「.......はっ!?」

佐渡島方治は突如として目を覚ました。

「こ、ここはいったい.....志々雄様.....志々雄様はどこに...!?」

前後の記憶があやふやだった。ただとてつもなく興奮していたことだけは覚えている。
なぜか?
彼は徐々に思い出す。

「そうだ.....私は死んだのだ....」

が、そこで終わりではない。

「志々雄様....そうだ....私は確かにあの時尋常じゃないほど興奮した!! 地獄で会った志々雄様の言葉に、『閻魔相手に地獄の国盗り』をするというあの方のお言葉に!!」