飲料自販機の台数は減少傾向にあり、オフィスや街中では利用する機会が減っている。そうしたなか、自販機の新たな価値や活用方法を見いだそうとしているのが、サントリーの「社長のおごり自販機」だ。サントリー食品インターナショナル株式会社マーケティング部の松本俊さんに導入企業の事例や効果について話を聞いた。

自販機から生まれる「コミュニケーション」
社長のおごり自販機は、社員2人が同時に社員証をかざすと「社長のおごりモード」が起動し、10秒以内にそれぞれ1本ずつ飲み物を選ぶという仕組みになっている。

社員証をかざすタイミングを合わせる「ひと呼吸」や、あらかじめ飲み物を決めておく「会話のやりとり」が行われ、いわば自然と社員同士のコミュニケーションが発生する。

“挨拶以上食事未満”という、仕事の合間にちょっとした雑談ができる。今まで話したことがなかった社員と交流を持つ機会になるとして、企業で導入され始めていると、プロジェクトを担当した松本さんはいう。

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