女剣士「私は剣の名家、貴方のような貧民上がりには負けない」俺「どうだろうな」シュッ
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キンキンキンキン!
俺「ついていける!」
女剣士「嘘…!」
俺(この日の士官学校の決闘祭のために半年、彼女の剣の流派を研究した甲斐があった)
女剣士「こんな試合、お父様も失望する…」
女剣士「この私が、貧民の我流剣士なんかに負けるわけには…!」ブワッ
審判(これは殺す気の一撃だ…!)ゾクッ
俺(来る、炎刀流奥義・絶炎華!)
俺「我流奥義、絶炎返し!」カァンッ
女剣士「う、そ….こんな、ことは…」ドサッ
審判「しょっ、勝負あり! 決勝戦、俺選手の勝利です!」
観客「うおおおおおお!」 女剣士「わざわざその技を仕掛けて来るなんてね」
女剣士「愛している貴方のことなら…私、なんでも知っているのよ」ペロッ
女剣士(とはいえ、猫崩しへの変化は、見てからは対応できない)
女剣士(勝負するなら、二分の一に賭けることになる)
女剣士(技量で勝ってる私は、下がって守りに徹して、この剣技の相手をしないのが正解だけど…)
女剣士「アハ、いいわ、乗ってあげる! 貴方の覚悟、逃げずに受け止めてあげる! 貴方と私、賭けに負けた方が死ぬことになるわ!」 女剣士(あの人の性格上……一度猫崩しを見せている以上、ここはそのまま虎牙閃で突っ込んでくるはず…!)
俺「……」シュッ
女剣士(ほら来た! ここまで来て姿勢を変えていないということは、猫崩しに変化する気がないということっ!)ググッ
女剣士(なぜなら、ここまで来てしまったら、私の剣を避けられないから!)
ザシュッ
女剣士「アハ、私の勝ち……このまま追撃で……!」スカッ
女剣士「え……?」
俺「……猫崩し」ザクッ
女剣士(確実に猫崩しを通すために、わざと私の攻撃を受けるまで引き付けてから変化した……?) 俺さん(直ぐにわかった。人を斬ってきた剣だ)ブルル 俺「…もう、剣を握れないだろう?」ゼェゼェ
女剣士「あ、ああ…」プルプル
女剣士「あが……」ドサッ
俺「決着が…着いたな…」ゼェゼェ
俺(この怪我…俺ももう、剣士をやってられないかもしれないな)
女剣士「勝てなかった…最後まで、勝てなかった…あれだけやったのに、全て、無意味に…」
俺「女剣士…」
女剣士「でもこれで! 貴方の心と身体に、一生消えない深い傷を残すことができた! ウフフ、アハハハ!」
俺「……」 女剣士「ごめんね…全部、八つ当たりなの。わかってた」ポタポタ
女剣士「本当は初めて負けたあの日……あの日から、きっと貴方のことが好きだったんだと思う」
俺「……っ!」
女剣士「…私は家が厳しかったし、見合い結婚することが決まっていたからそういう感覚に疎かったし…何より初恋だったから、わからなかった」
女剣士「凄く家が厳しくって…でもあの頃はそれが普通だと思ってて」
女剣士「どこに矛先向けたらいいのかわからなくって…それで、ずっと貴方を目の敵にしていたけど…」
女剣士「本当は憧れたかったし、大好きになりたかったの」 女剣士「もっと、別の場所で会えたら…」
俺「…一年の頃、名家の天才剣士がいるって聞いて…ずっと憧れで、目標にしていたんだ」
俺「そうでもなったら…わざわざ奥義返しなんて、編み出すもんか…」
女剣士「…そっか、両想いだったんだ」ニコ
女剣士「…………」
女剣士「……お願い」
俺「……」シュッ
ザクッ シュッ
ザクッ
↑いい雰囲気でこれクソダサいからなんとかしろ 女剣士「……どうして」
俺(外した……)
女剣士「……」ヨロ、ヨロ
女剣士「…………」チラッ
俺「…………」
騎士「逃げるぞ! 追えっ!」
女剣士「…………」バッ
俺(騎士長様……すいません……女剣士……ごめん……)ポタポタ ―一週間後―
騎士C「あれが、犯罪者と前騎士長様の仇を逃がした奴か…」
騎士D「おい、止めろ」
俺「…………」
騎士C「事実だろうがっ! あいつはあの時、あのアマを殺せてた!」
騎士C「それを……!」
騎士C「お前、聞こえてるんだろ! 何とか言えよ!」ガッ
俺「…………」
騎士C「何か言ってみろよおっ!」ボロボロ
騎士C「知ってるんだろ? 騎士長様は今、ベッドに寝た切りで……」ウッ、ウウ
俺「…………」
騎士D「…怪我人相手だ、止めろ」 ―半年後―
騎士D「そろそろ復帰したらどうだ? 元天才騎士よ」
俺「…………」
騎士D「いい加減にしろ! 何もしないお前を庇っているのも、もううんざりなんだよ!」ドンッ
俺「もう……以前のように動かないんだ、俺の腕」
俺「天道貫に、ほとんどやられてる。左手の握力は未だに元の半分以下だよ」プランプラン 騎士D「それを言い訳にしているだけだろうが!」ガッ
俺「…………」
騎士D「……お前、酒臭いぞ」
俺「いいだろ? どうせ何もしないんだから」
騎士D「なっ…!」
俺「もうクビにしてくれ」
俺「あの殺人鬼も、しばらくは暴れてたけど、もうすっかりなんだろ?」
俺(多分…俺が出てこなかったからだろうな)
騎士D「この、クズが!」ガンッ
俺「うぐっ!」 ―二年後・廃棄街の闘技場―
司会「さあ、賭けた賭けた!」
司会「今日の試合は無敗の剣士俺ェ! そして、正体不明の仮面男!」
司会「夢のドリームマッチだあああ!」
観衆「うおおおおお!」
観衆「当然、俺に賭けるぞお! あいつが負けるところは想像できねぇからなあ!」
俺「…………」フラフラッ
仮面男「テメェが、百連勝剣士か。近くで見るのは初めてだな」 仮面男「おい、何か言ってみたら…」
俺「……騎士長、ですか?」
仮面男「はあ?」
俺「ごめんなさい、ごめんなさい…」
俺「俺のせいで、こんな…」
仮面男「おい、何言ってやがる。別人だ」
俺「違う、のか…?」
仮面男(なんだ、妙だぞ) 俺「女剣士…? そうか、お前か」
仮面男「は?」
俺「会いたかった…ずっとだ。ごめんな、ごめん…」
仮面男「お前…ヤクやってやがんな」チッ
仮面男「命懸けの試合前にトリップかよ」
仮面男「こんなのが裏闘技場の無敗剣士? 悪い冗談…」
俺「今度こそ殺してやるからな、安心しろ」ギロッ
仮面男「!」ゾオッ これって道楽時計本人なん?
必死見たけどだいぶヤバいやつなんやな
絶望的におもろないし 道楽時計ってあの知的障害者か
頭悪いから設定にツッコミ入れられてはキレるやつ 仮面男(こいつはまずい! 俺の本能が訴えてやがる!)
仮面男(癪だが、守りに入る! 近づかれたら、下がりながら牽制して、まずは様子を見る!)
ザンッ
仮面男「いつ、近付いて……あ……」
俺「…………」
司会「しょ、勝者! 俺!」
観衆「うおおおっ! マジで強すぎるだろアイツ!」
観衆「ヤベッ! 倍率低すぎwwwwま、確実に勝てるもんなwwww」
観衆「ここ数戦、明らかになんか鬼神がついてるよな。来たばっかりのときとは段違いだ」
?「…ふむ、噂に聞いていた以上だな」 司会「さすが俺様です。貴方こそ、最強の剣士に相応しい」
俺「……それより、アレをくれ、報酬をくれ、なあ。残りが少ない」ガタガタ
司会「わかっていますよ。はい…ゴブリンパウダーです」ニヤッ
俺「…………」スースー
女勇者「薬漬けにして強引に戦わせるなんて…あまりに酷い」
司会「なっ! だ、誰だ」
女勇者「キミ達の行いは、ボクが許さないよ」ジャキン
司会「馬鹿な! 護衛の奴らがあれだけいたのに、たった一人に突破されたのか!?」 司会「こ、こいつはうちのスターだ! 手放すわけには…!」
女勇者「なら、力づくでもらっていくよ。ボクも、その人の力が必要なんだ」
司会「う、うぐ…!」
俺「…止めてくれ」
女勇者「今のキミは、薬物に依存しているだけだ! 少し遠ざけて、聖水で毒抜きを続ければ…!」
俺「アレがないと、俺は駄目なんだ…。罪悪感に押し潰されて、何もできなくなる」ガタガタ
俺「もう、俺は何もしたくないんだ…」
俺「ゴブリンパウダーだけが、俺に全てを忘れさせてくれる…お願いだ、止めてくれ…帰ってくれ…」 女勇者「…駄目だ、キミは連れていく。ボクがもらうよ」
俺「他にもいるだろ…腕が立つ奴くらい…放っておいてくれ…どうせ、使い物にならない…」
俺「俺が一番わかってるんだ…。魔王にも世界にも、興味なんてないんだ…」
司会「そ、そうだそうだ!」ドンッ
女勇者「キミは黙っていろ」ギロッ
司会「ひ、ひいっ!」
女勇者「…キミの想い人を、ボクが見つけたと言っても意見を変えないのかい?」
俺「!」 毎回辞めないで待ちするんやなワンパターンすぎやで
おもろないけど続き気になる人はくぐってまとめかなにか見たほうが早いで
おもろないけど >>73
最後までヤク中ガイジのままでオチも気分ええもんでもないしな 女勇者「魔王の側近の暗黒騎士は、キミの捜している女剣士だよ」
俺「ほ、本当なのか!」
女勇者「…ようやく、人間らしい顔をしたね」ニコッ
女勇者「一度剣を交えたから間違いないよ」
女勇者「…もっとも、悪魔の心臓を移植して魔人化してるけどね」
俺「お、女剣士…」
女勇者「あんな化け物と魔王の連戦じゃ、さすがのボクでも分が悪すぎる」
女勇者「いいかな? 今度こそ、キミがあの娘を止めるんだ」 司会「ま、待ってくれ! キミにここを出ていかれたら、私はお終いだ…!」
司会「残ってくれ…! お願いだ!」
司会「キミと奇妙な友情を感じていたのは、私だけなのだろうか…?」
俺「…司会さん」
女勇者「別にボクは、王国にチクって今すぐここを終わりにしてもいいんだけど」
司会「ど、どうぞ、お好きに連れて行ってください勇者様!」バッ
女勇者「クズが…」チッ 女勇者「ゴブリンパウダーを持ってきてくれ。できるだけたくさんだ」
司会「ゆ、勇者様が、そんなものを…?」
女勇者「そんなわけがないだろう。この人用だ」
女勇者「すぐに使用量をゼロにすることはできない」
司会「そのう…しかしこれは、高価なブツでして…ね?」 普通パワー系ガイジの圧倒的腕力の前に惨敗して巨根による屈辱の公開種付けプレスショーが始まるよね 単純に下手くそだから面白いとか以前の問題なんだよな 司会「勇者様に余裕があるのなら、少しばかり恵んでいただけるとこちらもスムーズに出せるといいますか…」
女勇者「……」ブンッ
司会「ひいっ!」
女勇者「早くしてくれないか」
司会「わ、わかりました。ただちに…」
俺(この人…口調こそ穏やかだけれど、怖いな) 朝の自信作なんて延々4時間引っ張って結局夢オチでしたーやからね酷すぎやわ 女勇者「自己紹介は必要かい?」
俺「いえ…勇者様のことは、存じ上げております」
女勇者「楽にしてくれ。元より、ボクが無理を言ってキミについてきてもらっているんだ」
俺(魔王に対抗する人間として神に選ばれた、神紋を持って生まれた少女…)
俺(生まれ落ちたそのときに、最強の人間であることを決定づけられた存在) 朝のってやっぱり道楽時計やったんや
下手くそ過ぎてすぐ分かったわ ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています