トドは雄の体長が最大で4メートル近くにもなり、体重は1トンを超えることもある大食漢な海獣だ。定置網漁などで混獲すると、
網の中の魚を食い荒らしたり漁網を破るなどする被害が相次ぐため、世界中の漁業関係者から“海のギャング”と呼ばれて恐れられてきた。

 その結果、日本の生息地だった北海道では漁業被害をもたらすとして戦後、繁殖期である春に一斉駆除を実施。
このために自衛隊の戦闘機が出動して機銃掃射するなど派手な駆除を長年続けた結果、根室海峡では1970年代に数千頭が生息していたのが急激に減少し、
近年では100頭ほどしか生息を確認できない状況になっているという。
https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/251252