0001風吹けば名無し
2024/03/11(月) 10:24:01.40ID:Omipkwn10https://news.yahoo.co.jp/articles/bbddc1d7fd918d24e6aa1821184cec1d2ceaaeac
青白い顔で目がくぼんでいる。顔は骨格だけが残り、あごが突き出ている。ガザ地区の悲惨な状況をやせこけた体で知らせた１０歳の少年が死亡した。
ニューヨークタイムズ（ＮＹＴ）は９日（現地時間）、栄養失調で死と闘っていたガザ地区の少年ヤザン・カファルナくんが４日に死亡したと報じた。これに先立ちソーシャルメディアＸ（旧ツイッター）などでヤザン君の写真が拡散し、ガザ地区の劣悪な食料状況が知られていた。
ヤザン君は脳性まひだった。戦争前は非営利団体が派遣した物理治療師の自宅治療と薬物のおかげで状態が少しずつ好転していたが、戦争勃発後にヤザン君の家族が避難し、状況は変わった。ヤザン君には卵やバナナなどやわらかい高栄養食が必要だったが、避難中にはこれを得ることができなかった。非衛生的な避難所にはなく、何度も場所を移った。
苦難の末、ヤザン君の家族はガザ地区の最南端ラファのアルアウダ病院に到着したが、ヤザン君はここで死亡した。ヤザン君を治療した小児科医師はヤザン君が栄養失調と呼吸器感染症に苦しみ、免疫体系が悪化した原因を栄養不足と診断した。支援団体はガザ地区で栄養失調による住民の死の行列が始まったばかりだと警告した。
国連人道問題調整事務所（ＯＣＨＡ）はガザ地区保健省の資料を引用し「先月末から最近まで子どもや高齢者など約２０人が飢えと脱水で死亡した」と明らかにした。
こうした中、ガザ地区北部で支援物資を積んだトラックが進入しようとして失敗したケースもあった。ＯＣＨＡによると、５日、支援物資を積んでガザ地区北部に向かった世界食糧計画（ＷＦＰ）のトラック１４台がガザ地区南部・北部を分けるワディガザ検問所で遮断されて進入できず、先月１８、１９日にも２回にわたりガザ地区北部に支援物資を伝達しようとしたが中断することになった。
支援団体の飢餓対策行動（Ａｃｔｉｏｎ Ａｇａｉｎｓｔ Ｈｕｎｇｅｒ）のストボ博士は「子どもが深刻な栄養失調状態で病気になれば、結局、ウイルスが死亡の原因となる場合が多い」とし「しかし栄養失調でなければ子供は死なないだろう」と話した。
