[木枯らし 2022]のれんより、子の健康…そばアレルギーで老舗衣替え
2022/12/19 15:00
明治40年創業
東京都江東区のうどん店「うどん家族小進庵」
店主の大森貴行さん(45)が今秋、メニューに加えたこの鍋焼きうどんは、新年6日から「年明けうどん」として提供される。
「太く力強い1年になるように」との願いを込めて。
実はこのお店、今年5月まで、創業115年の老舗蕎麦店「蕎麦処 小進庵」だった。
幼い頃から皿洗いや出前を手伝い、5年前に4代目を継いでからは、店を改装したり新しい料理を考案したりして、のれんを守り切ろうと張り切った。
「でも、まさかあんなことが待ち構えていたとはね」。

「パパ、かゆいよう」
2019年春頃、小学校に入学したばかりの長男陽裕君(10)に初めてそば生地を触らせると、瞬く間に背中や腕に赤い発疹が広がった、思えば、長女咲希ちゃん(6)も時折、じんましんが出ていた。
2人に検査を受けさせると、そばアレルギーがあるとわかった。