0001風吹けば名無し
2024/02/16(金) 19:46:27.06ID:HN/bhUPz0雨上がりの街に旋律が流れ始めた
願うんだ この歌が君へと届くようにと
乾いた空気が頬を撫でる
黄昏時いつもとは違う道を選ぶ
同じ街 同じ時を生きるけど
何の干渉もない僕ら
ふと空気を揺らした君の音
君が選んだのは僕の音
僕は僕の感情を無視していた
僕は誰かに与えられた服を着て生きていた
僕は誰かに与えられた物を食べ生きていた
僕は誰かに与えられた家に住み生きていた
君が僕に教えてくれたんだ
この世界を
君が僕に教えてくれたんだ
この強さを
僕は親を傷つけ飛び出した
この気持ちと
僕は君を傷つけ生きている
この自由と
僕は愛されている
この世界から
だから、どんな明日が待っていようとも
だから、どんな絶望が訪れようとも
僕は僕を君を傷つけて進む
誓うよ
例え、どんな世界が僕を包み込んでも
僕は先へ進むよ
僕は弱さを傷つけた
僕は自分を愛した
この代償は余りにも大きい
だけど、進むよ
この痛みは忘れない
濡れた傷口が少し痛む
君の吐息が混じってもっと激しく
君が僕を殺す
終わりがない復讐の為に
「ありがとう」
もう、可不ちゃんなんて要らないんだ!