https://president.jp/articles/-/69852?page=2
北の手記によれば、下宿して2日目の夜に、ジャニー喜多川が自分の布団の中に入ってきた。
そして、数日後には、アイドルデビューを約束するような言葉を吐きながら
北の体をマッサージして全身にキスをし、性器を弄り始めたという。
さらに北の性器をみずからの口にふくみ、「やめてください」「いやですよ」と拒絶した北を「巧みな技巧で」射精させた。

昭和の活動初期から大企業に成長した平成まで約50年間
ジャニー喜多川はスカウトした少年たちに同じような手口で性的なことを強いてきたのではと推測できる。

二本樹はそのとき性経験がなく「すごく困惑して体が硬直した」と語った。
北も「女を知る前に男と性体験してしまった」と複雑な気持ちになったという。
北は「怖さといやらしさと不安と……せっかく芸能界にデビューできる近道をつかんだと思った
その恩人に今こうやっておもちゃのようにもてあそばれている」ことに言いしれぬ感情が渦巻いた。
行為の翌日1万円を渡された二本樹も「お金で買い取られた。売春みたいだなと。自分の価値をお金で決められた」と感じた。
被害に遭った時代は30年も違うが、13歳や16歳の少年にとって、それは生涯抱えることになる強烈なトラウマになりうる出来事だった。