西暦2042年。東京大学物理学部の学生である高村翔太は、タイムトラベルの実現に執念を燃やしていた。幼い頃に両親を交通事故で亡くした翔太は、過去に戻って事故を防ぎたいという強い思いを抱えていた。

大学卒業後、翔太はタイムトラベル研究の第一人者である藤田教授の研究室に就職する。藤田教授は、理論的にはタイムトラベルが可能であることを証明していたが、実際に実現するには多くの課題があった。

翔太は、藤田教授と共に日夜研究に没頭し、ついにタイムマシンを完成させる。タイムマシンは、小型の装置で、過去へ遡る時間は最大で10年だった。