https://www.news-postseven.com/archives/20220510_1752071.html

「介護生活のなか、これまでとは違うおすぎさんの様子にピーコさんはショックを受けると同時に、彼自身にも同じような症状が出始めたんです。(2人の共通の知人)
 記憶力が落ちていき、お互いに感情の起伏が激しくなって、毎日のようにけんかをしていました。時にピーコさんが、おすぎさんを“いますぐ出て行け!”と自宅から追い出すこともありました。行くあてもなく街を徘徊するおすぎさんを警察が保護することが続き、“これ以上は一緒に住めない”という状況になったのが、今年の2月ぐらいです」

4月下旬、横浜の自宅から出てきたピーコに、おすぎとの同居生活について聞くと衝撃の言葉が飛び出した。
「おすぎ? おすぎはもう死にました」

 絶句する記者にピーコはこう続けた。
「ずっと認知症で入院していたのですが、2月に亡くなりました」
──存じ上げておらず申しわけございません……。
「亡くなって、お骨になって帰ってきたの。もうこれで……すみません」

 現在、ピーコは横浜の自宅に、おすぎは近隣の高齢者施設に入居している。つまり、おすぎは亡くなっていなかった。