「産まない方がよかったんじゃ」 警察官は取り調べでそう言った

昨年7月、北海道警本部の留置施設。道警に容疑者として逮捕され、勾留されていた20代女性が、接見に来た吉田康紀弁護士に訴えた。吉田弁護士は刑事訴訟法上の「弁護人となろうとする者」として、国選弁護人の河西宏樹弁護士とともに女性の担当をしていた。

女性が言うノートとは「被疑者ノート」だ。容疑者が捜査機関の取り調べ内容を記録する。弁護活動に役立てたり、行き過ぎた捜査を抑止したりする目的で、日本弁護士連合会が作った。事件当日の行動や弁護士との接見の記録などにも使える。

女性は幼い息子をクローゼットの中に閉じ込めたとして、監禁容疑で逮捕された。病院に運ばれた息子は翌日、死亡していた。
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