炎天下、 夏の昼下がり
未熟な果実が 落果して 何の気なしに 踏み潰す
それが反響し 淡い記憶は やけに静かな畦の道

小川の木陰に腰掛けて 水の流れを見ていたら
キラキラとした 思い出は 反映した 鏡花水月

熟れた果実は 落果して それを横目に空を見た
鱗雲、剥がれて滲む傷口に 心が痛む 家路にて