赤ずきん「おばあさんのお耳、どうしてそんなに大きいの?」
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おばあさん「それは私が昔ヴァンパイアの眷属をしていたからさ」 赤ずきん「どうしておめめがそんなに大きいの?」
おばあさん「それは単眼だった頃のなごりさ」 赤ずきん「どうしておくちが大きいの?」
おばあさん「それはね……私がドラゴンの血を引いているからさ!!」 そう言うとおばあさんは突然赤ずきんに襲いかかり、
ぱくり。
赤ずきんを一口で飲み込んでしまいました。
満腹になって満足したおばあさんは、
大きないびきをかいて居眠りを始めました。 そのいびきを聞いて漁師が通りかかりました。
漁師は窓から寝ているおばあさんを見つめます。
「あのおばあさんのお腹……年寄りの割に膨らみすぎている……妙だな……」
少し考えた末、漁師は閃きました。
「そうか! きっと誰かが食べられてしまったんだ!」 漁師はおばあさんのお腹を見て中に誰かいると思い、
漁で使っていたモリでドアを破壊して中へ侵入し、
おばあさんのお腹をモリで切り裂きました。 ぴょこん。
するとお腹の中から赤ずきんが出てきました。
赤ずきんはほとんど消化されてどろどろになっていましたが、
幸い命に別状はありませんでした。 「大丈夫かい?」
「ありがとう漁師さん、助かったわ」
赤ずきんは腹を裂かれて血まみれになったおばあさんを横目に、
「これからは自衛のため、常にバスターソードを持ち歩くわ」
と呟いて、その場を後にしました。
良い教訓を得た赤ずきん、また一つ大人へ近づいたようです。
めでたしめでたし。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています