ボクシングのWBC&WBO世界スーパーバンタム級王者の井上尚弥(30=大橋)に対して、昨年12月のバンタム級4団体統一戦で敗戦を喫した元WBO世界バンタム級王者のポール・バトラー(34=英国)が〝詐欺師〟呼ばわりした。

バトラーは英メディア「セコンドアウト」のユーチューブチャンネルで、井上に負けた腹いせか大放言を連発。「ボクシングで対戦する何年も前から、私は彼には(ドーピング)検査が必要だと言ってきた。7ストーン10(ライトフライ級)から8ストーン10(スーパーバンタム級)に体重を増やしながら、彼はそれでもまだ相手を倒し続けている。普通ではない」と井上の強さを疑問視し、ドーピング検査を定期的に行うよう求めた。

「彼はボクシングがとてもうまく、スキルも高く、信じられないほど素晴らしい。しかし、その力を保ち続けるためには? フロイド(・メイウェザー)の言うことは正しいかもしれない。彼は定期検査のために米国へ来る必要がある」と同様に井上にドーピング検査の必要性を訴えたメイウェザーに追随して、日本ではなく米国で検査を頻繁に実施するよう要求した。

さらに井上の強さに納得がいかないのか「われわれには(真実が)決して分からないので、指を立てて彼が詐欺師だと言うことはできない。なぜなら、彼が詐欺師であることが証明されたことがないからだ」と糾弾。井上を〝クロ〟と確信し「詐欺師」とまでののしる悪態ぶりだ。

バトラーの暴言はボクシング界で波紋を呼びそうだ。