「ただ、朝倉裁判長は自身が指揮した審理を巡り、訴訟トラブルを抱えていました」

 発端は、ある女性弁護士が不公平な裁判を行う懸念があるとして朝倉裁判長に対し、忌避申立て、つまり担当替えを求めたことだ。

「すると別の訴訟で、朝倉裁判長はこの弁護士の都合がつかない曜日にばかり期日を入れようとした。忌避申立ての意趣返しと受け止めた彼女は、国と法務大臣を相手取った国家賠償請求訴訟に踏み切ったのです」(同前)