ブラジルのハルクと呼ばれ、腕や胸に油やアルコールなどをステロイドの代用品として注射していたバルディル・サガトさんが、亡くなった。亡くなった7月26日は彼の55歳の誕生日だった。

若い頃は薬物依存で、「がりがりの犬」と呼ばれていたサガトさん。リハビリのためにジムに行き、そこでシンソール(合成油脂)を知り、のめり込んでいったという。

サガトさんは85パーセントのごま油と、殺菌用アルコールと鎮静剤を7.5パーセントずつ混合して筋肉に注射していたという。

この行為に対し専門家は脳卒中や動脈硬化、感染症などのリスクを指摘し、やめるようにと忠告していた。しかしサガトさんがやめることはなかった。

サガトさんの友人は「彼は有名になるためにリスクを冒したが、幸せでした」と語る。サガトさんは心不全を起こしたと思われるが、死因は明らかにされていない。
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