社長にしてみれば、資質も能力も足りないことは重々承知の上で、後継者に指名することで自覚を促し、奮起を期待したのです。

ところが、その後も息子の行状には改善が見られません。社員の中にも、「彼が社長になったら、会社はどうなるのか?」と、動揺が走ります。

ついに社長も、これではいけない、と観念して、息子をクビにしたのです。社長としては、後継者はプロパー社員から選ぶか、それができなければ、M&Aで他社に買い取ってもらおう、という覚悟を決めたようです。

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