登校中の女子児童(当時12)に性交したなどとされる男の初公判が9日、福岡地裁で行われ、男は起訴内容を認めた。検察側は「殴る蹴るではなく、一生キズが残りやすいように性行為をした」と動機を語る男の供述調書を読み上げた。

1人で登校中の女児に路上で性交か
起訴状などによると、無職・八並孝徳被告(20)は去年11月、福岡県内の路上で、1人で登校していた女子児童(当時12)の口をふさぎ、胸や陰部を直接触ったうえ性交し、女子児童の口腔内に陰茎を入れたなどとして不同意性交等の罪で起訴されている。福岡地裁で9日に行われた初公判で、八並被告は「間違いありません」と起訴内容を認め、弁護側も争わない姿勢を示した。

命の危険を感じた女児「言うこと聞かないと殺される」
検察側は冒頭陳述で「登校中の女子児童のあとをつけて犯行に及び、その後逃走した」と主張した。続く証拠調べでは、女子児童の説明を代読した。

女子児童:
「後をつけられて、怖くなって逃げたら、口を押さえられた。大声を出したら『包丁で殺す』と言われた。四つん這いで下着を全部脱がされた。途中でバスが通って中断し『(学校の)裏門に行こう』と言われた。精液を口に出されて、飲み込むように言われ、言うことを聞かないと殺されると思い飲み込んだ」

動機は「一生キズを残すため」殴る蹴るより“性行為”
検察側は「仕事を辞めて自暴自棄になり、誰かを傷つけたいと思うようになった。殴る蹴るより一生キズが残りやすいように性行為をした」との捜査時の八並被告の供述調書を読み上げた。また、被害を受けた女子児童の父親は「娘は昼でも夜でも1人なることができなくなった。男性に恐怖心を持つようになり、父親とでも2人きりになれない。刑務所に行っても娘の傷が癒えることはない。絶対に許せない」と述べた。弁護側は、再犯防止のための治療を受ける意思を示し、治療に関する資料を情状証拠として提出することにしている。https://approach.yahoo.co.jp/r/QUyHCH?src=https://news.yahoo.co.jp/articles/b27e9530ea107ec7147c99f5ed0bed0e991419ad&preview=auto