汚い鏡に映った小太りの男
薄くなった頭髪を撫でる
これがワイ?
茫然としながら過ぎ去った時の重さを感じる
しょぼくれた辛気臭い表情
深く刻まれた皺とほうれい線
頬がだらしなく垂れ口角が下がっている
無理やり笑ってみる
口元が歪んだ醜い笑顔
すぐに無表情に戻る
もう二度と後戻り出来ないという事実に愕然とする
戻りたい過去も無いのだが