田中:「時代の違い」で済ませてはダメだと思うんだけどね。この間も、トシ(田原俊彦)ちゃんと
(藤森)慎吾(オリエンタルラジオ)とかとカラオケに行って、慎吾が、今どきの曲を歌ったんですけども。

太田光(以下、太田):うん。

田中:「この歌詞みてくださいよ、この歌詞良いんですよ」って言って。

太田:チャラ男がな。

田中:チャラ男が歌って。別に歌はチャラい歌じゃないんですけどね、今どきの若い人の歌なんだけど。
正直、本当に中高生が書くような感じの。全員が書けるような歌詞にしか、俺は思えないんだよ。

太田:ひねりも何もない。

田中:これ(その内容)を詩にしろ、と。

太田:それはブログだろ、と。

田中:そうそう。それを歌詞にしてください、と。その気持ちを何かにたとえるなりして、詩にして、と。それが詩でしょ、と。

田中:たとえば、キャッチコピーもそうじゃない?CMで何かを売るにしたって。「これ超美味しいから、食べてね」って言ったんじゃ、
CMとしては成り立たない。それを何かで表現するわけじゃん。でも、全部そう(直接的な表現)なのよ。

太田:うん。

田中:たとえば、「君が好き、誰よりも大切」みたいなね。「毎日、君のことで頭がいっぱいだよ」みたいな、詩なワケ。
まだ、アイドルとかで、そういう歌を歌うんなら良いのかも知れないけどね。