自宅で娘にわいせつな行為をしたとして、準強制わいせつの罪に問われた男性の差し戻しの裁判で、津地方裁判所は11日、男性に無罪を言い渡しました。

起訴状などによりますと、準強制わいせつの罪に問われた男性は、2019年8月、自宅で寝ていた当時14歳の娘にわいせつな行為をしたとして起訴されていました。

一昨年11月、一審で津地裁四日市支部は、懲役3年6カ月の実刑判決を言い渡しましたが、去年3月の控訴審で名古屋高等裁判所は「娘の証言の信用性について、一審では審理が尽くされていない」などとして、一審の判決を破棄し、審理を津地方裁判所に差し戻していました。

11日の判決公判で、津地方裁判所の四宮知彦裁判長は、娘の証言について「信用性には疑問が残ると言わざるをえない」などとして、男性に無罪判決を言い渡しました。