えた。 中学生は家と学校が全てや。
その中で誰からも見捨てられた気になっていたワイは、心が折れた。 親も先生もクラスメイトもワイを嫌っていると思った。
本当はワイ如きになんて誰も興味も無い筈やのに、驕っていたワイはそう思ったんや。 一度として他人から認められた事が無かったワイにとっては、他者からの評価が如何しても欲しかったんや。 だから他人からの承認に執着して、失望されるとそれで心底から悩んだ。
それから学校に行きたく無いと親に言った。
けど親は認めてくれなかった。 暴力を振るってでもワイを学校に行かせた。
外に逃亡した事もあったやけど精々近所の公園に行くくらいや。 ガキのワイにはそれくらいの反抗しか出来なかった。
でも逃げないと殴り合いになる。 まぁでもその時のワイはヒョロガリやから、やっぱり父親にボコられたやで。
ワイの家では普段からリアルスマッシュブラザーズが繰り広げられて、ワイは毎回父親に敗北を期した。 阿鼻叫喚の嵐で、母親は泣き、俺も泣いた。
父親が部屋に押しかけてきてワイを足蹴にした。
一度として勝利を納める事が出来なかったんや。 でも結局はそれも破綻した。
今まで騙し騙しやっていたのも束の間、遂に終わりが訪れた。 とうとう不登校になったワイは、一度だけ休んだ。
無論内緒で休んだわけではなく、丁度その時心身ともに限界だった。とうとう不登校になったワイは、一度だけ休んだ。
無論内緒で休んだわけではなく、丁度その時心身ともに限界だった。 それが祟って風邪をひいた。
そして一度休むともう後は歯止めが効かなかった。 それからは何かにつけて身体の不調を訴えて如何にか休み続けた。
でもそれもやっぱり長くは続かない。 親はそろそろ学校に行けと言ってきた。
でもワイにとっては今まで一度も休んだ事が無い学校を休んだその日からもう心は折れていた。 休んだ日が長引くにつれて余計に学校に行けなくなった。
誰とも遊ぶこともなく、幼少の頃より一人でゲームをしていたワイにとっては、自尊心ばかりが肥大化していたんや。 それで既にプライドは人一倍やった。
だからクラスメイトや先生に顔を見せるのが恐ろしかった。 休んだ分の遅れを取り戻せる訳もないし、増してや部活での人間関係は既に形成されているだろう。
それを考えるとどうしても登校が出来なかった。 玄関から一歩も外に足を踏み出せなかった。
そしてワイは学校に行けなくなった。 それからはもう最悪の環境が続いた。
だから余計に人との接触を絶った。 無論それは家族とて例外ではない。
部屋から出るのも最小限に、ネットの世界に引き込もった。 アニメにのめり込み、まるで貪る様に小説を読み込んだ。
でも親はやはり急に部屋に突撃してきて、唐突に始まる家庭用リアルスマッシュブラザーズ。 彫刻刀を持ち出したワイは必殺技を覚えた。
勿論実際に刺すわけでもないし、その勇気も無かったワイは、それを親に見破られた。 殴られて頭を足の裏で踏みつけられた。
悔しかった。
でも愚かで知識も無いワイには如何にも出来なかった。 されるがままに一方的にボコられたワイに普段残される言葉は明日は学校に行かせる旨を告げる内容。 最早笑うしか無いし、笑えば尚更リアルスマッシュブラザーズ。 再戦の際には、例によって包丁を持ち出したワイが強制的に勝利を納めるいつもの流れ。
そんな日々が三年続いた。 顔を合わせれば必ず受ける人格否定。
誰にも縋ることすら出来ないワイには、最早アニメと小説しか希望が無かったんや。 でもいつかは親に復讐するつもりで普段から彫刻刀を装備していたし、眠る時も持っていた。 けどそれも意味がなく、もちろん眠りことさえままならなかった
部屋はゴミだらけで足の踏み場すら危うかった。 六畳一間である手間も相まって、横になる場所すらない。
冬は掛ける毛布がないから、押し入れに偶然あった寝袋を使った。 皮肉にも俺が勝手に部屋にした其処物置だったから、そういう物には困らない
俺にはゲームとアニメ、ネット小説、漫画があれば良かった。 何も無い俺にはそれが唯一の心の拠り所だった。
でも相変わらず大乱闘は続いた。 ワイは親の暴力にはやっぱり敵わなかった。
案の定只々されるがままや。
それがワイの中学校の思い出や。 全ての青春の時間は小説、アニメ、漫画、ゲームに費やした。
ちなみにゲームは買ってもらえんから、いとこからもらったゼルダの伝説しかやっていなかった。 あれは楽しかった。
親は昔から過干渉やったから、ゲームをやるのも遅かった。 だからおかしくなる程ワイはゲームにハマったやねぇ。
あの頃は本当に夢中だった それがワイの幼少期。
あまりに空虚過ぎて何も語る事がないからこうして列挙することしか出来ん。 特に家族との思い出や、友達とのエピソードも無い。
本当に何も無いのがワイの人生や。 で、高校もやっぱり虐められて、あるグループの奴らがじゃんけんして負けた奴がワイの前に立つってやつをやられてた。 丸めたプリントをガムテープで補修したボールを昼休みに当てられる役を承った。
それで笑われる日々やね。 でも親は登校をやはり強制した。
もう何がなんだかわからなかったワイは、言われるがままに学校に通った。 特に体育の時に二人組作れと言われた時は、絶望頻りだったやで。
普段から仲間外れにされるワイは、最早死に体だった。 瀕死だったんや。
そんな中出会ったのは自分自身で小説を書くよいう行為や。 最初は半信半疑の思いで今まで培ってきた知識を総動員してやってみた。
小説家になろうという小説投稿サイトにアップロードして見てもらうというやり方やね。 すると途端に評価が付いた。
pvもたちまち増えていき、ワイは有頂天やった。 ブクマ数も初心者は一瞬で卒業する勢いで一気に中流や。
そうして内心では狂喜乱舞の絶頂だったワイは、それから書き続けた。 貴重な青春を浪費して、全てを犠牲に小説へと自らの時間を捧げた。
何もかも投げ出してワイには小説がある、と自分自身に言い聞かせた。 周りが放課後に遊ぶ約束をしている中でワイ一人だけが浮いていた。
でもそれから目を逸らし続けた。 何も無いワイには小説しか無かった。
だからクラスメイトや先生、認めてくれない親にはいつかは小説で見返してやろうと思っていた。 それにはただ一つの道しかなかった。
そう、書籍化だ。 ワイはpixivの有償依頼を請け負った実績に胡座を掻き、自分でも中学の時に見たあの名作達の様な作品を生み出せると勘違いをした。 ワイは自分でも一つの作品を描きたいと思った。
そうすればこんなダメな自分自身の何かを変えられると思っていた。 けどそうして売れようとすればする程に、人気は低迷した。
次第に感想も来なくなり、評価もつかない始末。 所謂無駄な努力を積み重ねているといった有様だ。
だからワイは自分よりも評価の悪い作品を内心で貶めて、安心を得た。 愚かにも他者の作品の欠点などをあげつらうyotubeの動画を見た。
そうすれば何より求めていた安心が手に入る。 一瞬でも満たされないプライドが癒やされる。
そんな風にして、ワイは精神の均衡を保っていた。 すると前まで大好きだった小説や漫画アニメが全く楽しめなくなった。
如何してかわからないが、感覚的に嫉妬だと思う。 それが邪魔をして純粋に作品を楽しめなくなった。
あんなに大好きだった小説が今では見るのも嫌だ。 でも自分の作品も大嫌いで、誤字脱字の報告も見直せない。
ただ新しい話を書き続けるばかりだ。 でも投稿するにつれて反応が悪くなる。
当然だ。
小説という媒体は作者の頭の中を直に読者へと訴える作品。 ここまで愚かな人間に成り果てたワイの思考をダイレクトに伝われば、最早それは道理と言えた。 ワイみたいに腐り切った人間の小説を見る人は次第に居なくなるのは必然だった。
でも当時のワイはそれを理解していなかったから、余計に一生懸命に執筆した。 努力の方向性は間違えていえど、少なくとも書き続けてはいた。
これが無くなってしまったらワイには何も無いと思った。 これだけが唯一ワイの全てだった。
ワイは縋っていたんや。 でもそれからというもの作品の評価が気になって気になってしょうがなかった。
夜は不眠症になり、朝起きて評価が無いとそれだけで落胆した。 心身共に疲弊して、クラスメイトからのイジメは酷くなるばかり。
ワイは傘を壊された日に先生に訴えた。 けど先生は明らかに面倒そうな風に厄介払い。
でも一応は問題にした。 ワイは請求書を作って先生に提出した。
都合、親も呼ばれた。
親の意思を装ってワイは先生に問題を訴えたんや。 いじめの件で先生が呼んでいると言うと、世間体を重んじている親は一応学校に行った。
でもやはりなあなあで済ませる方向性になって終わった。 警察沙汰になるとワイは脅された。
日和ったワイは其処で訴えを取り下げた。 本来ならそれで困るのは学校側であるにも関わらず、無知なワイはまたやらかした。
それで学校は散々な目に遭う事になったワイは、先生にチクった事がバレて無事居場所を無くした。 おい、うんこくん。
貴様のスピードは俺の足元にも及ばんよ 余計にいじめが酷くなり、陰口は絶えない。
揶揄いは度を増して犯罪スレスレを狙う狡猾さも覚えられた。 ストレスに苛まれたワイは、更に小説にのめり込み、既に投稿文字数は100万字を超えていた。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています