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【衝撃】鶴の恩返しの元ネタ(中国版)、鶴じゃなくてジャンボタニシだった
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0001風吹けば名無し
垢版 |
2023/03/11(土) 00:31:43.99ID:fTKtzRGMd
晋の安帝のとき、侯官県の人謝端は幼くして両親を亡くし、親戚もいなかった。隣人に養われ、十七、八歳になったが、恭しく身を慎み、道に外れたことはしなかった。その後隣人の家を出て独立したが、妻はいなかった。隣人たちは皆不憫に思い、嫁をもらってやろうと画策したが、まだ果たせずにいた。
端は、夜遅く寝て朝早く起き、一生懸命農作業に励んだ。

ある時、村の中で一つの大きな田螺(タニシ)を見つけた。壺ほどの大きさなので、珍しいものだと思って持ち帰り、かめの中に入れておいた。飼育すること十数日、端が仕事から帰ってくると、いつも食事の用意ができていて湯も沸いていて、だれかが世話をしてくれたようであった。
0002風吹けば名無し
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2023/03/11(土) 00:33:13.49ID:fTKtzRGMd
数日このようなことが続いたので、端は隣人が親切でやってくれたと思い礼を言いに行った。

すると隣人は、「私はそんなことはしていません。どうしてお礼を言われるのでしょうか。」と言った。

しかし、その後何度も同じことが続いた。そこで後にまたありのままを話して尋ねた。すると隣人は笑いながら、「あなたは自分でお嫁さんをもらい、部屋の中に隠しておき食事の用意をさせておいて、私が炊事したなどと言うのですか?」と言った。
端は黙ったままどうしたことだろうと考えたが、訳がわからなかった。
0003風吹けば名無し
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2023/03/11(土) 00:35:15.77ID:fTKtzRGMd
ある日、端は夜明け前に家を出たあとひそかに帰って、垣根の外からこっそり家の中の様子をうかがってみた。すると一人の少女がかめの中から出てきて、かまどのところに行き、火を燃やすのを見た。

端はすぐに門から入り、まっすぐにかめのところに行ってタニシを見てみると、ただ殻だけが見えた。そこでかまどのところへ行って、女に尋ねた。
「お嫁さんはどこから来て、私のために炊事をしてくれるのですか。」
女は大いに恐れとまどい、かめの中に帰ろうとしたが、戻ることができず、次のように答えて言った。
「私は天の川の中の白水素女です。天帝が、あなたが早く両親に死に別れ恭しく身を慎んでいるのを哀れに思われて、私に仮りにあなたの家の留守番をしたり炊事をしたりするように命じられたのです。十年間のうちに、あなたを金持ちにし、お嫁さんをもらうようにしてあげたら、帰っていくことになっていました。ところが、あなたが訳もなくこっそり私をのぞき見して、私の正体が露見してしまいました。もはやとどまっていることはできません。あなたを残して去らなければなりません。しかしながら、この後は暮らしが少しはよくなるでしょう。畑仕事や漁に励み生計を立てなさい。この殻を残して行きます。これに米穀を貯えれば、いつも事欠くことはありません。」

端は残るように頼んだが、結局聞き入れなかった。そのとき、突然風雨が起こり、素女はぱっと飛び去って行った。
0004風吹けば名無し
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2023/03/11(土) 00:35:55.68ID:fTKtzRGMd
端は素女のために神棚を作り、時節ごとに祭った。日ごろの生活は豊かになったが、大金持ちにだけはならなかった。そこで村人が娘を端の妻にした。その後、出仕して県の長官になったということである。今道端にある素女祠はこの白水素女を祭ったものである。
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