イギリスの児童文学作家 J・K・ローリングは、『私立探偵コーモラン・ストライク』シリーズの6冊目である『The Ink Black Heart』についてあらすじを語りました。
『インターネット荒らしがトランスフォビアであると非難した後、残忍に殺害された女性』という内容でインターネット上で各方面から多くの声が挙がっています。

ローリング・ストーン誌が公開した、J.K.ローリングの最新作のあらすじは以下の通り。

「このたびローリング作品に登場するのは、YouTubeでアニメを製作するエディ・レッドウェル。
そんな彼女が、作品の中で両性具有の虫をからかうような描写をしたことから、トランスフォビアであり、人種差別的であり、能力差別的だとネットで大炎上する。
エディ・レッドウェルの自宅はネット上にさらされ、殺害とレイプの予告を受けたあげく、最終的に墓地で刺殺されているのが発見された。
本書では、エディが政治的にあおられたヘイトキャンペーンの犠牲者として描かれている」

ローリング自身を彷彿とさせるような内容であるが、この本はじつは、それよりも前に書かれていたという。

あるインタビューでローリングは、「昨年のできごとを受けて書いたものではない、ということははっきりさせておきたいわ」と語り、
「あのできごとが起こったときには、すでに書いていたの。みんな、この本が私の体験を反映したものだと思うかもしれないけど、じつはそうじゃないのよ」と付け加えている。