シュヴァルツシルトめっちゃオモロそう

シナリオシミュレーション。
ストーリー性を持ったSLGには、ファイアーエムブレムシリーズやスーパーロボット大戦シリーズ(双方ともRPG要素もある)などがあるが、本作はこれらと一線を画している。
通常、この性質を持ったゲームの多くに見られるのが、ミッションスタイルでの戦術SLGだ(準備→マップ攻略→次の準備…)。この方法は、ミッション間のインターバルがあるため、ストーリーを導入しやすい。
だが本作は、言わば信長の野望シリーズのような群雄割拠スタイルとなっている。つまりどこを攻めるのも、同盟を結ぶのもプレイヤーの自由なのである。
そこまで自由度が高い状態でストーリー性を導入するのは不可能に思えるかもしれない。そこには巧妙な仕掛けがあるのだ。一見複数の選択肢があるようで、論理的に考えれば実は選択肢は一つしかない場面が多いのである。
このため、プレイヤーは自分の考えで選択したようでいて、実はシナリオ通りに進む事となる。自らの意思による選択が、ドラマチックな展開を生み出すかのような爽快感を得る。そういうゲーム性なのだ。
もっともプレイ毎に細部は異なるようになっているし、プレイヤーの意思次第では普通敵に回すことのない国家を敵にしたり、滅びる運命にある国を救えたりするので、あえて最適以外の選択肢を取る意味は確かに存在する。