侍ジャパンのヤクルト・村上宗隆内野手(23)が14日、準々決勝以降も「4番」を守る覚悟を示した。1次Rは全4試合「4番」で出場も、開幕から14打席無安打など、14打数2安打で打率1割4分3厘。本来の力を発揮できていないが、大谷の後の「4番」に「モチベーションになりますし、僕しか打ったことのない打順。これからもそこを打てるように頑張りたい」とプライドをにじませた。

 東京Dでの全体練習ではフリー打撃で大谷のような右中間への看板直撃弾を放つなど調整。ここまで4試合を「打てていない状態が続いていますけど、とにかく勝てたことが一番」と振り返った。左脇腹痛で辞退した鈴木誠(カブス)からはSNSの動画を通じユーモアたっぷりに励まされ「元気出せよという意味かなと思います」と感謝した。

 チームメートも若き4番を信頼。ヤクルトでも同僚の山田は「そんなに落ち込んでないんじゃないですか? 周りが言うだけで僕らは何も気にしていない」。5番を打つ吉田正も「4番として、どっしり座っていることが大きなこと」と存在感を認めている。

 準々決勝の村上の打順について栗山監督は「一人の選手どうこうではない。全体のバランスとして一番勝ちやすい方法を探る」と、話すにとどめたが、誰よりも復調を期待し、ここまで4番を外さなかった。

 周囲の信頼は3冠王の実績とともに、努力して前に進む姿勢を貫いてきたからこそだ。「(状態が)マックスってことはないですけど、そんなことは言ってられないので、しっかり打てるように頑張りたい」。逃げずに重圧に立ち向かい、村上がバットで貢献する。

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