日本での放映に先立って17日、東京都内の日本外国特派員協会(FCCJ)で本編が上映され、取材にあたったジャーナリストとディレクターとによるオンライン会見が開かれた。

会見で、取材にあたったジャーナリストのモビーン・アザー氏は「私たちは取材でここまで『沈黙の壁』にぶつかるとは思っていませんでした。
組織やジャーナリスト、企業、音楽業界の人々は自分たちの経験を共有したがらず、意味のある形で関わろうとしませんでした。番組の最大の狙いは議論を呼び起こすことにあります」と述べた。
またジャニーズ事務所については、「ジャニー喜多川氏の名前を今も冠し、親族が経営する企業が疑惑に真摯に向き合い責任を果たすと考えていませんが、
喜多川氏が作り上げた組織に若者を擁して今日も利益を上げている企業として行いを改めてもらいたいし、世間も実際に何が起きたかを知って、安全対策を講じてほしいと思います」と話した。

日本育ちという番組のディレクター、メグミ・インマン氏は「人々が口を開くことを、ここまで恐れているとは思っていませんでした。
また、この事案が人々の間でほとんど作り話や都市伝説のように考えられていること、そして、私たちが児童虐待だとみなしていることがセレブのゴシップとして扱われ、
真剣に扱われていないことの2点に非常に驚きました」と振り返り、「人々が声を上げられるようになること、そしてジョニー喜多川氏のような力のある立場の人が責任を問われることを望みます」と話した。

https://news.yahoo.co.jp/articles/5d484e5dc42e63dd3207fcaf2e6f7fda543c6327