0001風吹けば名無し
2023/09/09(土) 20:58:18.89ID:cQxrYSmf00909男の家族はある宗教団体の信者だった。男はの家族はある宗教団体の信者だった。男も幼少期から家族に「宗教に寄付するのが当たり前だ」と教えられて育ち、自宅にはM県にある某球団の元監督の現役時代のユニフォームなどがあった。
1年ほど前から、男の家族の信仰する宗教団体はトップが変わり、強権的な政治を敷くようになった。その頃から男は「こんな狂ったものを信仰するなんて馬鹿らしい」と思うようになり、心の中では宗教を軽蔑するようになっていった。
そんなある日のことだった。男はYouTubeで動画を見ていた。この動画はかつて活躍した元プロ野球選手のチャンネルである。この元選手の息子も野球をしており、今年の高校野球で優勝したチームに所属している。
「きっと息子も活躍するんだろうなぁ。」男の胸には、K元選手の息子への期待があった。しかし次の瞬間、その感情は憎しみに変わってしまった。
「そういえば…」男はふと、このユーチューバーと「ある人物」の接点を思い出した。「アイツ」のことを思い出してしまい、男の脳裏には自分たちの家族を滅茶苦茶にした「連中」への憎悪を思い出した。