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【朗報】ワイのYoutubeチャンネル、もうすぐ登録者1000人いきそう
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0001風吹けば名無し
垢版 |
2023/08/18(金) 15:18:56.89ID:XlbY+QDH0
再生時間はクリアしてるから
収益化が目前まで来とる
0003風吹けば名無し
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2023/08/18(金) 15:21:55.52ID:XlbY+QDH0
>>2
なんJで教えるわけないやろ
0004風吹けば名無し
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2023/08/18(金) 15:22:36.89ID:Lufh7Y3j0
>>3
ワイはJで貼ったら300人増えたで
0005風吹けば名無し
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2023/08/18(金) 15:23:07.96ID:k4jMOmM+d
>>3
小心者なので荒らします
0006風吹けば名無し
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2023/08/18(金) 15:23:29.93ID:k4jMOmM+d
酒が切れたから死のうと思った。
土塊色の眼窩に諦念を溜めて、眼差しも気遣わずぶらぶらと道路へ出る。そういえばタンクトップの黄色い染みはなんだったか。ああ、先日こぼしたインスタントラーメンか。いや、また別の日に引っ付けた吐瀉物の跳ね返りだったか。
坂の上から目を刺す西陽は、ぽつぽつと向かってくる真っ黒い影に後光を飾りながらその面を隠し気味が悪い。いやいっそ誂え向きだろう、これから何もかも放り出して黄泉へ逃げ込むのだから。
焼けた銅でも飲まされて舌でも抜かれるのかなぁなどとぼんやりしていたら、真っ黒い影の一つがうねうねと波打って見える。ちょうど胃痛に耐えていたところ、眼鏡の置き忘れに気づき「どおりで」と刹那に納得した。このまま死ぬのだから眼鏡などどうだっていいだろう。
繰言から注意を戻し、影の頭が一瞬前よりわずかに大きく見えてもなお理由をつけてぶつぶつと納得していたが、変化に加速度を感じた時、情緒的なぐずぐずした妄想は吹き飛んだ。
あたまが膨らんでいるのではないか。あれは3つの影の一番後方、あれに気づいているのは私だけか。
みるみる膨張してついには遠景で拳大になった真っ暗な頭部は、赤い西陽に目が慣れてもなお真っ黒で、それはそもそも真っ黒だった。
細い身体がゆっくりと地面を離れ、浮いていく。前2つの影もいつの間にか頭が膨らんでいて、ゆっくりと浮かんでいく。一番前の影は魚眼レンズで接写したような笑みを浮かべていた。
ついに世界がぶっ壊れたか。坂も塀ものっぺりと横長に伸びていって、西陽などは蛙の黒目のようだ。鏡など見なくとも己のニタニタした綻びが分かる。
なんと愉快なことだろう。しみったれた世間が眼下に降っていく。私を下した世間が、今は私の足裏にひざまづいている。なんとも言えない高揚に胸がきゅうきゅう高鳴り、世界は薄っぺらに、矮小に、ついには真っ赤な線一本だけになって、それから真っ黒になった。
真っ暗でも皮膚の逆立ちで重力が分かる。惑星が私を引き止めようとしても、もはや無駄だ。いつの間にか胃痛も治まって、気怠いじめじめとした蒸し暑さもない。皮膚の逆立ちだけが感覚を支配する。
やがて膨らみきってツルツルになったら、唯一残った肌の感覚さえも失われるのだろうか。それもいい。そうしよう。そうあるべきだ。
もはや何も感じない。ただ思考のみが残った。しかし思考は五感と違っていつまでも明晰であることをやめてはくれない。ぼんやりとした霧散を望んでも、なんと澄み渡っていることだろう。
ああ、これが地獄か。
0007風吹けば名無し
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2023/08/18(金) 15:23:31.43ID:k4jMOmM+d
酒が切れたから死のうと思った。
土塊色の眼窩に諦念を溜めて、眼差しも気遣わずぶらぶらと道路へ出る。そういえばタンクトップの黄色い染みはなんだったか。ああ、先日こぼしたインスタントラーメンか。いや、また別の日に引っ付けた吐瀉物の跳ね返りだったか。
坂の上から目を刺す西陽は、ぽつぽつと向かってくる真っ黒い影に後光を飾りながらその面を隠し気味が悪い。いやいっそ誂え向きだろう、これから何もかも放り出して黄泉へ逃げ込むのだから。
焼けた銅でも飲まされて舌でも抜かれるのかなぁなどとぼんやりしていたら、真っ黒い影の一つがうねうねと波打って見える。ちょうど胃痛に耐えていたところ、眼鏡の置き忘れに気づき「どおりで」と刹那に納得した。このまま死ぬのだから眼鏡などどうだっていいだろう。
繰言から注意を戻し、影の頭が一瞬前よりわずかに大きく見えてもなお理由をつけてぶつぶつと納得していたが、変化に加速度を感じた時、情緒的なぐずぐずした妄想は吹き飛んだ。
あたまが膨らんでいるのではないか。あれは3つの影の一番後方、あれに気づいているのは私だけか。
みるみる膨張してついには遠景で拳大になった真っ暗な頭部は、赤い西陽に目が慣れてもなお真っ黒で、それはそもそも真っ黒だった。
細い身体がゆっくりと地面を離れ、浮いていく。前2つの影もいつの間にか頭が膨らんでいて、ゆっくりと浮かんでいく。一番前の影は魚眼レンズで接写したような笑みを浮かべていた。
ついに世界がぶっ壊れたか。坂も塀ものっぺりと横長に伸びていって、西陽などは蛙の黒目のようだ。鏡など見なくとも己のニタニタした綻びが分かる。
なんと愉快なことだろう。しみったれた世間が眼下に降っていく。私を下した世間が、今は私の足裏にひざまづいている。なんとも言えない高揚に胸がきゅうきゅう高鳴り、世界は薄っぺらに、矮小に、ついには真っ赤な線一本だけになって、それから真っ黒になった。
真っ暗でも皮膚の逆立ちで重力が分かる。惑星が私を引き止めようとしても、もはや無駄だ。いつの間にか胃痛も治まって、気怠いじめじめとした蒸し暑さもない。皮膚の逆立ちだけが感覚を支配する。
やがて膨らみきってツルツルになったら、唯一残った肌の感覚さえも失われるのだろうか。それもいい。そうしよう。そうあるべきだ。
もはや何も感じない。ただ思考のみが残った。しかし思考は五感と違っていつまでも明晰であることをやめてはくれない。ぼんやりとした霧散を望んでも、なんと澄み渡っていることだろう。
ああ、これが地獄か。
0008風吹けば名無し
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2023/08/18(金) 15:23:32.60ID:yfnpx6JA0
やるやん
0009風吹けば名無し
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2023/08/18(金) 15:23:32.84ID:k4jMOmM+d
酒が切れたから死のうと思った。
土塊色の眼窩に諦念を溜めて、眼差しも気遣わずぶらぶらと道路へ出る。そういえばタンクトップの黄色い染みはなんだったか。ああ、先日こぼしたインスタントラーメンか。いや、また別の日に引っ付けた吐瀉物の跳ね返りだったか。
坂の上から目を刺す西陽は、ぽつぽつと向かってくる真っ黒い影に後光を飾りながらその面を隠し気味が悪い。いやいっそ誂え向きだろう、これから何もかも放り出して黄泉へ逃げ込むのだから。
焼けた銅でも飲まされて舌でも抜かれるのかなぁなどとぼんやりしていたら、真っ黒い影の一つがうねうねと波打って見える。ちょうど胃痛に耐えていたところ、眼鏡の置き忘れに気づき「どおりで」と刹那に納得した。このまま死ぬのだから眼鏡などどうだっていいだろう。
繰言から注意を戻し、影の頭が一瞬前よりわずかに大きく見えてもなお理由をつけてぶつぶつと納得していたが、変化に加速度を感じた時、情緒的なぐずぐずした妄想は吹き飛んだ。
あたまが膨らんでいるのではないか。あれは3つの影の一番後方、あれに気づいているのは私だけか。
みるみる膨張してついには遠景で拳大になった真っ暗な頭部は、赤い西陽に目が慣れてもなお真っ黒で、それはそもそも真っ黒だった。
細い身体がゆっくりと地面を離れ、浮いていく。前2つの影もいつの間にか頭が膨らんでいて、ゆっくりと浮かんでいく。一番前の影は魚眼レンズで接写したような笑みを浮かべていた。
ついに世界がぶっ壊れたか。坂も塀ものっぺりと横長に伸びていって、西陽などは蛙の黒目のようだ。鏡など見なくとも己のニタニタした綻びが分かる。
なんと愉快なことだろう。しみったれた世間が眼下に降っていく。私を下した世間が、今は私の足裏にひざまづいている。なんとも言えない高揚に胸がきゅうきゅう高鳴り、世界は薄っぺらに、矮小に、ついには真っ赤な線一本だけになって、それから真っ黒になった。
真っ暗でも皮膚の逆立ちで重力が分かる。惑星が私を引き止めようとしても、もはや無駄だ。いつの間にか胃痛も治まって、気怠いじめじめとした蒸し暑さもない。皮膚の逆立ちだけが感覚を支配する。
やがて膨らみきってツルツルになったら、唯一残った肌の感覚さえも失われるのだろうか。それもいい。そうしよう。そうあるべきだ。
もはや何も感じない。ただ思考のみが残った。しかし思考は五感と違っていつまでも明晰であることをやめてはくれない。ぼんやりとした霧散を望んでも、なんと澄み渡っていることだろう。
ああ、これが地獄か。
0010風吹けば名無し
垢版 |
2023/08/18(金) 15:23:41.68ID:N88xJvxEd
酒が切れたから死のうと思った。
土塊色の眼窩に諦念を溜めて、眼差しも気遣わずぶらぶらと道路へ出る。そういえばタンクトップの黄色い染みはなんだったか。ああ、先日こぼしたインスタントラーメンか。いや、また別の日に引っ付けた吐瀉物の跳ね返りだったか。
坂の上から目を刺す西陽は、ぽつぽつと向かってくる真っ黒い影に後光を飾りながらその面を隠し気味が悪い。いやいっそ誂え向きだろう、これから何もかも放り出して黄泉へ逃げ込むのだから。
焼けた銅でも飲まされて舌でも抜かれるのかなぁなどとぼんやりしていたら、真っ黒い影の一つがうねうねと波打って見える。ちょうど胃痛に耐えていたところ、眼鏡の置き忘れに気づき「どおりで」と刹那に納得した。このまま死ぬのだから眼鏡などどうだっていいだろう。
繰言から注意を戻し、影の頭が一瞬前よりわずかに大きく見えてもなお理由をつけてぶつぶつと納得していたが、変化に加速度を感じた時、情緒的なぐずぐずした妄想は吹き飛んだ。
あたまが膨らんでいるのではないか。あれは3つの影の一番後方、あれに気づいているのは私だけか。
みるみる膨張してついには遠景で拳大になった真っ暗な頭部は、赤い西陽に目が慣れてもなお真っ黒で、それはそもそも真っ黒だった。
細い身体がゆっくりと地面を離れ、浮いていく。前2つの影もいつの間にか頭が膨らんでいて、ゆっくりと浮かんでいく。一番前の影は魚眼レンズで接写したような笑みを浮かべていた。
ついに世界がぶっ壊れたか。坂も塀ものっぺりと横長に伸びていって、西陽などは蛙の黒目のようだ。鏡など見なくとも己のニタニタした綻びが分かる。
なんと愉快なことだろう。しみったれた世間が眼下に降っていく。私を下した世間が、今は私の足裏にひざまづいている。なんとも言えない高揚に胸がきゅうきゅう高鳴り、世界は薄っぺらに、矮小に、ついには真っ赤な線一本だけになって、それから真っ黒になった。
真っ暗でも皮膚の逆立ちで重力が分かる。惑星が私を引き止めようとしても、もはや無駄だ。いつの間にか胃痛も治まって、気怠いじめじめとした蒸し暑さもない。皮膚の逆立ちだけが感覚を支配する。
やがて膨らみきってツルツルになったら、唯一残った肌の感覚さえも失われるのだろうか。それもいい。そうしよう。そうあるべきだ。
もはや何も感じない。ただ思考のみが残った。しかし思考は五感と違っていつまでも明晰であることをやめてはくれない。ぼんやりとした霧散を望んでも、なんと澄み渡っていることだろう。
ああ、これが地獄か。
0011風吹けば名無し
垢版 |
2023/08/18(金) 15:23:43.21ID:N88xJvxEd
酒が切れたから死のうと思った。
土塊色の眼窩に諦念を溜めて、眼差しも気遣わずぶらぶらと道路へ出る。そういえばタンクトップの黄色い染みはなんだったか。ああ、先日こぼしたインスタントラーメンか。いや、また別の日に引っ付けた吐瀉物の跳ね返りだったか。
坂の上から目を刺す西陽は、ぽつぽつと向かってくる真っ黒い影に後光を飾りながらその面を隠し気味が悪い。いやいっそ誂え向きだろう、これから何もかも放り出して黄泉へ逃げ込むのだから。
焼けた銅でも飲まされて舌でも抜かれるのかなぁなどとぼんやりしていたら、真っ黒い影の一つがうねうねと波打って見える。ちょうど胃痛に耐えていたところ、眼鏡の置き忘れに気づき「どおりで」と刹那に納得した。このまま死ぬのだから眼鏡などどうだっていいだろう。
繰言から注意を戻し、影の頭が一瞬前よりわずかに大きく見えてもなお理由をつけてぶつぶつと納得していたが、変化に加速度を感じた時、情緒的なぐずぐずした妄想は吹き飛んだ。
あたまが膨らんでいるのではないか。あれは3つの影の一番後方、あれに気づいているのは私だけか。
みるみる膨張してついには遠景で拳大になった真っ暗な頭部は、赤い西陽に目が慣れてもなお真っ黒で、それはそもそも真っ黒だった。
細い身体がゆっくりと地面を離れ、浮いていく。前2つの影もいつの間にか頭が膨らんでいて、ゆっくりと浮かんでいく。一番前の影は魚眼レンズで接写したような笑みを浮かべていた。
ついに世界がぶっ壊れたか。坂も塀ものっぺりと横長に伸びていって、西陽などは蛙の黒目のようだ。鏡など見なくとも己のニタニタした綻びが分かる。
なんと愉快なことだろう。しみったれた世間が眼下に降っていく。私を下した世間が、今は私の足裏にひざまづいている。なんとも言えない高揚に胸がきゅうきゅう高鳴り、世界は薄っぺらに、矮小に、ついには真っ赤な線一本だけになって、それから真っ黒になった。
真っ暗でも皮膚の逆立ちで重力が分かる。惑星が私を引き止めようとしても、もはや無駄だ。いつの間にか胃痛も治まって、気怠いじめじめとした蒸し暑さもない。皮膚の逆立ちだけが感覚を支配する。
やがて膨らみきってツルツルになったら、唯一残った肌の感覚さえも失われるのだろうか。それもいい。そうしよう。そうあるべきだ。
もはや何も感じない。ただ思考のみが残った。しかし思考は五感と違っていつまでも明晰であることをやめてはくれない。ぼんやりとした霧散を望んでも、なんと澄み渡っていることだろう。
ああ、これが地獄か。
0012風吹けば名無し
垢版 |
2023/08/18(金) 15:23:44.68ID:N88xJvxEd
酒が切れたから死のうと思った。
土塊色の眼窩に諦念を溜めて、眼差しも気遣わずぶらぶらと道路へ出る。そういえばタンクトップの黄色い染みはなんだったか。ああ、先日こぼしたインスタントラーメンか。いや、また別の日に引っ付けた吐瀉物の跳ね返りだったか。
坂の上から目を刺す西陽は、ぽつぽつと向かってくる真っ黒い影に後光を飾りながらその面を隠し気味が悪い。いやいっそ誂え向きだろう、これから何もかも放り出して黄泉へ逃げ込むのだから。
焼けた銅でも飲まされて舌でも抜かれるのかなぁなどとぼんやりしていたら、真っ黒い影の一つがうねうねと波打って見える。ちょうど胃痛に耐えていたところ、眼鏡の置き忘れに気づき「どおりで」と刹那に納得した。このまま死ぬのだから眼鏡などどうだっていいだろう。
繰言から注意を戻し、影の頭が一瞬前よりわずかに大きく見えてもなお理由をつけてぶつぶつと納得していたが、変化に加速度を感じた時、情緒的なぐずぐずした妄想は吹き飛んだ。
あたまが膨らんでいるのではないか。あれは3つの影の一番後方、あれに気づいているのは私だけか。
みるみる膨張してついには遠景で拳大になった真っ暗な頭部は、赤い西陽に目が慣れてもなお真っ黒で、それはそもそも真っ黒だった。
細い身体がゆっくりと地面を離れ、浮いていく。前2つの影もいつの間にか頭が膨らんでいて、ゆっくりと浮かんでいく。一番前の影は魚眼レンズで接写したような笑みを浮かべていた。
ついに世界がぶっ壊れたか。坂も塀ものっぺりと横長に伸びていって、西陽などは蛙の黒目のようだ。鏡など見なくとも己のニタニタした綻びが分かる。
なんと愉快なことだろう。しみったれた世間が眼下に降っていく。私を下した世間が、今は私の足裏にひざまづいている。なんとも言えない高揚に胸がきゅうきゅう高鳴り、世界は薄っぺらに、矮小に、ついには真っ赤な線一本だけになって、それから真っ黒になった。
真っ暗でも皮膚の逆立ちで重力が分かる。惑星が私を引き止めようとしても、もはや無駄だ。いつの間にか胃痛も治まって、気怠いじめじめとした蒸し暑さもない。皮膚の逆立ちだけが感覚を支配する。
やがて膨らみきってツルツルになったら、唯一残った肌の感覚さえも失われるのだろうか。それもいい。そうしよう。そうあるべきだ。
もはや何も感じない。ただ思考のみが残った。しかし思考は五感と違っていつまでも明晰であることをやめてはくれない。ぼんやりとした霧散を望んでも、なんと澄み渡っていることだろう。
ああ、これが地獄か。
0013風吹けば名無し
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2023/08/18(金) 15:23:51.81ID:9jNc3hz+d
酒が切れたから死のうと思った。
土塊色の眼窩に諦念を溜めて、眼差しも気遣わずぶらぶらと道路へ出る。そういえばタンクトップの黄色い染みはなんだったか。ああ、先日こぼしたインスタントラーメンか。いや、また別の日に引っ付けた吐瀉物の跳ね返りだったか。
坂の上から目を刺す西陽は、ぽつぽつと向かってくる真っ黒い影に後光を飾りながらその面を隠し気味が悪い。いやいっそ誂え向きだろう、これから何もかも放り出して黄泉へ逃げ込むのだから。
焼けた銅でも飲まされて舌でも抜かれるのかなぁなどとぼんやりしていたら、真っ黒い影の一つがうねうねと波打って見える。ちょうど胃痛に耐えていたところ、眼鏡の置き忘れに気づき「どおりで」と刹那に納得した。このまま死ぬのだから眼鏡などどうだっていいだろう。
繰言から注意を戻し、影の頭が一瞬前よりわずかに大きく見えてもなお理由をつけてぶつぶつと納得していたが、変化に加速度を感じた時、情緒的なぐずぐずした妄想は吹き飛んだ。
あたまが膨らんでいるのではないか。あれは3つの影の一番後方、あれに気づいているのは私だけか。
みるみる膨張してついには遠景で拳大になった真っ暗な頭部は、赤い西陽に目が慣れてもなお真っ黒で、それはそもそも真っ黒だった。
細い身体がゆっくりと地面を離れ、浮いていく。前2つの影もいつの間にか頭が膨らんでいて、ゆっくりと浮かんでいく。一番前の影は魚眼レンズで接写したような笑みを浮かべていた。
ついに世界がぶっ壊れたか。坂も塀ものっぺりと横長に伸びていって、西陽などは蛙の黒目のようだ。鏡など見なくとも己のニタニタした綻びが分かる。
なんと愉快なことだろう。しみったれた世間が眼下に降っていく。私を下した世間が、今は私の足裏にひざまづいている。なんとも言えない高揚に胸がきゅうきゅう高鳴り、世界は薄っぺらに、矮小に、ついには真っ赤な線一本だけになって、それから真っ黒になった。
真っ暗でも皮膚の逆立ちで重力が分かる。惑星が私を引き止めようとしても、もはや無駄だ。いつの間にか胃痛も治まって、気怠いじめじめとした蒸し暑さもない。皮膚の逆立ちだけが感覚を支配する。
やがて膨らみきってツルツルになったら、唯一残った肌の感覚さえも失われるのだろうか。それもいい。そうしよう。そうあるべきだ。
もはや何も感じない。ただ思考のみが残った。しかし思考は五感と違っていつまでも明晰であることをやめてはくれない。ぼんやりとした霧散を望んでも、なんと澄み渡っていることだろう。
ああ、これが地獄か。
0014風吹けば名無し
垢版 |
2023/08/18(金) 15:23:53.30ID:9jNc3hz+d
酒が切れたから死のうと思った。
土塊色の眼窩に諦念を溜めて、眼差しも気遣わずぶらぶらと道路へ出る。そういえばタンクトップの黄色い染みはなんだったか。ああ、先日こぼしたインスタントラーメンか。いや、また別の日に引っ付けた吐瀉物の跳ね返りだったか。
坂の上から目を刺す西陽は、ぽつぽつと向かってくる真っ黒い影に後光を飾りながらその面を隠し気味が悪い。いやいっそ誂え向きだろう、これから何もかも放り出して黄泉へ逃げ込むのだから。
焼けた銅でも飲まされて舌でも抜かれるのかなぁなどとぼんやりしていたら、真っ黒い影の一つがうねうねと波打って見える。ちょうど胃痛に耐えていたところ、眼鏡の置き忘れに気づき「どおりで」と刹那に納得した。このまま死ぬのだから眼鏡などどうだっていいだろう。
繰言から注意を戻し、影の頭が一瞬前よりわずかに大きく見えてもなお理由をつけてぶつぶつと納得していたが、変化に加速度を感じた時、情緒的なぐずぐずした妄想は吹き飛んだ。
あたまが膨らんでいるのではないか。あれは3つの影の一番後方、あれに気づいているのは私だけか。
みるみる膨張してついには遠景で拳大になった真っ暗な頭部は、赤い西陽に目が慣れてもなお真っ黒で、それはそもそも真っ黒だった。
細い身体がゆっくりと地面を離れ、浮いていく。前2つの影もいつの間にか頭が膨らんでいて、ゆっくりと浮かんでいく。一番前の影は魚眼レンズで接写したような笑みを浮かべていた。
ついに世界がぶっ壊れたか。坂も塀ものっぺりと横長に伸びていって、西陽などは蛙の黒目のようだ。鏡など見なくとも己のニタニタした綻びが分かる。
なんと愉快なことだろう。しみったれた世間が眼下に降っていく。私を下した世間が、今は私の足裏にひざまづいている。なんとも言えない高揚に胸がきゅうきゅう高鳴り、世界は薄っぺらに、矮小に、ついには真っ赤な線一本だけになって、それから真っ黒になった。
真っ暗でも皮膚の逆立ちで重力が分かる。惑星が私を引き止めようとしても、もはや無駄だ。いつの間にか胃痛も治まって、気怠いじめじめとした蒸し暑さもない。皮膚の逆立ちだけが感覚を支配する。
やがて膨らみきってツルツルになったら、唯一残った肌の感覚さえも失われるのだろうか。それもいい。そうしよう。そうあるべきだ。
もはや何も感じない。ただ思考のみが残った。しかし思考は五感と違っていつまでも明晰であることをやめてはくれない。ぼんやりとした霧散を望んでも、なんと澄み渡っていることだろう。
ああ、これが地獄か。
0015風吹けば名無し
垢版 |
2023/08/18(金) 15:23:54.68ID:9jNc3hz+d
酒が切れたから死のうと思った。
土塊色の眼窩に諦念を溜めて、眼差しも気遣わずぶらぶらと道路へ出る。そういえばタンクトップの黄色い染みはなんだったか。ああ、先日こぼしたインスタントラーメンか。いや、また別の日に引っ付けた吐瀉物の跳ね返りだったか。
坂の上から目を刺す西陽は、ぽつぽつと向かってくる真っ黒い影に後光を飾りながらその面を隠し気味が悪い。いやいっそ誂え向きだろう、これから何もかも放り出して黄泉へ逃げ込むのだから。
焼けた銅でも飲まされて舌でも抜かれるのかなぁなどとぼんやりしていたら、真っ黒い影の一つがうねうねと波打って見える。ちょうど胃痛に耐えていたところ、眼鏡の置き忘れに気づき「どおりで」と刹那に納得した。このまま死ぬのだから眼鏡などどうだっていいだろう。
繰言から注意を戻し、影の頭が一瞬前よりわずかに大きく見えてもなお理由をつけてぶつぶつと納得していたが、変化に加速度を感じた時、情緒的なぐずぐずした妄想は吹き飛んだ。
あたまが膨らんでいるのではないか。あれは3つの影の一番後方、あれに気づいているのは私だけか。
みるみる膨張してついには遠景で拳大になった真っ暗な頭部は、赤い西陽に目が慣れてもなお真っ黒で、それはそもそも真っ黒だった。
細い身体がゆっくりと地面を離れ、浮いていく。前2つの影もいつの間にか頭が膨らんでいて、ゆっくりと浮かんでいく。一番前の影は魚眼レンズで接写したような笑みを浮かべていた。
ついに世界がぶっ壊れたか。坂も塀ものっぺりと横長に伸びていって、西陽などは蛙の黒目のようだ。鏡など見なくとも己のニタニタした綻びが分かる。
なんと愉快なことだろう。しみったれた世間が眼下に降っていく。私を下した世間が、今は私の足裏にひざまづいている。なんとも言えない高揚に胸がきゅうきゅう高鳴り、世界は薄っぺらに、矮小に、ついには真っ赤な線一本だけになって、それから真っ黒になった。
真っ暗でも皮膚の逆立ちで重力が分かる。惑星が私を引き止めようとしても、もはや無駄だ。いつの間にか胃痛も治まって、気怠いじめじめとした蒸し暑さもない。皮膚の逆立ちだけが感覚を支配する。
やがて膨らみきってツルツルになったら、唯一残った肌の感覚さえも失われるのだろうか。それもいい。そうしよう。そうあるべきだ。
もはや何も感じない。ただ思考のみが残った。しかし思考は五感と違っていつまでも明晰であることをやめてはくれない。ぼんやりとした霧散を望んでも、なんと澄み渡っていることだろう。
ああ、これが地獄か。
0016風吹けば名無し
垢版 |
2023/08/18(金) 15:24:04.61ID:rYY8sfiJd
酒が切れたから死のうと思った。
土塊色の眼窩に諦念を溜めて、眼差しも気遣わずぶらぶらと道路へ出る。そういえばタンクトップの黄色い染みはなんだったか。ああ、先日こぼしたインスタントラーメンか。いや、また別の日に引っ付けた吐瀉物の跳ね返りだったか。
坂の上から目を刺す西陽は、ぽつぽつと向かってくる真っ黒い影に後光を飾りながらその面を隠し気味が悪い。いやいっそ誂え向きだろう、これから何もかも放り出して黄泉へ逃げ込むのだから。
焼けた銅でも飲まされて舌でも抜かれるのかなぁなどとぼんやりしていたら、真っ黒い影の一つがうねうねと波打って見える。ちょうど胃痛に耐えていたところ、眼鏡の置き忘れに気づき「どおりで」と刹那に納得した。このまま死ぬのだから眼鏡などどうだっていいだろう。
繰言から注意を戻し、影の頭が一瞬前よりわずかに大きく見えてもなお理由をつけてぶつぶつと納得していたが、変化に加速度を感じた時、情緒的なぐずぐずした妄想は吹き飛んだ。
あたまが膨らんでいるのではないか。あれは3つの影の一番後方、あれに気づいているのは私だけか。
みるみる膨張してついには遠景で拳大になった真っ暗な頭部は、赤い西陽に目が慣れてもなお真っ黒で、それはそもそも真っ黒だった。
細い身体がゆっくりと地面を離れ、浮いていく。前2つの影もいつの間にか頭が膨らんでいて、ゆっくりと浮かんでいく。一番前の影は魚眼レンズで接写したような笑みを浮かべていた。
ついに世界がぶっ壊れたか。坂も塀ものっぺりと横長に伸びていって、西陽などは蛙の黒目のようだ。鏡など見なくとも己のニタニタした綻びが分かる。
なんと愉快なことだろう。しみったれた世間が眼下に降っていく。私を下した世間が、今は私の足裏にひざまづいている。なんとも言えない高揚に胸がきゅうきゅう高鳴り、世界は薄っぺらに、矮小に、ついには真っ赤な線一本だけになって、それから真っ黒になった。
真っ暗でも皮膚の逆立ちで重力が分かる。惑星が私を引き止めようとしても、もはや無駄だ。いつの間にか胃痛も治まって、気怠いじめじめとした蒸し暑さもない。皮膚の逆立ちだけが感覚を支配する。
やがて膨らみきってツルツルになったら、唯一残った肌の感覚さえも失われるのだろうか。それもいい。そうしよう。そうあるべきだ。
もはや何も感じない。ただ思考のみが残った。しかし思考は五感と違っていつまでも明晰であることをやめてはくれない。ぼんやりとした霧散を望んでも、なんと澄み渡っていることだろう。
ああ、これが地獄か。
0017風吹けば名無し
垢版 |
2023/08/18(金) 15:24:07.27ID:rYY8sfiJd
酒が切れたから死のうと思った。
土塊色の眼窩に諦念を溜めて、眼差しも気遣わずぶらぶらと道路へ出る。そういえばタンクトップの黄色い染みはなんだったか。ああ、先日こぼしたインスタントラーメンか。いや、また別の日に引っ付けた吐瀉物の跳ね返りだったか。
坂の上から目を刺す西陽は、ぽつぽつと向かってくる真っ黒い影に後光を飾りながらその面を隠し気味が悪い。いやいっそ誂え向きだろう、これから何もかも放り出して黄泉へ逃げ込むのだから。
焼けた銅でも飲まされて舌でも抜かれるのかなぁなどとぼんやりしていたら、真っ黒い影の一つがうねうねと波打って見える。ちょうど胃痛に耐えていたところ、眼鏡の置き忘れに気づき「どおりで」と刹那に納得した。このまま死ぬのだから眼鏡などどうだっていいだろう。
繰言から注意を戻し、影の頭が一瞬前よりわずかに大きく見えてもなお理由をつけてぶつぶつと納得していたが、変化に加速度を感じた時、情緒的なぐずぐずした妄想は吹き飛んだ。
あたまが膨らんでいるのではないか。あれは3つの影の一番後方、あれに気づいているのは私だけか。
みるみる膨張してついには遠景で拳大になった真っ暗な頭部は、赤い西陽に目が慣れてもなお真っ黒で、それはそもそも真っ黒だった。
細い身体がゆっくりと地面を離れ、浮いていく。前2つの影もいつの間にか頭が膨らんでいて、ゆっくりと浮かんでいく。一番前の影は魚眼レンズで接写したような笑みを浮かべていた。
ついに世界がぶっ壊れたか。坂も塀ものっぺりと横長に伸びていって、西陽などは蛙の黒目のようだ。鏡など見なくとも己のニタニタした綻びが分かる。
なんと愉快なことだろう。しみったれた世間が眼下に降っていく。私を下した世間が、今は私の足裏にひざまづいている。なんとも言えない高揚に胸がきゅうきゅう高鳴り、世界は薄っぺらに、矮小に、ついには真っ赤な線一本だけになって、それから真っ黒になった。
真っ暗でも皮膚の逆立ちで重力が分かる。惑星が私を引き止めようとしても、もはや無駄だ。いつの間にか胃痛も治まって、気怠いじめじめとした蒸し暑さもない。皮膚の逆立ちだけが感覚を支配する。
やがて膨らみきってツルツルになったら、唯一残った肌の感覚さえも失われるのだろうか。それもいい。そうしよう。そうあるべきだ。
もはや何も感じない。ただ思考のみが残った。しかし思考は五感と違っていつまでも明晰であることをやめてはくれない。ぼんやりとした霧散を望んでも、なんと澄み渡っていることだろう。
ああ、これが地獄か。
0018風吹けば名無し
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2023/08/18(金) 15:24:08.81ID:rYY8sfiJd
酒が切れたから死のうと思った。
土塊色の眼窩に諦念を溜めて、眼差しも気遣わずぶらぶらと道路へ出る。そういえばタンクトップの黄色い染みはなんだったか。ああ、先日こぼしたインスタントラーメンか。いや、また別の日に引っ付けた吐瀉物の跳ね返りだったか。
坂の上から目を刺す西陽は、ぽつぽつと向かってくる真っ黒い影に後光を飾りながらその面を隠し気味が悪い。いやいっそ誂え向きだろう、これから何もかも放り出して黄泉へ逃げ込むのだから。
焼けた銅でも飲まされて舌でも抜かれるのかなぁなどとぼんやりしていたら、真っ黒い影の一つがうねうねと波打って見える。ちょうど胃痛に耐えていたところ、眼鏡の置き忘れに気づき「どおりで」と刹那に納得した。このまま死ぬのだから眼鏡などどうだっていいだろう。
繰言から注意を戻し、影の頭が一瞬前よりわずかに大きく見えてもなお理由をつけてぶつぶつと納得していたが、変化に加速度を感じた時、情緒的なぐずぐずした妄想は吹き飛んだ。
あたまが膨らんでいるのではないか。あれは3つの影の一番後方、あれに気づいているのは私だけか。
みるみる膨張してついには遠景で拳大になった真っ暗な頭部は、赤い西陽に目が慣れてもなお真っ黒で、それはそもそも真っ黒だった。
細い身体がゆっくりと地面を離れ、浮いていく。前2つの影もいつの間にか頭が膨らんでいて、ゆっくりと浮かんでいく。一番前の影は魚眼レンズで接写したような笑みを浮かべていた。
ついに世界がぶっ壊れたか。坂も塀ものっぺりと横長に伸びていって、西陽などは蛙の黒目のようだ。鏡など見なくとも己のニタニタした綻びが分かる。
なんと愉快なことだろう。しみったれた世間が眼下に降っていく。私を下した世間が、今は私の足裏にひざまづいている。なんとも言えない高揚に胸がきゅうきゅう高鳴り、世界は薄っぺらに、矮小に、ついには真っ赤な線一本だけになって、それから真っ黒になった。
真っ暗でも皮膚の逆立ちで重力が分かる。惑星が私を引き止めようとしても、もはや無駄だ。いつの間にか胃痛も治まって、気怠いじめじめとした蒸し暑さもない。皮膚の逆立ちだけが感覚を支配する。
やがて膨らみきってツルツルになったら、唯一残った肌の感覚さえも失われるのだろうか。それもいい。そうしよう。そうあるべきだ。
もはや何も感じない。ただ思考のみが残った。しかし思考は五感と違っていつまでも明晰であることをやめてはくれない。ぼんやりとした霧散を望んでも、なんと澄み渡っていることだろう。
ああ、これが地獄か。
0019風吹けば名無し
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2023/08/18(金) 15:24:16.14ID:jVWq1PLgd
酒が切れたから死のうと思った。
土塊色の眼窩に諦念を溜めて、眼差しも気遣わずぶらぶらと道路へ出る。そういえばタンクトップの黄色い染みはなんだったか。ああ、先日こぼしたインスタントラーメンか。いや、また別の日に引っ付けた吐瀉物の跳ね返りだったか。
坂の上から目を刺す西陽は、ぽつぽつと向かってくる真っ黒い影に後光を飾りながらその面を隠し気味が悪い。いやいっそ誂え向きだろう、これから何もかも放り出して黄泉へ逃げ込むのだから。
焼けた銅でも飲まされて舌でも抜かれるのかなぁなどとぼんやりしていたら、真っ黒い影の一つがうねうねと波打って見える。ちょうど胃痛に耐えていたところ、眼鏡の置き忘れに気づき「どおりで」と刹那に納得した。このまま死ぬのだから眼鏡などどうだっていいだろう。
繰言から注意を戻し、影の頭が一瞬前よりわずかに大きく見えてもなお理由をつけてぶつぶつと納得していたが、変化に加速度を感じた時、情緒的なぐずぐずした妄想は吹き飛んだ。
あたまが膨らんでいるのではないか。あれは3つの影の一番後方、あれに気づいているのは私だけか。
みるみる膨張してついには遠景で拳大になった真っ暗な頭部は、赤い西陽に目が慣れてもなお真っ黒で、それはそもそも真っ黒だった。
細い身体がゆっくりと地面を離れ、浮いていく。前2つの影もいつの間にか頭が膨らんでいて、ゆっくりと浮かんでいく。一番前の影は魚眼レンズで接写したような笑みを浮かべていた。
ついに世界がぶっ壊れたか。坂も塀ものっぺりと横長に伸びていって、西陽などは蛙の黒目のようだ。鏡など見なくとも己のニタニタした綻びが分かる。
なんと愉快なことだろう。しみったれた世間が眼下に降っていく。私を下した世間が、今は私の足裏にひざまづいている。なんとも言えない高揚に胸がきゅうきゅう高鳴り、世界は薄っぺらに、矮小に、ついには真っ赤な線一本だけになって、それから真っ黒になった。
真っ暗でも皮膚の逆立ちで重力が分かる。惑星が私を引き止めようとしても、もはや無駄だ。いつの間にか胃痛も治まって、気怠いじめじめとした蒸し暑さもない。皮膚の逆立ちだけが感覚を支配する。
やがて膨らみきってツルツルになったら、唯一残った肌の感覚さえも失われるのだろうか。それもいい。そうしよう。そうあるべきだ。
もはや何も感じない。ただ思考のみが残った。しかし思考は五感と違っていつまでも明晰であることをやめてはくれない。ぼんやりとした霧散を望んでも、なんと澄み渡っていることだろう。
ああ、これが地獄か。
0020風吹けば名無し
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2023/08/18(金) 15:24:17.64ID:jVWq1PLgd
酒が切れたから死のうと思った。
土塊色の眼窩に諦念を溜めて、眼差しも気遣わずぶらぶらと道路へ出る。そういえばタンクトップの黄色い染みはなんだったか。ああ、先日こぼしたインスタントラーメンか。いや、また別の日に引っ付けた吐瀉物の跳ね返りだったか。
坂の上から目を刺す西陽は、ぽつぽつと向かってくる真っ黒い影に後光を飾りながらその面を隠し気味が悪い。いやいっそ誂え向きだろう、これから何もかも放り出して黄泉へ逃げ込むのだから。
焼けた銅でも飲まされて舌でも抜かれるのかなぁなどとぼんやりしていたら、真っ黒い影の一つがうねうねと波打って見える。ちょうど胃痛に耐えていたところ、眼鏡の置き忘れに気づき「どおりで」と刹那に納得した。このまま死ぬのだから眼鏡などどうだっていいだろう。
繰言から注意を戻し、影の頭が一瞬前よりわずかに大きく見えてもなお理由をつけてぶつぶつと納得していたが、変化に加速度を感じた時、情緒的なぐずぐずした妄想は吹き飛んだ。
あたまが膨らんでいるのではないか。あれは3つの影の一番後方、あれに気づいているのは私だけか。
みるみる膨張してついには遠景で拳大になった真っ暗な頭部は、赤い西陽に目が慣れてもなお真っ黒で、それはそもそも真っ黒だった。
細い身体がゆっくりと地面を離れ、浮いていく。前2つの影もいつの間にか頭が膨らんでいて、ゆっくりと浮かんでいく。一番前の影は魚眼レンズで接写したような笑みを浮かべていた。
ついに世界がぶっ壊れたか。坂も塀ものっぺりと横長に伸びていって、西陽などは蛙の黒目のようだ。鏡など見なくとも己のニタニタした綻びが分かる。
なんと愉快なことだろう。しみったれた世間が眼下に降っていく。私を下した世間が、今は私の足裏にひざまづいている。なんとも言えない高揚に胸がきゅうきゅう高鳴り、世界は薄っぺらに、矮小に、ついには真っ赤な線一本だけになって、それから真っ黒になった。
真っ暗でも皮膚の逆立ちで重力が分かる。惑星が私を引き止めようとしても、もはや無駄だ。いつの間にか胃痛も治まって、気怠いじめじめとした蒸し暑さもない。皮膚の逆立ちだけが感覚を支配する。
やがて膨らみきってツルツルになったら、唯一残った肌の感覚さえも失われるのだろうか。それもいい。そうしよう。そうあるべきだ。
もはや何も感じない。ただ思考のみが残った。しかし思考は五感と違っていつまでも明晰であることをやめてはくれない。ぼんやりとした霧散を望んでも、なんと澄み渡っていることだろう。
ああ、これが地獄か。
0021風吹けば名無し
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2023/08/18(金) 15:24:19.06ID:jVWq1PLgd
酒が切れたから死のうと思った。
土塊色の眼窩に諦念を溜めて、眼差しも気遣わずぶらぶらと道路へ出る。そういえばタンクトップの黄色い染みはなんだったか。ああ、先日こぼしたインスタントラーメンか。いや、また別の日に引っ付けた吐瀉物の跳ね返りだったか。
坂の上から目を刺す西陽は、ぽつぽつと向かってくる真っ黒い影に後光を飾りながらその面を隠し気味が悪い。いやいっそ誂え向きだろう、これから何もかも放り出して黄泉へ逃げ込むのだから。
焼けた銅でも飲まされて舌でも抜かれるのかなぁなどとぼんやりしていたら、真っ黒い影の一つがうねうねと波打って見える。ちょうど胃痛に耐えていたところ、眼鏡の置き忘れに気づき「どおりで」と刹那に納得した。このまま死ぬのだから眼鏡などどうだっていいだろう。
繰言から注意を戻し、影の頭が一瞬前よりわずかに大きく見えてもなお理由をつけてぶつぶつと納得していたが、変化に加速度を感じた時、情緒的なぐずぐずした妄想は吹き飛んだ。
あたまが膨らんでいるのではないか。あれは3つの影の一番後方、あれに気づいているのは私だけか。
みるみる膨張してついには遠景で拳大になった真っ暗な頭部は、赤い西陽に目が慣れてもなお真っ黒で、それはそもそも真っ黒だった。
細い身体がゆっくりと地面を離れ、浮いていく。前2つの影もいつの間にか頭が膨らんでいて、ゆっくりと浮かんでいく。一番前の影は魚眼レンズで接写したような笑みを浮かべていた。
ついに世界がぶっ壊れたか。坂も塀ものっぺりと横長に伸びていって、西陽などは蛙の黒目のようだ。鏡など見なくとも己のニタニタした綻びが分かる。
なんと愉快なことだろう。しみったれた世間が眼下に降っていく。私を下した世間が、今は私の足裏にひざまづいている。なんとも言えない高揚に胸がきゅうきゅう高鳴り、世界は薄っぺらに、矮小に、ついには真っ赤な線一本だけになって、それから真っ黒になった。
真っ暗でも皮膚の逆立ちで重力が分かる。惑星が私を引き止めようとしても、もはや無駄だ。いつの間にか胃痛も治まって、気怠いじめじめとした蒸し暑さもない。皮膚の逆立ちだけが感覚を支配する。
やがて膨らみきってツルツルになったら、唯一残った肌の感覚さえも失われるのだろうか。それもいい。そうしよう。そうあるべきだ。
もはや何も感じない。ただ思考のみが残った。しかし思考は五感と違っていつまでも明晰であることをやめてはくれない。ぼんやりとした霧散を望んでも、なんと澄み渡っていることだろう。
ああ、これが地獄か。
0022風吹けば名無し
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2023/08/18(金) 15:24:26.12ID:b3rdS9b1d
酒が切れたから死のうと思った。
土塊色の眼窩に諦念を溜めて、眼差しも気遣わずぶらぶらと道路へ出る。そういえばタンクトップの黄色い染みはなんだったか。ああ、先日こぼしたインスタントラーメンか。いや、また別の日に引っ付けた吐瀉物の跳ね返りだったか。
坂の上から目を刺す西陽は、ぽつぽつと向かってくる真っ黒い影に後光を飾りながらその面を隠し気味が悪い。いやいっそ誂え向きだろう、これから何もかも放り出して黄泉へ逃げ込むのだから。
焼けた銅でも飲まされて舌でも抜かれるのかなぁなどとぼんやりしていたら、真っ黒い影の一つがうねうねと波打って見える。ちょうど胃痛に耐えていたところ、眼鏡の置き忘れに気づき「どおりで」と刹那に納得した。このまま死ぬのだから眼鏡などどうだっていいだろう。
繰言から注意を戻し、影の頭が一瞬前よりわずかに大きく見えてもなお理由をつけてぶつぶつと納得していたが、変化に加速度を感じた時、情緒的なぐずぐずした妄想は吹き飛んだ。
あたまが膨らんでいるのではないか。あれは3つの影の一番後方、あれに気づいているのは私だけか。
みるみる膨張してついには遠景で拳大になった真っ暗な頭部は、赤い西陽に目が慣れてもなお真っ黒で、それはそもそも真っ黒だった。
細い身体がゆっくりと地面を離れ、浮いていく。前2つの影もいつの間にか頭が膨らんでいて、ゆっくりと浮かんでいく。一番前の影は魚眼レンズで接写したような笑みを浮かべていた。
ついに世界がぶっ壊れたか。坂も塀ものっぺりと横長に伸びていって、西陽などは蛙の黒目のようだ。鏡など見なくとも己のニタニタした綻びが分かる。
なんと愉快なことだろう。しみったれた世間が眼下に降っていく。私を下した世間が、今は私の足裏にひざまづいている。なんとも言えない高揚に胸がきゅうきゅう高鳴り、世界は薄っぺらに、矮小に、ついには真っ赤な線一本だけになって、それから真っ黒になった。
真っ暗でも皮膚の逆立ちで重力が分かる。惑星が私を引き止めようとしても、もはや無駄だ。いつの間にか胃痛も治まって、気怠いじめじめとした蒸し暑さもない。皮膚の逆立ちだけが感覚を支配する。
やがて膨らみきってツルツルになったら、唯一残った肌の感覚さえも失われるのだろうか。それもいい。そうしよう。そうあるべきだ。
もはや何も感じない。ただ思考のみが残った。しかし思考は五感と違っていつまでも明晰であることをやめてはくれない。ぼんやりとした霧散を望んでも、なんと澄み渡っていることだろう。
ああ、これが地獄か。
0023風吹けば名無し
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2023/08/18(金) 15:24:27.59ID:b3rdS9b1d
酒が切れたから死のうと思った。
土塊色の眼窩に諦念を溜めて、眼差しも気遣わずぶらぶらと道路へ出る。そういえばタンクトップの黄色い染みはなんだったか。ああ、先日こぼしたインスタントラーメンか。いや、また別の日に引っ付けた吐瀉物の跳ね返りだったか。
坂の上から目を刺す西陽は、ぽつぽつと向かってくる真っ黒い影に後光を飾りながらその面を隠し気味が悪い。いやいっそ誂え向きだろう、これから何もかも放り出して黄泉へ逃げ込むのだから。
焼けた銅でも飲まされて舌でも抜かれるのかなぁなどとぼんやりしていたら、真っ黒い影の一つがうねうねと波打って見える。ちょうど胃痛に耐えていたところ、眼鏡の置き忘れに気づき「どおりで」と刹那に納得した。このまま死ぬのだから眼鏡などどうだっていいだろう。
繰言から注意を戻し、影の頭が一瞬前よりわずかに大きく見えてもなお理由をつけてぶつぶつと納得していたが、変化に加速度を感じた時、情緒的なぐずぐずした妄想は吹き飛んだ。
あたまが膨らんでいるのではないか。あれは3つの影の一番後方、あれに気づいているのは私だけか。
みるみる膨張してついには遠景で拳大になった真っ暗な頭部は、赤い西陽に目が慣れてもなお真っ黒で、それはそもそも真っ黒だった。
細い身体がゆっくりと地面を離れ、浮いていく。前2つの影もいつの間にか頭が膨らんでいて、ゆっくりと浮かんでいく。一番前の影は魚眼レンズで接写したような笑みを浮かべていた。
ついに世界がぶっ壊れたか。坂も塀ものっぺりと横長に伸びていって、西陽などは蛙の黒目のようだ。鏡など見なくとも己のニタニタした綻びが分かる。
なんと愉快なことだろう。しみったれた世間が眼下に降っていく。私を下した世間が、今は私の足裏にひざまづいている。なんとも言えない高揚に胸がきゅうきゅう高鳴り、世界は薄っぺらに、矮小に、ついには真っ赤な線一本だけになって、それから真っ黒になった。
真っ暗でも皮膚の逆立ちで重力が分かる。惑星が私を引き止めようとしても、もはや無駄だ。いつの間にか胃痛も治まって、気怠いじめじめとした蒸し暑さもない。皮膚の逆立ちだけが感覚を支配する。
やがて膨らみきってツルツルになったら、唯一残った肌の感覚さえも失われるのだろうか。それもいい。そうしよう。そうあるべきだ。
もはや何も感じない。ただ思考のみが残った。しかし思考は五感と違っていつまでも明晰であることをやめてはくれない。ぼんやりとした霧散を望んでも、なんと澄み渡っていることだろう。
ああ、これが地獄か。
0024風吹けば名無し
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2023/08/18(金) 15:24:29.12ID:b3rdS9b1d
酒が切れたから死のうと思った。
土塊色の眼窩に諦念を溜めて、眼差しも気遣わずぶらぶらと道路へ出る。そういえばタンクトップの黄色い染みはなんだったか。ああ、先日こぼしたインスタントラーメンか。いや、また別の日に引っ付けた吐瀉物の跳ね返りだったか。
坂の上から目を刺す西陽は、ぽつぽつと向かってくる真っ黒い影に後光を飾りながらその面を隠し気味が悪い。いやいっそ誂え向きだろう、これから何もかも放り出して黄泉へ逃げ込むのだから。
焼けた銅でも飲まされて舌でも抜かれるのかなぁなどとぼんやりしていたら、真っ黒い影の一つがうねうねと波打って見える。ちょうど胃痛に耐えていたところ、眼鏡の置き忘れに気づき「どおりで」と刹那に納得した。このまま死ぬのだから眼鏡などどうだっていいだろう。
繰言から注意を戻し、影の頭が一瞬前よりわずかに大きく見えてもなお理由をつけてぶつぶつと納得していたが、変化に加速度を感じた時、情緒的なぐずぐずした妄想は吹き飛んだ。
あたまが膨らんでいるのではないか。あれは3つの影の一番後方、あれに気づいているのは私だけか。
みるみる膨張してついには遠景で拳大になった真っ暗な頭部は、赤い西陽に目が慣れてもなお真っ黒で、それはそもそも真っ黒だった。
細い身体がゆっくりと地面を離れ、浮いていく。前2つの影もいつの間にか頭が膨らんでいて、ゆっくりと浮かんでいく。一番前の影は魚眼レンズで接写したような笑みを浮かべていた。
ついに世界がぶっ壊れたか。坂も塀ものっぺりと横長に伸びていって、西陽などは蛙の黒目のようだ。鏡など見なくとも己のニタニタした綻びが分かる。
なんと愉快なことだろう。しみったれた世間が眼下に降っていく。私を下した世間が、今は私の足裏にひざまづいている。なんとも言えない高揚に胸がきゅうきゅう高鳴り、世界は薄っぺらに、矮小に、ついには真っ赤な線一本だけになって、それから真っ黒になった。
真っ暗でも皮膚の逆立ちで重力が分かる。惑星が私を引き止めようとしても、もはや無駄だ。いつの間にか胃痛も治まって、気怠いじめじめとした蒸し暑さもない。皮膚の逆立ちだけが感覚を支配する。
やがて膨らみきってツルツルになったら、唯一残った肌の感覚さえも失われるのだろうか。それもいい。そうしよう。そうあるべきだ。
もはや何も感じない。ただ思考のみが残った。しかし思考は五感と違っていつまでも明晰であることをやめてはくれない。ぼんやりとした霧散を望んでも、なんと澄み渡っていることだろう。
ああ、これが地獄か。
0025風吹けば名無し
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2023/08/18(金) 15:24:38.35ID:7hK/frTed
酒が切れたから死のうと思った。
土塊色の眼窩に諦念を溜めて、眼差しも気遣わずぶらぶらと道路へ出る。そういえばタンクトップの黄色い染みはなんだったか。ああ、先日こぼしたインスタントラーメンか。いや、また別の日に引っ付けた吐瀉物の跳ね返りだったか。
坂の上から目を刺す西陽は、ぽつぽつと向かってくる真っ黒い影に後光を飾りながらその面を隠し気味が悪い。いやいっそ誂え向きだろう、これから何もかも放り出して黄泉へ逃げ込むのだから。
焼けた銅でも飲まされて舌でも抜かれるのかなぁなどとぼんやりしていたら、真っ黒い影の一つがうねうねと波打って見える。ちょうど胃痛に耐えていたところ、眼鏡の置き忘れに気づき「どおりで」と刹那に納得した。このまま死ぬのだから眼鏡などどうだっていいだろう。
繰言から注意を戻し、影の頭が一瞬前よりわずかに大きく見えてもなお理由をつけてぶつぶつと納得していたが、変化に加速度を感じた時、情緒的なぐずぐずした妄想は吹き飛んだ。
あたまが膨らんでいるのではないか。あれは3つの影の一番後方、あれに気づいているのは私だけか。
みるみる膨張してついには遠景で拳大になった真っ暗な頭部は、赤い西陽に目が慣れてもなお真っ黒で、それはそもそも真っ黒だった。
細い身体がゆっくりと地面を離れ、浮いていく。前2つの影もいつの間にか頭が膨らんでいて、ゆっくりと浮かんでいく。一番前の影は魚眼レンズで接写したような笑みを浮かべていた。
ついに世界がぶっ壊れたか。坂も塀ものっぺりと横長に伸びていって、西陽などは蛙の黒目のようだ。鏡など見なくとも己のニタニタした綻びが分かる。
なんと愉快なことだろう。しみったれた世間が眼下に降っていく。私を下した世間が、今は私の足裏にひざまづいている。なんとも言えない高揚に胸がきゅうきゅう高鳴り、世界は薄っぺらに、矮小に、ついには真っ赤な線一本だけになって、それから真っ黒になった。
真っ暗でも皮膚の逆立ちで重力が分かる。惑星が私を引き止めようとしても、もはや無駄だ。いつの間にか胃痛も治まって、気怠いじめじめとした蒸し暑さもない。皮膚の逆立ちだけが感覚を支配する。
やがて膨らみきってツルツルになったら、唯一残った肌の感覚さえも失われるのだろうか。それもいい。そうしよう。そうあるべきだ。
もはや何も感じない。ただ思考のみが残った。しかし思考は五感と違っていつまでも明晰であることをやめてはくれない。ぼんやりとした霧散を望んでも、なんと澄み渡っていることだろう。
ああ、これが地獄か。
0026風吹けば名無し
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2023/08/18(金) 15:24:39.78ID:7hK/frTed
酒が切れたから死のうと思った。
土塊色の眼窩に諦念を溜めて、眼差しも気遣わずぶらぶらと道路へ出る。そういえばタンクトップの黄色い染みはなんだったか。ああ、先日こぼしたインスタントラーメンか。いや、また別の日に引っ付けた吐瀉物の跳ね返りだったか。
坂の上から目を刺す西陽は、ぽつぽつと向かってくる真っ黒い影に後光を飾りながらその面を隠し気味が悪い。いやいっそ誂え向きだろう、これから何もかも放り出して黄泉へ逃げ込むのだから。
焼けた銅でも飲まされて舌でも抜かれるのかなぁなどとぼんやりしていたら、真っ黒い影の一つがうねうねと波打って見える。ちょうど胃痛に耐えていたところ、眼鏡の置き忘れに気づき「どおりで」と刹那に納得した。このまま死ぬのだから眼鏡などどうだっていいだろう。
繰言から注意を戻し、影の頭が一瞬前よりわずかに大きく見えてもなお理由をつけてぶつぶつと納得していたが、変化に加速度を感じた時、情緒的なぐずぐずした妄想は吹き飛んだ。
あたまが膨らんでいるのではないか。あれは3つの影の一番後方、あれに気づいているのは私だけか。
みるみる膨張してついには遠景で拳大になった真っ暗な頭部は、赤い西陽に目が慣れてもなお真っ黒で、それはそもそも真っ黒だった。
細い身体がゆっくりと地面を離れ、浮いていく。前2つの影もいつの間にか頭が膨らんでいて、ゆっくりと浮かんでいく。一番前の影は魚眼レンズで接写したような笑みを浮かべていた。
ついに世界がぶっ壊れたか。坂も塀ものっぺりと横長に伸びていって、西陽などは蛙の黒目のようだ。鏡など見なくとも己のニタニタした綻びが分かる。
なんと愉快なことだろう。しみったれた世間が眼下に降っていく。私を下した世間が、今は私の足裏にひざまづいている。なんとも言えない高揚に胸がきゅうきゅう高鳴り、世界は薄っぺらに、矮小に、ついには真っ赤な線一本だけになって、それから真っ黒になった。
真っ暗でも皮膚の逆立ちで重力が分かる。惑星が私を引き止めようとしても、もはや無駄だ。いつの間にか胃痛も治まって、気怠いじめじめとした蒸し暑さもない。皮膚の逆立ちだけが感覚を支配する。
やがて膨らみきってツルツルになったら、唯一残った肌の感覚さえも失われるのだろうか。それもいい。そうしよう。そうあるべきだ。
もはや何も感じない。ただ思考のみが残った。しかし思考は五感と違っていつまでも明晰であることをやめてはくれない。ぼんやりとした霧散を望んでも、なんと澄み渡っていることだろう。
ああ、これが地獄か。
0027風吹けば名無し
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2023/08/18(金) 15:24:41.28ID:7hK/frTed
酒が切れたから死のうと思った。
土塊色の眼窩に諦念を溜めて、眼差しも気遣わずぶらぶらと道路へ出る。そういえばタンクトップの黄色い染みはなんだったか。ああ、先日こぼしたインスタントラーメンか。いや、また別の日に引っ付けた吐瀉物の跳ね返りだったか。
坂の上から目を刺す西陽は、ぽつぽつと向かってくる真っ黒い影に後光を飾りながらその面を隠し気味が悪い。いやいっそ誂え向きだろう、これから何もかも放り出して黄泉へ逃げ込むのだから。
焼けた銅でも飲まされて舌でも抜かれるのかなぁなどとぼんやりしていたら、真っ黒い影の一つがうねうねと波打って見える。ちょうど胃痛に耐えていたところ、眼鏡の置き忘れに気づき「どおりで」と刹那に納得した。このまま死ぬのだから眼鏡などどうだっていいだろう。
繰言から注意を戻し、影の頭が一瞬前よりわずかに大きく見えてもなお理由をつけてぶつぶつと納得していたが、変化に加速度を感じた時、情緒的なぐずぐずした妄想は吹き飛んだ。
あたまが膨らんでいるのではないか。あれは3つの影の一番後方、あれに気づいているのは私だけか。
みるみる膨張してついには遠景で拳大になった真っ暗な頭部は、赤い西陽に目が慣れてもなお真っ黒で、それはそもそも真っ黒だった。
細い身体がゆっくりと地面を離れ、浮いていく。前2つの影もいつの間にか頭が膨らんでいて、ゆっくりと浮かんでいく。一番前の影は魚眼レンズで接写したような笑みを浮かべていた。
ついに世界がぶっ壊れたか。坂も塀ものっぺりと横長に伸びていって、西陽などは蛙の黒目のようだ。鏡など見なくとも己のニタニタした綻びが分かる。
なんと愉快なことだろう。しみったれた世間が眼下に降っていく。私を下した世間が、今は私の足裏にひざまづいている。なんとも言えない高揚に胸がきゅうきゅう高鳴り、世界は薄っぺらに、矮小に、ついには真っ赤な線一本だけになって、それから真っ黒になった。
真っ暗でも皮膚の逆立ちで重力が分かる。惑星が私を引き止めようとしても、もはや無駄だ。いつの間にか胃痛も治まって、気怠いじめじめとした蒸し暑さもない。皮膚の逆立ちだけが感覚を支配する。
やがて膨らみきってツルツルになったら、唯一残った肌の感覚さえも失われるのだろうか。それもいい。そうしよう。そうあるべきだ。
もはや何も感じない。ただ思考のみが残った。しかし思考は五感と違っていつまでも明晰であることをやめてはくれない。ぼんやりとした霧散を望んでも、なんと澄み渡っていることだろう。
ああ、これが地獄か。
0028風吹けば名無し
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2023/08/18(金) 15:24:48.80ID:DSGE/t+Sd
酒が切れたから死のうと思った。
土塊色の眼窩に諦念を溜めて、眼差しも気遣わずぶらぶらと道路へ出る。そういえばタンクトップの黄色い染みはなんだったか。ああ、先日こぼしたインスタントラーメンか。いや、また別の日に引っ付けた吐瀉物の跳ね返りだったか。
坂の上から目を刺す西陽は、ぽつぽつと向かってくる真っ黒い影に後光を飾りながらその面を隠し気味が悪い。いやいっそ誂え向きだろう、これから何もかも放り出して黄泉へ逃げ込むのだから。
焼けた銅でも飲まされて舌でも抜かれるのかなぁなどとぼんやりしていたら、真っ黒い影の一つがうねうねと波打って見える。ちょうど胃痛に耐えていたところ、眼鏡の置き忘れに気づき「どおりで」と刹那に納得した。このまま死ぬのだから眼鏡などどうだっていいだろう。
繰言から注意を戻し、影の頭が一瞬前よりわずかに大きく見えてもなお理由をつけてぶつぶつと納得していたが、変化に加速度を感じた時、情緒的なぐずぐずした妄想は吹き飛んだ。
あたまが膨らんでいるのではないか。あれは3つの影の一番後方、あれに気づいているのは私だけか。
みるみる膨張してついには遠景で拳大になった真っ暗な頭部は、赤い西陽に目が慣れてもなお真っ黒で、それはそもそも真っ黒だった。
細い身体がゆっくりと地面を離れ、浮いていく。前2つの影もいつの間にか頭が膨らんでいて、ゆっくりと浮かんでいく。一番前の影は魚眼レンズで接写したような笑みを浮かべていた。
ついに世界がぶっ壊れたか。坂も塀ものっぺりと横長に伸びていって、西陽などは蛙の黒目のようだ。鏡など見なくとも己のニタニタした綻びが分かる。
なんと愉快なことだろう。しみったれた世間が眼下に降っていく。私を下した世間が、今は私の足裏にひざまづいている。なんとも言えない高揚に胸がきゅうきゅう高鳴り、世界は薄っぺらに、矮小に、ついには真っ赤な線一本だけになって、それから真っ黒になった。
真っ暗でも皮膚の逆立ちで重力が分かる。惑星が私を引き止めようとしても、もはや無駄だ。いつの間にか胃痛も治まって、気怠いじめじめとした蒸し暑さもない。皮膚の逆立ちだけが感覚を支配する。
やがて膨らみきってツルツルになったら、唯一残った肌の感覚さえも失われるのだろうか。それもいい。そうしよう。そうあるべきだ。
もはや何も感じない。ただ思考のみが残った。しかし思考は五感と違っていつまでも明晰であることをやめてはくれない。ぼんやりとした霧散を望んでも、なんと澄み渡っていることだろう。
ああ、これが地獄か。
0029風吹けば名無し
垢版 |
2023/08/18(金) 15:24:50.94ID:DSGE/t+Sd
酒が切れたから死のうと思った。
土塊色の眼窩に諦念を溜めて、眼差しも気遣わずぶらぶらと道路へ出る。そういえばタンクトップの黄色い染みはなんだったか。ああ、先日こぼしたインスタントラーメンか。いや、また別の日に引っ付けた吐瀉物の跳ね返りだったか。
坂の上から目を刺す西陽は、ぽつぽつと向かってくる真っ黒い影に後光を飾りながらその面を隠し気味が悪い。いやいっそ誂え向きだろう、これから何もかも放り出して黄泉へ逃げ込むのだから。
焼けた銅でも飲まされて舌でも抜かれるのかなぁなどとぼんやりしていたら、真っ黒い影の一つがうねうねと波打って見える。ちょうど胃痛に耐えていたところ、眼鏡の置き忘れに気づき「どおりで」と刹那に納得した。このまま死ぬのだから眼鏡などどうだっていいだろう。
繰言から注意を戻し、影の頭が一瞬前よりわずかに大きく見えてもなお理由をつけてぶつぶつと納得していたが、変化に加速度を感じた時、情緒的なぐずぐずした妄想は吹き飛んだ。
あたまが膨らんでいるのではないか。あれは3つの影の一番後方、あれに気づいているのは私だけか。
みるみる膨張してついには遠景で拳大になった真っ暗な頭部は、赤い西陽に目が慣れてもなお真っ黒で、それはそもそも真っ黒だった。
細い身体がゆっくりと地面を離れ、浮いていく。前2つの影もいつの間にか頭が膨らんでいて、ゆっくりと浮かんでいく。一番前の影は魚眼レンズで接写したような笑みを浮かべていた。
ついに世界がぶっ壊れたか。坂も塀ものっぺりと横長に伸びていって、西陽などは蛙の黒目のようだ。鏡など見なくとも己のニタニタした綻びが分かる。
なんと愉快なことだろう。しみったれた世間が眼下に降っていく。私を下した世間が、今は私の足裏にひざまづいている。なんとも言えない高揚に胸がきゅうきゅう高鳴り、世界は薄っぺらに、矮小に、ついには真っ赤な線一本だけになって、それから真っ黒になった。
真っ暗でも皮膚の逆立ちで重力が分かる。惑星が私を引き止めようとしても、もはや無駄だ。いつの間にか胃痛も治まって、気怠いじめじめとした蒸し暑さもない。皮膚の逆立ちだけが感覚を支配する。
やがて膨らみきってツルツルになったら、唯一残った肌の感覚さえも失われるのだろうか。それもいい。そうしよう。そうあるべきだ。
もはや何も感じない。ただ思考のみが残った。しかし思考は五感と違っていつまでも明晰であることをやめてはくれない。ぼんやりとした霧散を望んでも、なんと澄み渡っていることだろう。
ああ、これが地獄か。
0030風吹けば名無し
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2023/08/18(金) 15:24:52.40ID:DSGE/t+Sd
酒が切れたから死のうと思った。
土塊色の眼窩に諦念を溜めて、眼差しも気遣わずぶらぶらと道路へ出る。そういえばタンクトップの黄色い染みはなんだったか。ああ、先日こぼしたインスタントラーメンか。いや、また別の日に引っ付けた吐瀉物の跳ね返りだったか。
坂の上から目を刺す西陽は、ぽつぽつと向かってくる真っ黒い影に後光を飾りながらその面を隠し気味が悪い。いやいっそ誂え向きだろう、これから何もかも放り出して黄泉へ逃げ込むのだから。
焼けた銅でも飲まされて舌でも抜かれるのかなぁなどとぼんやりしていたら、真っ黒い影の一つがうねうねと波打って見える。ちょうど胃痛に耐えていたところ、眼鏡の置き忘れに気づき「どおりで」と刹那に納得した。このまま死ぬのだから眼鏡などどうだっていいだろう。
繰言から注意を戻し、影の頭が一瞬前よりわずかに大きく見えてもなお理由をつけてぶつぶつと納得していたが、変化に加速度を感じた時、情緒的なぐずぐずした妄想は吹き飛んだ。
あたまが膨らんでいるのではないか。あれは3つの影の一番後方、あれに気づいているのは私だけか。
みるみる膨張してついには遠景で拳大になった真っ暗な頭部は、赤い西陽に目が慣れてもなお真っ黒で、それはそもそも真っ黒だった。
細い身体がゆっくりと地面を離れ、浮いていく。前2つの影もいつの間にか頭が膨らんでいて、ゆっくりと浮かんでいく。一番前の影は魚眼レンズで接写したような笑みを浮かべていた。
ついに世界がぶっ壊れたか。坂も塀ものっぺりと横長に伸びていって、西陽などは蛙の黒目のようだ。鏡など見なくとも己のニタニタした綻びが分かる。
なんと愉快なことだろう。しみったれた世間が眼下に降っていく。私を下した世間が、今は私の足裏にひざまづいている。なんとも言えない高揚に胸がきゅうきゅう高鳴り、世界は薄っぺらに、矮小に、ついには真っ赤な線一本だけになって、それから真っ黒になった。
真っ暗でも皮膚の逆立ちで重力が分かる。惑星が私を引き止めようとしても、もはや無駄だ。いつの間にか胃痛も治まって、気怠いじめじめとした蒸し暑さもない。皮膚の逆立ちだけが感覚を支配する。
やがて膨らみきってツルツルになったら、唯一残った肌の感覚さえも失われるのだろうか。それもいい。そうしよう。そうあるべきだ。
もはや何も感じない。ただ思考のみが残った。しかし思考は五感と違っていつまでも明晰であることをやめてはくれない。ぼんやりとした霧散を望んでも、なんと澄み渡っていることだろう。
ああ、これが地獄か。
0031風吹けば名無し
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2023/08/18(金) 15:25:00.89ID:BPDfXlwld
酒が切れたから死のうと思った。
土塊色の眼窩に諦念を溜めて、眼差しも気遣わずぶらぶらと道路へ出る。そういえばタンクトップの黄色い染みはなんだったか。ああ、先日こぼしたインスタントラーメンか。いや、また別の日に引っ付けた吐瀉物の跳ね返りだったか。
坂の上から目を刺す西陽は、ぽつぽつと向かってくる真っ黒い影に後光を飾りながらその面を隠し気味が悪い。いやいっそ誂え向きだろう、これから何もかも放り出して黄泉へ逃げ込むのだから。
焼けた銅でも飲まされて舌でも抜かれるのかなぁなどとぼんやりしていたら、真っ黒い影の一つがうねうねと波打って見える。ちょうど胃痛に耐えていたところ、眼鏡の置き忘れに気づき「どおりで」と刹那に納得した。このまま死ぬのだから眼鏡などどうだっていいだろう。
繰言から注意を戻し、影の頭が一瞬前よりわずかに大きく見えてもなお理由をつけてぶつぶつと納得していたが、変化に加速度を感じた時、情緒的なぐずぐずした妄想は吹き飛んだ。
あたまが膨らんでいるのではないか。あれは3つの影の一番後方、あれに気づいているのは私だけか。
みるみる膨張してついには遠景で拳大になった真っ暗な頭部は、赤い西陽に目が慣れてもなお真っ黒で、それはそもそも真っ黒だった。
細い身体がゆっくりと地面を離れ、浮いていく。前2つの影もいつの間にか頭が膨らんでいて、ゆっくりと浮かんでいく。一番前の影は魚眼レンズで接写したような笑みを浮かべていた。
ついに世界がぶっ壊れたか。坂も塀ものっぺりと横長に伸びていって、西陽などは蛙の黒目のようだ。鏡など見なくとも己のニタニタした綻びが分かる。
なんと愉快なことだろう。しみったれた世間が眼下に降っていく。私を下した世間が、今は私の足裏にひざまづいている。なんとも言えない高揚に胸がきゅうきゅう高鳴り、世界は薄っぺらに、矮小に、ついには真っ赤な線一本だけになって、それから真っ黒になった。
真っ暗でも皮膚の逆立ちで重力が分かる。惑星が私を引き止めようとしても、もはや無駄だ。いつの間にか胃痛も治まって、気怠いじめじめとした蒸し暑さもない。皮膚の逆立ちだけが感覚を支配する。
やがて膨らみきってツルツルになったら、唯一残った肌の感覚さえも失われるのだろうか。それもいい。そうしよう。そうあるべきだ。
もはや何も感じない。ただ思考のみが残った。しかし思考は五感と違っていつまでも明晰であることをやめてはくれない。ぼんやりとした霧散を望んでも、なんと澄み渡っていることだろう。
ああ、これが地獄か。
0032風吹けば名無し
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2023/08/18(金) 15:25:02.65ID:BPDfXlwld
酒が切れたから死のうと思った。
土塊色の眼窩に諦念を溜めて、眼差しも気遣わずぶらぶらと道路へ出る。そういえばタンクトップの黄色い染みはなんだったか。ああ、先日こぼしたインスタントラーメンか。いや、また別の日に引っ付けた吐瀉物の跳ね返りだったか。
坂の上から目を刺す西陽は、ぽつぽつと向かってくる真っ黒い影に後光を飾りながらその面を隠し気味が悪い。いやいっそ誂え向きだろう、これから何もかも放り出して黄泉へ逃げ込むのだから。
焼けた銅でも飲まされて舌でも抜かれるのかなぁなどとぼんやりしていたら、真っ黒い影の一つがうねうねと波打って見える。ちょうど胃痛に耐えていたところ、眼鏡の置き忘れに気づき「どおりで」と刹那に納得した。このまま死ぬのだから眼鏡などどうだっていいだろう。
繰言から注意を戻し、影の頭が一瞬前よりわずかに大きく見えてもなお理由をつけてぶつぶつと納得していたが、変化に加速度を感じた時、情緒的なぐずぐずした妄想は吹き飛んだ。
あたまが膨らんでいるのではないか。あれは3つの影の一番後方、あれに気づいているのは私だけか。
みるみる膨張してついには遠景で拳大になった真っ暗な頭部は、赤い西陽に目が慣れてもなお真っ黒で、それはそもそも真っ黒だった。
細い身体がゆっくりと地面を離れ、浮いていく。前2つの影もいつの間にか頭が膨らんでいて、ゆっくりと浮かんでいく。一番前の影は魚眼レンズで接写したような笑みを浮かべていた。
ついに世界がぶっ壊れたか。坂も塀ものっぺりと横長に伸びていって、西陽などは蛙の黒目のようだ。鏡など見なくとも己のニタニタした綻びが分かる。
なんと愉快なことだろう。しみったれた世間が眼下に降っていく。私を下した世間が、今は私の足裏にひざまづいている。なんとも言えない高揚に胸がきゅうきゅう高鳴り、世界は薄っぺらに、矮小に、ついには真っ赤な線一本だけになって、それから真っ黒になった。
真っ暗でも皮膚の逆立ちで重力が分かる。惑星が私を引き止めようとしても、もはや無駄だ。いつの間にか胃痛も治まって、気怠いじめじめとした蒸し暑さもない。皮膚の逆立ちだけが感覚を支配する。
やがて膨らみきってツルツルになったら、唯一残った肌の感覚さえも失われるのだろうか。それもいい。そうしよう。そうあるべきだ。
もはや何も感じない。ただ思考のみが残った。しかし思考は五感と違っていつまでも明晰であることをやめてはくれない。ぼんやりとした霧散を望んでも、なんと澄み渡っていることだろう。
ああ、これが地獄か。
0033風吹けば名無し
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2023/08/18(金) 15:25:04.59ID:BPDfXlwld
酒が切れたから死のうと思った。
土塊色の眼窩に諦念を溜めて、眼差しも気遣わずぶらぶらと道路へ出る。そういえばタンクトップの黄色い染みはなんだったか。ああ、先日こぼしたインスタントラーメンか。いや、また別の日に引っ付けた吐瀉物の跳ね返りだったか。
坂の上から目を刺す西陽は、ぽつぽつと向かってくる真っ黒い影に後光を飾りながらその面を隠し気味が悪い。いやいっそ誂え向きだろう、これから何もかも放り出して黄泉へ逃げ込むのだから。
焼けた銅でも飲まされて舌でも抜かれるのかなぁなどとぼんやりしていたら、真っ黒い影の一つがうねうねと波打って見える。ちょうど胃痛に耐えていたところ、眼鏡の置き忘れに気づき「どおりで」と刹那に納得した。このまま死ぬのだから眼鏡などどうだっていいだろう。
繰言から注意を戻し、影の頭が一瞬前よりわずかに大きく見えてもなお理由をつけてぶつぶつと納得していたが、変化に加速度を感じた時、情緒的なぐずぐずした妄想は吹き飛んだ。
あたまが膨らんでいるのではないか。あれは3つの影の一番後方、あれに気づいているのは私だけか。
みるみる膨張してついには遠景で拳大になった真っ暗な頭部は、赤い西陽に目が慣れてもなお真っ黒で、それはそもそも真っ黒だった。
細い身体がゆっくりと地面を離れ、浮いていく。前2つの影もいつの間にか頭が膨らんでいて、ゆっくりと浮かんでいく。一番前の影は魚眼レンズで接写したような笑みを浮かべていた。
ついに世界がぶっ壊れたか。坂も塀ものっぺりと横長に伸びていって、西陽などは蛙の黒目のようだ。鏡など見なくとも己のニタニタした綻びが分かる。
なんと愉快なことだろう。しみったれた世間が眼下に降っていく。私を下した世間が、今は私の足裏にひざまづいている。なんとも言えない高揚に胸がきゅうきゅう高鳴り、世界は薄っぺらに、矮小に、ついには真っ赤な線一本だけになって、それから真っ黒になった。
真っ暗でも皮膚の逆立ちで重力が分かる。惑星が私を引き止めようとしても、もはや無駄だ。いつの間にか胃痛も治まって、気怠いじめじめとした蒸し暑さもない。皮膚の逆立ちだけが感覚を支配する。
やがて膨らみきってツルツルになったら、唯一残った肌の感覚さえも失われるのだろうか。それもいい。そうしよう。そうあるべきだ。
もはや何も感じない。ただ思考のみが残った。しかし思考は五感と違っていつまでも明晰であることをやめてはくれない。ぼんやりとした霧散を望んでも、なんと澄み渡っていることだろう。
ああ、これが地獄か。
0034風吹けば名無し
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2023/08/18(金) 15:25:11.32ID:XlbY+QDH0
なんか荒らされてて草
0035風吹けば名無し
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2023/08/18(金) 15:25:15.11ID:CYt27w36d
酒が切れたから死のうと思った。
土塊色の眼窩に諦念を溜めて、眼差しも気遣わずぶらぶらと道路へ出る。そういえばタンクトップの黄色い染みはなんだったか。ああ、先日こぼしたインスタントラーメンか。いや、また別の日に引っ付けた吐瀉物の跳ね返りだったか。
坂の上から目を刺す西陽は、ぽつぽつと向かってくる真っ黒い影に後光を飾りながらその面を隠し気味が悪い。いやいっそ誂え向きだろう、これから何もかも放り出して黄泉へ逃げ込むのだから。
焼けた銅でも飲まされて舌でも抜かれるのかなぁなどとぼんやりしていたら、真っ黒い影の一つがうねうねと波打って見える。ちょうど胃痛に耐えていたところ、眼鏡の置き忘れに気づき「どおりで」と刹那に納得した。このまま死ぬのだから眼鏡などどうだっていいだろう。
繰言から注意を戻し、影の頭が一瞬前よりわずかに大きく見えてもなお理由をつけてぶつぶつと納得していたが、変化に加速度を感じた時、情緒的なぐずぐずした妄想は吹き飛んだ。
あたまが膨らんでいるのではないか。あれは3つの影の一番後方、あれに気づいているのは私だけか。
みるみる膨張してついには遠景で拳大になった真っ暗な頭部は、赤い西陽に目が慣れてもなお真っ黒で、それはそもそも真っ黒だった。
細い身体がゆっくりと地面を離れ、浮いていく。前2つの影もいつの間にか頭が膨らんでいて、ゆっくりと浮かんでいく。一番前の影は魚眼レンズで接写したような笑みを浮かべていた。
ついに世界がぶっ壊れたか。坂も塀ものっぺりと横長に伸びていって、西陽などは蛙の黒目のようだ。鏡など見なくとも己のニタニタした綻びが分かる。
なんと愉快なことだろう。しみったれた世間が眼下に降っていく。私を下した世間が、今は私の足裏にひざまづいている。なんとも言えない高揚に胸がきゅうきゅう高鳴り、世界は薄っぺらに、矮小に、ついには真っ赤な線一本だけになって、それから真っ黒になった。
真っ暗でも皮膚の逆立ちで重力が分かる。惑星が私を引き止めようとしても、もはや無駄だ。いつの間にか胃痛も治まって、気怠いじめじめとした蒸し暑さもない。皮膚の逆立ちだけが感覚を支配する。
やがて膨らみきってツルツルになったら、唯一残った肌の感覚さえも失われるのだろうか。それもいい。そうしよう。そうあるべきだ。
もはや何も感じない。ただ思考のみが残った。しかし思考は五感と違っていつまでも明晰であることをやめてはくれない。ぼんやりとした霧散を望んでも、なんと澄み渡っていることだろう。
ああ、これが地獄か。
0036風吹けば名無し
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2023/08/18(金) 15:25:16.95ID:CYt27w36d
酒が切れたから死のうと思った。
土塊色の眼窩に諦念を溜めて、眼差しも気遣わずぶらぶらと道路へ出る。そういえばタンクトップの黄色い染みはなんだったか。ああ、先日こぼしたインスタントラーメンか。いや、また別の日に引っ付けた吐瀉物の跳ね返りだったか。
坂の上から目を刺す西陽は、ぽつぽつと向かってくる真っ黒い影に後光を飾りながらその面を隠し気味が悪い。いやいっそ誂え向きだろう、これから何もかも放り出して黄泉へ逃げ込むのだから。
焼けた銅でも飲まされて舌でも抜かれるのかなぁなどとぼんやりしていたら、真っ黒い影の一つがうねうねと波打って見える。ちょうど胃痛に耐えていたところ、眼鏡の置き忘れに気づき「どおりで」と刹那に納得した。このまま死ぬのだから眼鏡などどうだっていいだろう。
繰言から注意を戻し、影の頭が一瞬前よりわずかに大きく見えてもなお理由をつけてぶつぶつと納得していたが、変化に加速度を感じた時、情緒的なぐずぐずした妄想は吹き飛んだ。
あたまが膨らんでいるのではないか。あれは3つの影の一番後方、あれに気づいているのは私だけか。
みるみる膨張してついには遠景で拳大になった真っ暗な頭部は、赤い西陽に目が慣れてもなお真っ黒で、それはそもそも真っ黒だった。
細い身体がゆっくりと地面を離れ、浮いていく。前2つの影もいつの間にか頭が膨らんでいて、ゆっくりと浮かんでいく。一番前の影は魚眼レンズで接写したような笑みを浮かべていた。
ついに世界がぶっ壊れたか。坂も塀ものっぺりと横長に伸びていって、西陽などは蛙の黒目のようだ。鏡など見なくとも己のニタニタした綻びが分かる。
なんと愉快なことだろう。しみったれた世間が眼下に降っていく。私を下した世間が、今は私の足裏にひざまづいている。なんとも言えない高揚に胸がきゅうきゅう高鳴り、世界は薄っぺらに、矮小に、ついには真っ赤な線一本だけになって、それから真っ黒になった。
真っ暗でも皮膚の逆立ちで重力が分かる。惑星が私を引き止めようとしても、もはや無駄だ。いつの間にか胃痛も治まって、気怠いじめじめとした蒸し暑さもない。皮膚の逆立ちだけが感覚を支配する。
やがて膨らみきってツルツルになったら、唯一残った肌の感覚さえも失われるのだろうか。それもいい。そうしよう。そうあるべきだ。
もはや何も感じない。ただ思考のみが残った。しかし思考は五感と違っていつまでも明晰であることをやめてはくれない。ぼんやりとした霧散を望んでも、なんと澄み渡っていることだろう。
ああ、これが地獄か。
0037風吹けば名無し
垢版 |
2023/08/18(金) 15:25:18.55ID:CYt27w36d
酒が切れたから死のうと思った。
土塊色の眼窩に諦念を溜めて、眼差しも気遣わずぶらぶらと道路へ出る。そういえばタンクトップの黄色い染みはなんだったか。ああ、先日こぼしたインスタントラーメンか。いや、また別の日に引っ付けた吐瀉物の跳ね返りだったか。
坂の上から目を刺す西陽は、ぽつぽつと向かってくる真っ黒い影に後光を飾りながらその面を隠し気味が悪い。いやいっそ誂え向きだろう、これから何もかも放り出して黄泉へ逃げ込むのだから。
焼けた銅でも飲まされて舌でも抜かれるのかなぁなどとぼんやりしていたら、真っ黒い影の一つがうねうねと波打って見える。ちょうど胃痛に耐えていたところ、眼鏡の置き忘れに気づき「どおりで」と刹那に納得した。このまま死ぬのだから眼鏡などどうだっていいだろう。
繰言から注意を戻し、影の頭が一瞬前よりわずかに大きく見えてもなお理由をつけてぶつぶつと納得していたが、変化に加速度を感じた時、情緒的なぐずぐずした妄想は吹き飛んだ。
あたまが膨らんでいるのではないか。あれは3つの影の一番後方、あれに気づいているのは私だけか。
みるみる膨張してついには遠景で拳大になった真っ暗な頭部は、赤い西陽に目が慣れてもなお真っ黒で、それはそもそも真っ黒だった。
細い身体がゆっくりと地面を離れ、浮いていく。前2つの影もいつの間にか頭が膨らんでいて、ゆっくりと浮かんでいく。一番前の影は魚眼レンズで接写したような笑みを浮かべていた。
ついに世界がぶっ壊れたか。坂も塀ものっぺりと横長に伸びていって、西陽などは蛙の黒目のようだ。鏡など見なくとも己のニタニタした綻びが分かる。
なんと愉快なことだろう。しみったれた世間が眼下に降っていく。私を下した世間が、今は私の足裏にひざまづいている。なんとも言えない高揚に胸がきゅうきゅう高鳴り、世界は薄っぺらに、矮小に、ついには真っ赤な線一本だけになって、それから真っ黒になった。
真っ暗でも皮膚の逆立ちで重力が分かる。惑星が私を引き止めようとしても、もはや無駄だ。いつの間にか胃痛も治まって、気怠いじめじめとした蒸し暑さもない。皮膚の逆立ちだけが感覚を支配する。
やがて膨らみきってツルツルになったら、唯一残った肌の感覚さえも失われるのだろうか。それもいい。そうしよう。そうあるべきだ。
もはや何も感じない。ただ思考のみが残った。しかし思考は五感と違っていつまでも明晰であることをやめてはくれない。ぼんやりとした霧散を望んでも、なんと澄み渡っていることだろう。
ああ、これが地獄か。
0038風吹けば名無し
垢版 |
2023/08/18(金) 15:27:13.64ID:kGmwr+nq0
今って500人でええんやろ
0039風吹けば名無し
垢版 |
2023/08/18(金) 15:27:24.91ID:CYt27w36d
酒が切れたから死のうと思った。
土塊色の眼窩に諦念を溜めて、眼差しも気遣わずぶらぶらと道路へ出る。そういえばタンクトップの黄色い染みはなんだったか。ああ、先日こぼしたインスタントラーメンか。いや、また別の日に引っ付けた吐瀉物の跳ね返りだったか。
坂の上から目を刺す西陽は、ぽつぽつと向かってくる真っ黒い影に後光を飾りながらその面を隠し気味が悪い。いやいっそ誂え向きだろう、これから何もかも放り出して黄泉へ逃げ込むのだから。
焼けた銅でも飲まされて舌でも抜かれるのかなぁなどとぼんやりしていたら、真っ黒い影の一つがうねうねと波打って見える。ちょうど胃痛に耐えていたところ、眼鏡の置き忘れに気づき「どおりで」と刹那に納得した。このまま死ぬのだから眼鏡などどうだっていいだろう。
繰言から注意を戻し、影の頭が一瞬前よりわずかに大きく見えてもなお理由をつけてぶつぶつと納得していたが、変化に加速度を感じた時、情緒的なぐずぐずした妄想は吹き飛んだ。
あたまが膨らんでいるのではないか。あれは3つの影の一番後方、あれに気づいているのは私だけか。
みるみる膨張してついには遠景で拳大になった真っ暗な頭部は、赤い西陽に目が慣れてもなお真っ黒で、それはそもそも真っ黒だった。
細い身体がゆっくりと地面を離れ、浮いていく。前2つの影もいつの間にか頭が膨らんでいて、ゆっくりと浮かんでいく。一番前の影は魚眼レンズで接写したような笑みを浮かべていた。
ついに世界がぶっ壊れたか。坂も塀ものっぺりと横長に伸びていって、西陽などは蛙の黒目のようだ。鏡など見なくとも己のニタニタした綻びが分かる。
なんと愉快なことだろう。しみったれた世間が眼下に降っていく。私を下した世間が、今は私の足裏にひざまづいている。なんとも言えない高揚に胸がきゅうきゅう高鳴り、世界は薄っぺらに、矮小に、ついには真っ赤な線一本だけになって、それから真っ黒になった。
真っ暗でも皮膚の逆立ちで重力が分かる。惑星が私を引き止めようとしても、もはや無駄だ。いつの間にか胃痛も治まって、気怠いじめじめとした蒸し暑さもない。皮膚の逆立ちだけが感覚を支配する。
やがて膨らみきってツルツルになったら、唯一残った肌の感覚さえも失われるのだろうか。それもいい。そうしよう。そうあるべきだ。
もはや何も感じない。ただ思考のみが残った。しかし思考は五感と違っていつまでも明晰であることをやめてはくれない。ぼんやりとした霧散を望んでも、なんと澄み渡っていることだろう。
ああ、これが地獄か
0040風吹けば名無し
垢版 |
2023/08/18(金) 15:27:29.46ID:CYt27w36d
酒が切れたから死のうと思った。
土塊色の眼窩に諦念を溜めて、眼差しも気遣わずぶらぶらと道路へ出る。そういえばタンクトップの黄色い染みはなんだったか。ああ、先日こぼしたインスタントラーメンか。いや、また別の日に引っ付けた吐瀉物の跳ね返りだったか。
坂の上から目を刺す西陽は、ぽつぽつと向かってくる真っ黒い影に後光を飾りながらその面を隠し気味が悪い。いやいっそ誂え向きだろう、これから何もかも放り出して黄泉へ逃げ込むのだから。
焼けた銅でも飲まされて舌でも抜かれるのかなぁなどとぼんやりしていたら、真っ黒い影の一つがうねうねと波打って見える。ちょうど胃痛に耐えていたところ、眼鏡の置き忘れに気づき「どおりで」と刹那に納得した。このまま死ぬのだから眼鏡などどうだっていいだろう。
繰言から注意を戻し、影の頭が一瞬前よりわずかに大きく見えてもなお理由をつけてぶつぶつと納得していたが、変化に加速度を感じた時、情緒的なぐずぐずした妄想は吹き飛んだ。
あたまが膨らんでいるのではないか。あれは3つの影の一番後方、あれに気づいているのは私だけか。
みるみる膨張してついには遠景で拳大になった真っ暗な頭部は、赤い西陽に目が慣れてもなお真っ黒で、それはそもそも真っ黒だった。
細い身体がゆっくりと地面を離れ、浮いていく。前2つの影もいつの間にか頭が膨らんでいて、ゆっくりと浮かんでいく。一番前の影は魚眼レンズで接写したような笑みを浮かべていた。
ついに世界がぶっ壊れたか。坂も塀ものっぺりと横長に伸びていって、西陽などは蛙の黒目のようだ。鏡など見なくとも己のニタニタした綻びが分かる。
なんと愉快なことだろう。しみったれた世間が眼下に降っていく。私を下した世間が、今は私の足裏にひざまづいている。なんとも言えない高揚に胸がきゅうきゅう高鳴り、世界は薄っぺらに、矮小に、ついには真っ赤な線一本だけになって、それから真っ黒になった。
真っ暗でも皮膚の逆立ちで重力が分かる。惑星が私を引き止めようとしても、もはや無駄だ。いつの間にか胃痛も治まって、気怠いじめじめとした蒸し暑さもない。皮膚の逆立ちだけが感覚を支配する。
やがて膨らみきってツルツルになったら、唯一残った肌の感覚さえも失われるのだろうか。それもいい。そうしよう。そうあるべきだ。
もはや何も感じない。ただ思考のみが残った。しかし思考は五感と違っていつまでも明晰であることをやめてはくれない。ぼんやりとした霧散を望んでも、なんと澄み渡っていることだろう。
ああ、これが地獄か
0041風吹けば名無し
垢版 |
2023/08/18(金) 15:27:30.96ID:CYt27w36d
酒が切れたから死のうと思った。
土塊色の眼窩に諦念を溜めて、眼差しも気遣わずぶらぶらと道路へ出る。そういえばタンクトップの黄色い染みはなんだったか。ああ、先日こぼしたインスタントラーメンか。いや、また別の日に引っ付けた吐瀉物の跳ね返りだったか。
坂の上から目を刺す西陽は、ぽつぽつと向かってくる真っ黒い影に後光を飾りながらその面を隠し気味が悪い。いやいっそ誂え向きだろう、これから何もかも放り出して黄泉へ逃げ込むのだから。
焼けた銅でも飲まされて舌でも抜かれるのかなぁなどとぼんやりしていたら、真っ黒い影の一つがうねうねと波打って見える。ちょうど胃痛に耐えていたところ、眼鏡の置き忘れに気づき「どおりで」と刹那に納得した。このまま死ぬのだから眼鏡などどうだっていいだろう。
繰言から注意を戻し、影の頭が一瞬前よりわずかに大きく見えてもなお理由をつけてぶつぶつと納得していたが、変化に加速度を感じた時、情緒的なぐずぐずした妄想は吹き飛んだ。
あたまが膨らんでいるのではないか。あれは3つの影の一番後方、あれに気づいているのは私だけか。
みるみる膨張してついには遠景で拳大になった真っ暗な頭部は、赤い西陽に目が慣れてもなお真っ黒で、それはそもそも真っ黒だった。
細い身体がゆっくりと地面を離れ、浮いていく。前2つの影もいつの間にか頭が膨らんでいて、ゆっくりと浮かんでいく。一番前の影は魚眼レンズで接写したような笑みを浮かべていた。
ついに世界がぶっ壊れたか。坂も塀ものっぺりと横長に伸びていって、西陽などは蛙の黒目のようだ。鏡など見なくとも己のニタニタした綻びが分かる。
なんと愉快なことだろう。しみったれた世間が眼下に降っていく。私を下した世間が、今は私の足裏にひざまづいている。なんとも言えない高揚に胸がきゅうきゅう高鳴り、世界は薄っぺらに、矮小に、ついには真っ赤な線一本だけになって、それから真っ黒になった。
真っ暗でも皮膚の逆立ちで重力が分かる。惑星が私を引き止めようとしても、もはや無駄だ。いつの間にか胃痛も治まって、気怠いじめじめとした蒸し暑さもない。皮膚の逆立ちだけが感覚を支配する。
やがて膨らみきってツルツルになったら、唯一残った肌の感覚さえも失われるのだろうか。それもいい。そうしよう。そうあるべきだ。
もはや何も感じない。ただ思考のみが残った。しかし思考は五感と違っていつまでも明晰であることをやめてはくれない。ぼんやりとした霧散を望んでも、なんと澄み渡っていることだろう。
ああ、これが地獄か
0042風吹けば名無し
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2023/08/18(金) 15:27:39.42ID:pVQgcHRud
酒が切れたから死のうと思った。
土塊色の眼窩に諦念を溜めて、眼差しも気遣わずぶらぶらと道路へ出る。そういえばタンクトップの黄色い染みはなんだったか。ああ、先日こぼしたインスタントラーメンか。いや、また別の日に引っ付けた吐瀉物の跳ね返りだったか。
坂の上から目を刺す西陽は、ぽつぽつと向かってくる真っ黒い影に後光を飾りながらその面を隠し気味が悪い。いやいっそ誂え向きだろう、これから何もかも放り出して黄泉へ逃げ込むのだから。
焼けた銅でも飲まされて舌でも抜かれるのかなぁなどとぼんやりしていたら、真っ黒い影の一つがうねうねと波打って見える。ちょうど胃痛に耐えていたところ、眼鏡の置き忘れに気づき「どおりで」と刹那に納得した。このまま死ぬのだから眼鏡などどうだっていいだろう。
繰言から注意を戻し、影の頭が一瞬前よりわずかに大きく見えてもなお理由をつけてぶつぶつと納得していたが、変化に加速度を感じた時、情緒的なぐずぐずした妄想は吹き飛んだ。
あたまが膨らんでいるのではないか。あれは3つの影の一番後方、あれに気づいているのは私だけか。
みるみる膨張してついには遠景で拳大になった真っ暗な頭部は、赤い西陽に目が慣れてもなお真っ黒で、それはそもそも真っ黒だった。
細い身体がゆっくりと地面を離れ、浮いていく。前2つの影もいつの間にか頭が膨らんでいて、ゆっくりと浮かんでいく。一番前の影は魚眼レンズで接写したような笑みを浮かべていた。
ついに世界がぶっ壊れたか。坂も塀ものっぺりと横長に伸びていって、西陽などは蛙の黒目のようだ。鏡など見なくとも己のニタニタした綻びが分かる。
なんと愉快なことだろう。しみったれた世間が眼下に降っていく。私を下した世間が、今は私の足裏にひざまづいている。なんとも言えない高揚に胸がきゅうきゅう高鳴り、世界は薄っぺらに、矮小に、ついには真っ赤な線一本だけになって、それから真っ黒になった。
真っ暗でも皮膚の逆立ちで重力が分かる。惑星が私を引き止めようとしても、もはや無駄だ。いつの間にか胃痛も治まって、気怠いじめじめとした蒸し暑さもない。皮膚の逆立ちだけが感覚を支配する。
やがて膨らみきってツルツルになったら、唯一残った肌の感覚さえも失われるのだろうか。それもいい。そうしよう。そうあるべきだ。
もはや何も感じない。ただ思考のみが残った。しかし思考は五感と違っていつまでも明晰であることをやめてはくれない。ぼんやりとした霧散を望んでも、なんと澄み渡っていることだろう。
ああ、これが地獄か
0043風吹けば名無し
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2023/08/18(金) 15:27:41.35ID:pVQgcHRud
酒が切れたから死のうと思った。
土塊色の眼窩に諦念を溜めて、眼差しも気遣わずぶらぶらと道路へ出る。そういえばタンクトップの黄色い染みはなんだったか。ああ、先日こぼしたインスタントラーメンか。いや、また別の日に引っ付けた吐瀉物の跳ね返りだったか。
坂の上から目を刺す西陽は、ぽつぽつと向かってくる真っ黒い影に後光を飾りながらその面を隠し気味が悪い。いやいっそ誂え向きだろう、これから何もかも放り出して黄泉へ逃げ込むのだから。
焼けた銅でも飲まされて舌でも抜かれるのかなぁなどとぼんやりしていたら、真っ黒い影の一つがうねうねと波打って見える。ちょうど胃痛に耐えていたところ、眼鏡の置き忘れに気づき「どおりで」と刹那に納得した。このまま死ぬのだから眼鏡などどうだっていいだろう。
繰言から注意を戻し、影の頭が一瞬前よりわずかに大きく見えてもなお理由をつけてぶつぶつと納得していたが、変化に加速度を感じた時、情緒的なぐずぐずした妄想は吹き飛んだ。
あたまが膨らんでいるのではないか。あれは3つの影の一番後方、あれに気づいているのは私だけか。
みるみる膨張してついには遠景で拳大になった真っ暗な頭部は、赤い西陽に目が慣れてもなお真っ黒で、それはそもそも真っ黒だった。
細い身体がゆっくりと地面を離れ、浮いていく。前2つの影もいつの間にか頭が膨らんでいて、ゆっくりと浮かんでいく。一番前の影は魚眼レンズで接写したような笑みを浮かべていた。
ついに世界がぶっ壊れたか。坂も塀ものっぺりと横長に伸びていって、西陽などは蛙の黒目のようだ。鏡など見なくとも己のニタニタした綻びが分かる。
なんと愉快なことだろう。しみったれた世間が眼下に降っていく。私を下した世間が、今は私の足裏にひざまづいている。なんとも言えない高揚に胸がきゅうきゅう高鳴り、世界は薄っぺらに、矮小に、ついには真っ赤な線一本だけになって、それから真っ黒になった。
真っ暗でも皮膚の逆立ちで重力が分かる。惑星が私を引き止めようとしても、もはや無駄だ。いつの間にか胃痛も治まって、気怠いじめじめとした蒸し暑さもない。皮膚の逆立ちだけが感覚を支配する。
やがて膨らみきってツルツルになったら、唯一残った肌の感覚さえも失われるのだろうか。それもいい。そうしよう。そうあるべきだ。
もはや何も感じない。ただ思考のみが残った。しかし思考は五感と違っていつまでも明晰であることをやめてはくれない。ぼんやりとした霧散を望んでも、なんと澄み渡っていることだろう。
ああ、これが地獄か
0044風吹けば名無し
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2023/08/18(金) 15:27:42.91ID:pVQgcHRud
酒が切れたから死のうと思った。
土塊色の眼窩に諦念を溜めて、眼差しも気遣わずぶらぶらと道路へ出る。そういえばタンクトップの黄色い染みはなんだったか。ああ、先日こぼしたインスタントラーメンか。いや、また別の日に引っ付けた吐瀉物の跳ね返りだったか。
坂の上から目を刺す西陽は、ぽつぽつと向かってくる真っ黒い影に後光を飾りながらその面を隠し気味が悪い。いやいっそ誂え向きだろう、これから何もかも放り出して黄泉へ逃げ込むのだから。
焼けた銅でも飲まされて舌でも抜かれるのかなぁなどとぼんやりしていたら、真っ黒い影の一つがうねうねと波打って見える。ちょうど胃痛に耐えていたところ、眼鏡の置き忘れに気づき「どおりで」と刹那に納得した。このまま死ぬのだから眼鏡などどうだっていいだろう。
繰言から注意を戻し、影の頭が一瞬前よりわずかに大きく見えてもなお理由をつけてぶつぶつと納得していたが、変化に加速度を感じた時、情緒的なぐずぐずした妄想は吹き飛んだ。
あたまが膨らんでいるのではないか。あれは3つの影の一番後方、あれに気づいているのは私だけか。
みるみる膨張してついには遠景で拳大になった真っ暗な頭部は、赤い西陽に目が慣れてもなお真っ黒で、それはそもそも真っ黒だった。
細い身体がゆっくりと地面を離れ、浮いていく。前2つの影もいつの間にか頭が膨らんでいて、ゆっくりと浮かんでいく。一番前の影は魚眼レンズで接写したような笑みを浮かべていた。
ついに世界がぶっ壊れたか。坂も塀ものっぺりと横長に伸びていって、西陽などは蛙の黒目のようだ。鏡など見なくとも己のニタニタした綻びが分かる。
なんと愉快なことだろう。しみったれた世間が眼下に降っていく。私を下した世間が、今は私の足裏にひざまづいている。なんとも言えない高揚に胸がきゅうきゅう高鳴り、世界は薄っぺらに、矮小に、ついには真っ赤な線一本だけになって、それから真っ黒になった。
真っ暗でも皮膚の逆立ちで重力が分かる。惑星が私を引き止めようとしても、もはや無駄だ。いつの間にか胃痛も治まって、気怠いじめじめとした蒸し暑さもない。皮膚の逆立ちだけが感覚を支配する。
やがて膨らみきってツルツルになったら、唯一残った肌の感覚さえも失われるのだろうか。それもいい。そうしよう。そうあるべきだ。
もはや何も感じない。ただ思考のみが残った。しかし思考は五感と違っていつまでも明晰であることをやめてはくれない。ぼんやりとした霧散を望んでも、なんと澄み渡っていることだろう。
ああ、これが地獄か
0045風吹けば名無し
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2023/08/18(金) 15:27:56.99ID:8LiKVncud
酒が切れたから死のうと思った。
土塊色の眼窩に諦念を溜めて、眼差しも気遣わずぶらぶらと道路へ出る。そういえばタンクトップの黄色い染みはなんだったか。ああ、先日こぼしたインスタントラーメンか。いや、また別の日に引っ付けた吐瀉物の跳ね返りだったか。
坂の上から目を刺す西陽は、ぽつぽつと向かってくる真っ黒い影に後光を飾りながらその面を隠し気味が悪い。いやいっそ誂え向きだろう、これから何もかも放り出して黄泉へ逃げ込むのだから。
焼けた銅でも飲まされて舌でも抜かれるのかなぁなどとぼんやりしていたら、真っ黒い影の一つがうねうねと波打って見える。ちょうど胃痛に耐えていたところ、眼鏡の置き忘れに気づき「どおりで」と刹那に納得した。このまま死ぬのだから眼鏡などどうだっていいだろう。
繰言から注意を戻し、影の頭が一瞬前よりわずかに大きく見えてもなお理由をつけてぶつぶつと納得していたが、変化に加速度を感じた時、情緒的なぐずぐずした妄想は吹き飛んだ。
あたまが膨らんでいるのではないか。あれは3つの影の一番後方、あれに気づいているのは私だけか。
みるみる膨張してついには遠景で拳大になった真っ暗な頭部は、赤い西陽に目が慣れてもなお真っ黒で、それはそもそも真っ黒だった。
細い身体がゆっくりと地面を離れ、浮いていく。前2つの影もいつの間にか頭が膨らんでいて、ゆっくりと浮かんでいく。一番前の影は魚眼レンズで接写したような笑みを浮かべていた。
ついに世界がぶっ壊れたか。坂も塀ものっぺりと横長に伸びていって、西陽などは蛙の黒目のようだ。鏡など見なくとも己のニタニタした綻びが分かる。
なんと愉快なことだろう。しみったれた世間が眼下に降っていく。私を下した世間が、今は私の足裏にひざまづいている。なんとも言えない高揚に胸がきゅうきゅう高鳴り、世界は薄っぺらに、矮小に、ついには真っ赤な線一本だけになって、それから真っ黒になった。
真っ暗でも皮膚の逆立ちで重力が分かる。惑星が私を引き止めようとしても、もはや無駄だ。いつの間にか胃痛も治まって、気怠いじめじめとした蒸し暑さもない。皮膚の逆立ちだけが感覚を支配する。
やがて膨らみきってツルツルになったら、唯一残った肌の感覚さえも失われるのだろうか。それもいい。そうしよう。そうあるべきだ。
もはや何も感じない。ただ思考のみが残った。しかし思考は五感と違っていつまでも明晰であることをやめてはくれない。ぼんやりとした霧散を望んでも、なんと澄み渡っていることだろう。
ああ、これが地獄
0046風吹けば名無し
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2023/08/18(金) 15:27:59.38ID:8LiKVncud
酒が切れたから死のうと思った。
土塊色の眼窩に諦念を溜めて、眼差しも気遣わずぶらぶらと道路へ出る。そういえばタンクトップの黄色い染みはなんだったか。ああ、先日こぼしたインスタントラーメンか。いや、また別の日に引っ付けた吐瀉物の跳ね返りだったか。
坂の上から目を刺す西陽は、ぽつぽつと向かってくる真っ黒い影に後光を飾りながらその面を隠し気味が悪い。いやいっそ誂え向きだろう、これから何もかも放り出して黄泉へ逃げ込むのだから。
焼けた銅でも飲まされて舌でも抜かれるのかなぁなどとぼんやりしていたら、真っ黒い影の一つがうねうねと波打って見える。ちょうど胃痛に耐えていたところ、眼鏡の置き忘れに気づき「どおりで」と刹那に納得した。このまま死ぬのだから眼鏡などどうだっていいだろう。
繰言から注意を戻し、影の頭が一瞬前よりわずかに大きく見えてもなお理由をつけてぶつぶつと納得していたが、変化に加速度を感じた時、情緒的なぐずぐずした妄想は吹き飛んだ。
あたまが膨らんでいるのではないか。あれは3つの影の一番後方、あれに気づいているのは私だけか。
みるみる膨張してついには遠景で拳大になった真っ暗な頭部は、赤い西陽に目が慣れてもなお真っ黒で、それはそもそも真っ黒だった。
細い身体がゆっくりと地面を離れ、浮いていく。前2つの影もいつの間にか頭が膨らんでいて、ゆっくりと浮かんでいく。一番前の影は魚眼レンズで接写したような笑みを浮かべていた。
ついに世界がぶっ壊れたか。坂も塀ものっぺりと横長に伸びていって、西陽などは蛙の黒目のようだ。鏡など見なくとも己のニタニタした綻びが分かる。
なんと愉快なことだろう。しみったれた世間が眼下に降っていく。私を下した世間が、今は私の足裏にひざまづいている。なんとも言えない高揚に胸がきゅうきゅう高鳴り、世界は薄っぺらに、矮小に、ついには真っ赤な線一本だけになって、それから真っ黒になった。
真っ暗でも皮膚の逆立ちで重力が分かる。惑星が私を引き止めようとしても、もはや無駄だ。いつの間にか胃痛も治まって、気怠いじめじめとした蒸し暑さもない。皮膚の逆立ちだけが感覚を支配する。
やがて膨らみきってツルツルになったら、唯一残った肌の感覚さえも失われるのだろうか。それもいい。そうしよう。そうあるべきだ。
もはや何も感じない。ただ思考のみが残った。しかし思考は五感と違っていつまでも明晰であることをやめてはくれない。ぼんやりとした霧散を望んでも、なんと澄み渡っていることだろう。
ああ、これが地獄
0047風吹けば名無し
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2023/08/18(金) 15:28:08.91ID:NHNXObxUd
酒が切れたから死のうと思った。
土塊色の眼窩に諦念を溜めて、眼差しも気遣わずぶらぶらと道路へ出る。そういえばタンクトップの黄色い染みはなんだったか。ああ、先日こぼしたインスタントラーメンか。いや、また別の日に引っ付けた吐瀉物の跳ね返りだったか。
坂の上から目を刺す西陽は、ぽつぽつと向かってくる真っ黒い影に後光を飾りながらその面を隠し気味が悪い。いやいっそ誂え向きだろう、これから何もかも放り出して黄泉へ逃げ込むのだから。
焼けた銅でも飲まされて舌でも抜かれるのかなぁなどとぼんやりしていたら、真っ黒い影の一つがうねうねと波打って見える。ちょうど胃痛に耐えていたところ、眼鏡の置き忘れに気づき「どおりで」と刹那に納得した。このまま死ぬのだから眼鏡などどうだっていいだろう。
繰言から注意を戻し、影の頭が一瞬前よりわずかに大きく見えてもなお理由をつけてぶつぶつと納得していたが、変化に加速度を感じた時、情緒的なぐずぐずした妄想は吹き飛んだ。
あたまが膨らんでいるのではないか。あれは3つの影の一番後方、あれに気づいているのは私だけか。
みるみる膨張してついには遠景で拳大になった真っ暗な頭部は、赤い西陽に目が慣れてもなお真っ黒で、それはそもそも真っ黒だった。
細い身体がゆっくりと地面を離れ、浮いていく。前2つの影もいつの間にか頭が膨らんでいて、ゆっくりと浮かんでいく。一番前の影は魚眼レンズで接写したような笑みを浮かべていた。
ついに世界がぶっ壊れたか。坂も塀ものっぺりと横長に伸びていって、西陽などは蛙の黒目のようだ。鏡など見なくとも己のニタニタした綻びが分かる。
なんと愉快なことだろう。しみったれた世間が眼下に降っていく。私を下した世間が、今は私の足裏にひざまづいている。なんとも言えない高揚に胸がきゅうきゅう高鳴り、世界は薄っぺらに、矮小に、ついには真っ赤な線一本だけになって、それから真っ黒になった。
真っ暗でも皮膚の逆立ちで重力が分かる。惑星が私を引き止めようとしても、もはや無駄だ。いつの間にか胃痛も治まって、気怠いじめじめとした蒸し暑さもない。皮膚の逆立ちだけが感覚を支配する。
やがて膨らみきってツルツルになったら、唯一残った肌の感覚さえも失われるのだろうか。それもいい。そうしよう。そうあるべきだ。
もはや何も感じない。ただ思考のみが残った。しかし思考は五感と違っていつまでも明晰であることをやめてはくれない。ぼんやりとした霧散を望んでも、なんと澄み渡っていることだろう。
ああ、これが地獄かよ。
0048風吹けば名無し
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2023/08/18(金) 15:28:10.49ID:NHNXObxUd
酒が切れたから死のうと思った。
土塊色の眼窩に諦念を溜めて、眼差しも気遣わずぶらぶらと道路へ出る。そういえばタンクトップの黄色い染みはなんだったか。ああ、先日こぼしたインスタントラーメンか。いや、また別の日に引っ付けた吐瀉物の跳ね返りだったか。
坂の上から目を刺す西陽は、ぽつぽつと向かってくる真っ黒い影に後光を飾りながらその面を隠し気味が悪い。いやいっそ誂え向きだろう、これから何もかも放り出して黄泉へ逃げ込むのだから。
焼けた銅でも飲まされて舌でも抜かれるのかなぁなどとぼんやりしていたら、真っ黒い影の一つがうねうねと波打って見える。ちょうど胃痛に耐えていたところ、眼鏡の置き忘れに気づき「どおりで」と刹那に納得した。このまま死ぬのだから眼鏡などどうだっていいだろう。
繰言から注意を戻し、影の頭が一瞬前よりわずかに大きく見えてもなお理由をつけてぶつぶつと納得していたが、変化に加速度を感じた時、情緒的なぐずぐずした妄想は吹き飛んだ。
あたまが膨らんでいるのではないか。あれは3つの影の一番後方、あれに気づいているのは私だけか。
みるみる膨張してついには遠景で拳大になった真っ暗な頭部は、赤い西陽に目が慣れてもなお真っ黒で、それはそもそも真っ黒だった。
細い身体がゆっくりと地面を離れ、浮いていく。前2つの影もいつの間にか頭が膨らんでいて、ゆっくりと浮かんでいく。一番前の影は魚眼レンズで接写したような笑みを浮かべていた。
ついに世界がぶっ壊れたか。坂も塀ものっぺりと横長に伸びていって、西陽などは蛙の黒目のようだ。鏡など見なくとも己のニタニタした綻びが分かる。
なんと愉快なことだろう。しみったれた世間が眼下に降っていく。私を下した世間が、今は私の足裏にひざまづいている。なんとも言えない高揚に胸がきゅうきゅう高鳴り、世界は薄っぺらに、矮小に、ついには真っ赤な線一本だけになって、それから真っ黒になった。
真っ暗でも皮膚の逆立ちで重力が分かる。惑星が私を引き止めようとしても、もはや無駄だ。いつの間にか胃痛も治まって、気怠いじめじめとした蒸し暑さもない。皮膚の逆立ちだけが感覚を支配する。
やがて膨らみきってツルツルになったら、唯一残った肌の感覚さえも失われるのだろうか。それもいい。そうしよう。そうあるべきだ。
もはや何も感じない。ただ思考のみが残った。しかし思考は五感と違っていつまでも明晰であることをやめてはくれない。ぼんやりとした霧散を望んでも、なんと澄み渡っていることだろう。
ああ、これが地獄かよ。
0049風吹けば名無し
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2023/08/18(金) 15:28:11.89ID:NHNXObxUd
酒が切れたから死のうと思った。
土塊色の眼窩に諦念を溜めて、眼差しも気遣わずぶらぶらと道路へ出る。そういえばタンクトップの黄色い染みはなんだったか。ああ、先日こぼしたインスタントラーメンか。いや、また別の日に引っ付けた吐瀉物の跳ね返りだったか。
坂の上から目を刺す西陽は、ぽつぽつと向かってくる真っ黒い影に後光を飾りながらその面を隠し気味が悪い。いやいっそ誂え向きだろう、これから何もかも放り出して黄泉へ逃げ込むのだから。
焼けた銅でも飲まされて舌でも抜かれるのかなぁなどとぼんやりしていたら、真っ黒い影の一つがうねうねと波打って見える。ちょうど胃痛に耐えていたところ、眼鏡の置き忘れに気づき「どおりで」と刹那に納得した。このまま死ぬのだから眼鏡などどうだっていいだろう。
繰言から注意を戻し、影の頭が一瞬前よりわずかに大きく見えてもなお理由をつけてぶつぶつと納得していたが、変化に加速度を感じた時、情緒的なぐずぐずした妄想は吹き飛んだ。
あたまが膨らんでいるのではないか。あれは3つの影の一番後方、あれに気づいているのは私だけか。
みるみる膨張してついには遠景で拳大になった真っ暗な頭部は、赤い西陽に目が慣れてもなお真っ黒で、それはそもそも真っ黒だった。
細い身体がゆっくりと地面を離れ、浮いていく。前2つの影もいつの間にか頭が膨らんでいて、ゆっくりと浮かんでいく。一番前の影は魚眼レンズで接写したような笑みを浮かべていた。
ついに世界がぶっ壊れたか。坂も塀ものっぺりと横長に伸びていって、西陽などは蛙の黒目のようだ。鏡など見なくとも己のニタニタした綻びが分かる。
なんと愉快なことだろう。しみったれた世間が眼下に降っていく。私を下した世間が、今は私の足裏にひざまづいている。なんとも言えない高揚に胸がきゅうきゅう高鳴り、世界は薄っぺらに、矮小に、ついには真っ赤な線一本だけになって、それから真っ黒になった。
真っ暗でも皮膚の逆立ちで重力が分かる。惑星が私を引き止めようとしても、もはや無駄だ。いつの間にか胃痛も治まって、気怠いじめじめとした蒸し暑さもない。皮膚の逆立ちだけが感覚を支配する。
やがて膨らみきってツルツルになったら、唯一残った肌の感覚さえも失われるのだろうか。それもいい。そうしよう。そうあるべきだ。
もはや何も感じない。ただ思考のみが残った。しかし思考は五感と違っていつまでも明晰であることをやめてはくれない。ぼんやりとした霧散を望んでも、なんと澄み渡っていることだろう。
ああ、これが地獄かよ。
0050風吹けば名無し
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2023/08/18(金) 15:28:21.89ID:b8qFT/B0d
酒が切れたから死のうと思った。
土塊色の眼窩に諦念を溜めて、眼差しも気遣わずぶらぶらと道路へ出る。そういえばタンクトップの黄色い染みはなんだったか。ああ、先日こぼしたインスタントラーメンか。いや、また別の日に引っ付けた吐瀉物の跳ね返りだったか。
坂の上から目を刺す西陽は、ぽつぽつと向かってくる真っ黒い影に後光を飾りながらその面を隠し気味が悪い。いやいっそ誂え向きだろう、これから何もかも放り出して黄泉へ逃げ込むのだから。
焼けた銅でも飲まされて舌でも抜かれるのかなぁなどとぼんやりしていたら、真っ黒い影の一つがうねうねと波打って見える。ちょうど胃痛に耐えていたところ、眼鏡の置き忘れに気づき「どおりで」と刹那に納得した。このまま死ぬのだから眼鏡などどうだっていいだろう。
繰言から注意を戻し、影の頭が一瞬前よりわずかに大きく見えてもなお理由をつけてぶつぶつと納得していたが、変化に加速度を感じた時、情緒的なぐずぐずした妄想は吹き飛んだ。
あたまが膨らんでいるのではないか。あれは3つの影の一番後方、あれに気づいているのは私だけか。
みるみる膨張してついには遠景で拳大になった真っ暗な頭部は、赤い西陽に目が慣れてもなお真っ黒で、それはそもそも真っ黒だった。
細い身体がゆっくりと地面を離れ、浮いていく。前2つの影もいつの間にか頭が膨らんでいて、ゆっくりと浮かんでいく。一番前の影は魚眼レンズで接写したような笑みを浮かべていた。
ついに世界がぶっ壊れたか。坂も塀ものっぺりと横長に伸びていって、西陽などは蛙の黒目のようだ。鏡など見なくとも己のニタニタした綻びが分かる。
なんと愉快なことだろう。しみったれた世間が眼下に降っていく。私を下した世間が、今は私の足裏にひざまづいている。なんとも言えない高揚に胸がきゅうきゅう高鳴り、世界は薄っぺらに、矮小に、ついには真っ赤な線一本だけになって、それから真っ黒になった。
真っ暗でも皮膚の逆立ちで重力が分かる。惑星が私を引き止めようとしても、もはや無駄だ。いつの間にか胃痛も治まって、気怠いじめじめとした蒸し暑さもない。皮膚の逆立ちだけが感覚を支配する。
やがて膨らみきってツルツルになったら、唯一残った肌の感覚さえも失われるのだろうか。それもいい。そうしよう。そうあるべきだ。
もはや何も感じない。ただ思考のみが残った。しかし思考は五感と違っていつまでも明晰であることをやめてはくれない。ぼんやりとした霧散を望んでも、なんと澄み渡っていることだろう。
ああ、これが地獄かよ。
0051風吹けば名無し
垢版 |
2023/08/18(金) 15:28:23.99ID:b8qFT/B0d
酒が切れたから死のうと思った。
土塊色の眼窩に諦念を溜めて、眼差しも気遣わずぶらぶらと道路へ出る。そういえばタンクトップの黄色い染みはなんだったか。ああ、先日こぼしたインスタントラーメンか。いや、また別の日に引っ付けた吐瀉物の跳ね返りだったか。
坂の上から目を刺す西陽は、ぽつぽつと向かってくる真っ黒い影に後光を飾りながらその面を隠し気味が悪い。いやいっそ誂え向きだろう、これから何もかも放り出して黄泉へ逃げ込むのだから。
焼けた銅でも飲まされて舌でも抜かれるのかなぁなどとぼんやりしていたら、真っ黒い影の一つがうねうねと波打って見える。ちょうど胃痛に耐えていたところ、眼鏡の置き忘れに気づき「どおりで」と刹那に納得した。このまま死ぬのだから眼鏡などどうだっていいだろう。
繰言から注意を戻し、影の頭が一瞬前よりわずかに大きく見えてもなお理由をつけてぶつぶつと納得していたが、変化に加速度を感じた時、情緒的なぐずぐずした妄想は吹き飛んだ。
あたまが膨らんでいるのではないか。あれは3つの影の一番後方、あれに気づいているのは私だけか。
みるみる膨張してついには遠景で拳大になった真っ暗な頭部は、赤い西陽に目が慣れてもなお真っ黒で、それはそもそも真っ黒だった。
細い身体がゆっくりと地面を離れ、浮いていく。前2つの影もいつの間にか頭が膨らんでいて、ゆっくりと浮かんでいく。一番前の影は魚眼レンズで接写したような笑みを浮かべていた。
ついに世界がぶっ壊れたか。坂も塀ものっぺりと横長に伸びていって、西陽などは蛙の黒目のようだ。鏡など見なくとも己のニタニタした綻びが分かる。
なんと愉快なことだろう。しみったれた世間が眼下に降っていく。私を下した世間が、今は私の足裏にひざまづいている。なんとも言えない高揚に胸がきゅうきゅう高鳴り、世界は薄っぺらに、矮小に、ついには真っ赤な線一本だけになって、それから真っ黒になった。
真っ暗でも皮膚の逆立ちで重力が分かる。惑星が私を引き止めようとしても、もはや無駄だ。いつの間にか胃痛も治まって、気怠いじめじめとした蒸し暑さもない。皮膚の逆立ちだけが感覚を支配する。
やがて膨らみきってツルツルになったら、唯一残った肌の感覚さえも失われるのだろうか。それもいい。そうしよう。そうあるべきだ。
もはや何も感じない。ただ思考のみが残った。しかし思考は五感と違っていつまでも明晰であることをやめてはくれない。ぼんやりとした霧散を望んでも、なんと澄み渡っていることだろう。
ああ、これが地獄かよ。
0052風吹けば名無し
垢版 |
2023/08/18(金) 15:28:25.92ID:b8qFT/B0d
酒が切れたから死のうと思った。
土塊色の眼窩に諦念を溜めて、眼差しも気遣わずぶらぶらと道路へ出る。そういえばタンクトップの黄色い染みはなんだったか。ああ、先日こぼしたインスタントラーメンか。いや、また別の日に引っ付けた吐瀉物の跳ね返りだったか。
坂の上から目を刺す西陽は、ぽつぽつと向かってくる真っ黒い影に後光を飾りながらその面を隠し気味が悪い。いやいっそ誂え向きだろう、これから何もかも放り出して黄泉へ逃げ込むのだから。
焼けた銅でも飲まされて舌でも抜かれるのかなぁなどとぼんやりしていたら、真っ黒い影の一つがうねうねと波打って見える。ちょうど胃痛に耐えていたところ、眼鏡の置き忘れに気づき「どおりで」と刹那に納得した。このまま死ぬのだから眼鏡などどうだっていいだろう。
繰言から注意を戻し、影の頭が一瞬前よりわずかに大きく見えてもなお理由をつけてぶつぶつと納得していたが、変化に加速度を感じた時、情緒的なぐずぐずした妄想は吹き飛んだ。
あたまが膨らんでいるのではないか。あれは3つの影の一番後方、あれに気づいているのは私だけか。
みるみる膨張してついには遠景で拳大になった真っ暗な頭部は、赤い西陽に目が慣れてもなお真っ黒で、それはそもそも真っ黒だった。
細い身体がゆっくりと地面を離れ、浮いていく。前2つの影もいつの間にか頭が膨らんでいて、ゆっくりと浮かんでいく。一番前の影は魚眼レンズで接写したような笑みを浮かべていた。
ついに世界がぶっ壊れたか。坂も塀ものっぺりと横長に伸びていって、西陽などは蛙の黒目のようだ。鏡など見なくとも己のニタニタした綻びが分かる。
なんと愉快なことだろう。しみったれた世間が眼下に降っていく。私を下した世間が、今は私の足裏にひざまづいている。なんとも言えない高揚に胸がきゅうきゅう高鳴り、世界は薄っぺらに、矮小に、ついには真っ赤な線一本だけになって、それから真っ黒になった。
真っ暗でも皮膚の逆立ちで重力が分かる。惑星が私を引き止めようとしても、もはや無駄だ。いつの間にか胃痛も治まって、気怠いじめじめとした蒸し暑さもない。皮膚の逆立ちだけが感覚を支配する。
やがて膨らみきってツルツルになったら、唯一残った肌の感覚さえも失われるのだろうか。それもいい。そうしよう。そうあるべきだ。
もはや何も感じない。ただ思考のみが残った。しかし思考は五感と違っていつまでも明晰であることをやめてはくれない。ぼんやりとした霧散を望んでも、なんと澄み渡っていることだろう。
ああ、これが地獄かよ。
0053風吹けば名無し
垢版 |
2023/08/18(金) 15:28:50.21ID:hoiHG8hDd
酒が切れたから死のうと思った。
土塊色の眼窩に諦念を溜めて、眼差しも気遣わずぶらぶらと道路へ出る。そういえばタンクトップの黄色い染みはなんだったか。ああ、先日こぼしたインスタントラーメンか。いや、また別の日に引っ付けた吐瀉物の跳ね返りだったか。
坂の上から目を刺す西陽は、ぽつぽつと向かってくる真っ黒い影に後光を飾りながらその面を隠し気味が悪い。いやいっそ誂え向きだろう、これから何もかも放り出して黄泉へ逃げ込むのだから。
焼けた銅でも飲まされて舌でも抜かれるのかなぁなどとぼんやりしていたら、真っ黒い影の一つがうねうねと波打って見える。ちょうど胃痛に耐えていたところ、眼鏡の置き忘れに気づき「どおりで」と刹那に納得した。このまま死ぬのだから眼鏡などどうだっていいだろう。
繰言から注意を戻し、影の頭が一瞬前よりわずかに大きく見えてもなお理由をつけてぶつぶつと納得していたが、変化に加速度を感じた時、情緒的なぐずぐずした妄想は吹き飛んだ。
あたまが膨らんでいるのではないか。あれは3つの影の一番後方、あれに気づいているのは私だけか。
みるみる膨張してついには遠景で拳大になった真っ暗な頭部は、赤い西陽に目が慣れてもなお真っ黒で、それはそもそも真っ黒だった。
細い身体がゆっくりと地面を離れ、浮いていく。前2つの影もいつの間にか頭が膨らんでいて、ゆっくりと浮かんでいく。一番前の影は魚眼レンズで接写したような笑みを浮かべていた。
ついに世界がぶっ壊れたか。坂も塀ものっぺりと横長に伸びていって、西陽などは蛙の黒目のようだ。鏡など見なくとも己のニタニタした綻びが分かる。
なんと愉快なことだろう。しみったれた世間が眼下に降っていく。私を下した世間が、今は私の足裏にひざまづいている。なんとも言えない高揚に胸がきゅうきゅう高鳴り、世界は薄っぺらに、矮小に、ついには真っ赤な線一本だけになって、それから真っ黒になった。
真っ暗でも皮膚の逆立ちで重力が分かる。惑星が私を引き止めようとしても、もはや無駄だ。いつの間にか胃痛も治まって、気怠いじめじめとした蒸し暑さもない。皮膚の逆立ちだけが感覚を支配する。
やがて膨らみきってツルツルになったら、唯一残った肌の感覚さえも失われるのだろうか。それもいい。そうしよう。そうあるべきだ。
もはや何も感じない。ただ思考のみが残った。しかし思考は五感と違っていつまでも明晰であることをやめてはくれない。ぼんやりとした霧散を望んでも、なんと澄み渡っていることだろう。
ああ、これが地獄かよ。
0054風吹けば名無し
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2023/08/18(金) 15:28:51.84ID:hoiHG8hDd
酒が切れたから死のうと思った。
土塊色の眼窩に諦念を溜めて、眼差しも気遣わずぶらぶらと道路へ出る。そういえばタンクトップの黄色い染みはなんだったか。ああ、先日こぼしたインスタントラーメンか。いや、また別の日に引っ付けた吐瀉物の跳ね返りだったか。
坂の上から目を刺す西陽は、ぽつぽつと向かってくる真っ黒い影に後光を飾りながらその面を隠し気味が悪い。いやいっそ誂え向きだろう、これから何もかも放り出して黄泉へ逃げ込むのだから。
焼けた銅でも飲まされて舌でも抜かれるのかなぁなどとぼんやりしていたら、真っ黒い影の一つがうねうねと波打って見える。ちょうど胃痛に耐えていたところ、眼鏡の置き忘れに気づき「どおりで」と刹那に納得した。このまま死ぬのだから眼鏡などどうだっていいだろう。
繰言から注意を戻し、影の頭が一瞬前よりわずかに大きく見えてもなお理由をつけてぶつぶつと納得していたが、変化に加速度を感じた時、情緒的なぐずぐずした妄想は吹き飛んだ。
あたまが膨らんでいるのではないか。あれは3つの影の一番後方、あれに気づいているのは私だけか。
みるみる膨張してついには遠景で拳大になった真っ暗な頭部は、赤い西陽に目が慣れてもなお真っ黒で、それはそもそも真っ黒だった。
細い身体がゆっくりと地面を離れ、浮いていく。前2つの影もいつの間にか頭が膨らんでいて、ゆっくりと浮かんでいく。一番前の影は魚眼レンズで接写したような笑みを浮かべていた。
ついに世界がぶっ壊れたか。坂も塀ものっぺりと横長に伸びていって、西陽などは蛙の黒目のようだ。鏡など見なくとも己のニタニタした綻びが分かる。
なんと愉快なことだろう。しみったれた世間が眼下に降っていく。私を下した世間が、今は私の足裏にひざまづいている。なんとも言えない高揚に胸がきゅうきゅう高鳴り、世界は薄っぺらに、矮小に、ついには真っ赤な線一本だけになって、それから真っ黒になった。
真っ暗でも皮膚の逆立ちで重力が分かる。惑星が私を引き止めようとしても、もはや無駄だ。いつの間にか胃痛も治まって、気怠いじめじめとした蒸し暑さもない。皮膚の逆立ちだけが感覚を支配する。
やがて膨らみきってツルツルになったら、唯一残った肌の感覚さえも失われるのだろうか。それもいい。そうしよう。そうあるべきだ。
もはや何も感じない。ただ思考のみが残った。しかし思考は五感と違っていつまでも明晰であることをやめてはくれない。ぼんやりとした霧散を望んでも、なんと澄み渡っていることだろう。
ああ、これが地獄かよ。
0055風吹けば名無し
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2023/08/18(金) 15:28:53.60ID:hoiHG8hDd
酒が切れたから死のうと思った。
土塊色の眼窩に諦念を溜めて、眼差しも気遣わずぶらぶらと道路へ出る。そういえばタンクトップの黄色い染みはなんだったか。ああ、先日こぼしたインスタントラーメンか。いや、また別の日に引っ付けた吐瀉物の跳ね返りだったか。
坂の上から目を刺す西陽は、ぽつぽつと向かってくる真っ黒い影に後光を飾りながらその面を隠し気味が悪い。いやいっそ誂え向きだろう、これから何もかも放り出して黄泉へ逃げ込むのだから。
焼けた銅でも飲まされて舌でも抜かれるのかなぁなどとぼんやりしていたら、真っ黒い影の一つがうねうねと波打って見える。ちょうど胃痛に耐えていたところ、眼鏡の置き忘れに気づき「どおりで」と刹那に納得した。このまま死ぬのだから眼鏡などどうだっていいだろう。
繰言から注意を戻し、影の頭が一瞬前よりわずかに大きく見えてもなお理由をつけてぶつぶつと納得していたが、変化に加速度を感じた時、情緒的なぐずぐずした妄想は吹き飛んだ。
あたまが膨らんでいるのではないか。あれは3つの影の一番後方、あれに気づいているのは私だけか。
みるみる膨張してついには遠景で拳大になった真っ暗な頭部は、赤い西陽に目が慣れてもなお真っ黒で、それはそもそも真っ黒だった。
細い身体がゆっくりと地面を離れ、浮いていく。前2つの影もいつの間にか頭が膨らんでいて、ゆっくりと浮かんでいく。一番前の影は魚眼レンズで接写したような笑みを浮かべていた。
ついに世界がぶっ壊れたか。坂も塀ものっぺりと横長に伸びていって、西陽などは蛙の黒目のようだ。鏡など見なくとも己のニタニタした綻びが分かる。
なんと愉快なことだろう。しみったれた世間が眼下に降っていく。私を下した世間が、今は私の足裏にひざまづいている。なんとも言えない高揚に胸がきゅうきゅう高鳴り、世界は薄っぺらに、矮小に、ついには真っ赤な線一本だけになって、それから真っ黒になった。
真っ暗でも皮膚の逆立ちで重力が分かる。惑星が私を引き止めようとしても、もはや無駄だ。いつの間にか胃痛も治まって、気怠いじめじめとした蒸し暑さもない。皮膚の逆立ちだけが感覚を支配する。
やがて膨らみきってツルツルになったら、唯一残った肌の感覚さえも失われるのだろうか。それもいい。そうしよう。そうあるべきだ。
もはや何も感じない。ただ思考のみが残った。しかし思考は五感と違っていつまでも明晰であることをやめてはくれない。ぼんやりとした霧散を望んでも、なんと澄み渡っていることだろう。
ああ、これが地獄かよ。
0056風吹けば名無し
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2023/08/18(金) 15:29:01.38ID:VFLld0NMd
酒が切れたから死のうと思った。
土塊色の眼窩に諦念を溜めて、眼差しも気遣わずぶらぶらと道路へ出る。そういえばタンクトップの黄色い染みはなんだったか。ああ、先日こぼしたインスタントラーメンか。いや、また別の日に引っ付けた吐瀉物の跳ね返りだったか。
坂の上から目を刺す西陽は、ぽつぽつと向かってくる真っ黒い影に後光を飾りながらその面を隠し気味が悪い。いやいっそ誂え向きだろう、これから何もかも放り出して黄泉へ逃げ込むのだから。
焼けた銅でも飲まされて舌でも抜かれるのかなぁなどとぼんやりしていたら、真っ黒い影の一つがうねうねと波打って見える。ちょうど胃痛に耐えていたところ、眼鏡の置き忘れに気づき「どおりで」と刹那に納得した。このまま死ぬのだから眼鏡などどうだっていいだろう。
繰言から注意を戻し、影の頭が一瞬前よりわずかに大きく見えてもなお理由をつけてぶつぶつと納得していたが、変化に加速度を感じた時、情緒的なぐずぐずした妄想は吹き飛んだ。
あたまが膨らんでいるのではないか。あれは3つの影の一番後方、あれに気づいているのは私だけか。
みるみる膨張してついには遠景で拳大になった真っ暗な頭部は、赤い西陽に目が慣れてもなお真っ黒で、それはそもそも真っ黒だった。
細い身体がゆっくりと地面を離れ、浮いていく。前2つの影もいつの間にか頭が膨らんでいて、ゆっくりと浮かんでいく。一番前の影は魚眼レンズで接写したような笑みを浮かべていた。
ついに世界がぶっ壊れたか。坂も塀ものっぺりと横長に伸びていって、西陽などは蛙の黒目のようだ。鏡など見なくとも己のニタニタした綻びが分かる。
なんと愉快なことだろう。しみったれた世間が眼下に降っていく。私を下した世間が、今は私の足裏にひざまづいている。なんとも言えない高揚に胸がきゅうきゅう高鳴り、世界は薄っぺらに、矮小に、ついには真っ赤な線一本だけになって、それから真っ黒になった。
真っ暗でも皮膚の逆立ちで重力が分かる。惑星が私を引き止めようとしても、もはや無駄だ。いつの間にか胃痛も治まって、気怠いじめじめとした蒸し暑さもない。皮膚の逆立ちだけが感覚を支配する。
やがて膨らみきってツルツルになったら、唯一残った肌の感覚さえも失われるのだろうか。それもいい。そうしよう。そうあるべきだ。
もはや何も感じない。ただ思考のみが残った。しかし思考は五感と違っていつまでも明晰であることをやめてはくれない。ぼんやりとした霧散を望んでも、なんと澄み渡っていることだろう。
ああ、これが地獄かよ。
0057風吹けば名無し
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2023/08/18(金) 15:29:02.89ID:VFLld0NMd
酒が切れたから死のうと思った。
土塊色の眼窩に諦念を溜めて、眼差しも気遣わずぶらぶらと道路へ出る。そういえばタンクトップの黄色い染みはなんだったか。ああ、先日こぼしたインスタントラーメンか。いや、また別の日に引っ付けた吐瀉物の跳ね返りだったか。
坂の上から目を刺す西陽は、ぽつぽつと向かってくる真っ黒い影に後光を飾りながらその面を隠し気味が悪い。いやいっそ誂え向きだろう、これから何もかも放り出して黄泉へ逃げ込むのだから。
焼けた銅でも飲まされて舌でも抜かれるのかなぁなどとぼんやりしていたら、真っ黒い影の一つがうねうねと波打って見える。ちょうど胃痛に耐えていたところ、眼鏡の置き忘れに気づき「どおりで」と刹那に納得した。このまま死ぬのだから眼鏡などどうだっていいだろう。
繰言から注意を戻し、影の頭が一瞬前よりわずかに大きく見えてもなお理由をつけてぶつぶつと納得していたが、変化に加速度を感じた時、情緒的なぐずぐずした妄想は吹き飛んだ。
あたまが膨らんでいるのではないか。あれは3つの影の一番後方、あれに気づいているのは私だけか。
みるみる膨張してついには遠景で拳大になった真っ暗な頭部は、赤い西陽に目が慣れてもなお真っ黒で、それはそもそも真っ黒だった。
細い身体がゆっくりと地面を離れ、浮いていく。前2つの影もいつの間にか頭が膨らんでいて、ゆっくりと浮かんでいく。一番前の影は魚眼レンズで接写したような笑みを浮かべていた。
ついに世界がぶっ壊れたか。坂も塀ものっぺりと横長に伸びていって、西陽などは蛙の黒目のようだ。鏡など見なくとも己のニタニタした綻びが分かる。
なんと愉快なことだろう。しみったれた世間が眼下に降っていく。私を下した世間が、今は私の足裏にひざまづいている。なんとも言えない高揚に胸がきゅうきゅう高鳴り、世界は薄っぺらに、矮小に、ついには真っ赤な線一本だけになって、それから真っ黒になった。
真っ暗でも皮膚の逆立ちで重力が分かる。惑星が私を引き止めようとしても、もはや無駄だ。いつの間にか胃痛も治まって、気怠いじめじめとした蒸し暑さもない。皮膚の逆立ちだけが感覚を支配する。
やがて膨らみきってツルツルになったら、唯一残った肌の感覚さえも失われるのだろうか。それもいい。そうしよう。そうあるべきだ。
もはや何も感じない。ただ思考のみが残った。しかし思考は五感と違っていつまでも明晰であることをやめてはくれない。ぼんやりとした霧散を望んでも、なんと澄み渡っていることだろう。
ああ、これが地獄かよ。
0058風吹けば名無し
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2023/08/18(金) 15:29:04.35ID:VFLld0NMd
酒が切れたから死のうと思った。
土塊色の眼窩に諦念を溜めて、眼差しも気遣わずぶらぶらと道路へ出る。そういえばタンクトップの黄色い染みはなんだったか。ああ、先日こぼしたインスタントラーメンか。いや、また別の日に引っ付けた吐瀉物の跳ね返りだったか。
坂の上から目を刺す西陽は、ぽつぽつと向かってくる真っ黒い影に後光を飾りながらその面を隠し気味が悪い。いやいっそ誂え向きだろう、これから何もかも放り出して黄泉へ逃げ込むのだから。
焼けた銅でも飲まされて舌でも抜かれるのかなぁなどとぼんやりしていたら、真っ黒い影の一つがうねうねと波打って見える。ちょうど胃痛に耐えていたところ、眼鏡の置き忘れに気づき「どおりで」と刹那に納得した。このまま死ぬのだから眼鏡などどうだっていいだろう。
繰言から注意を戻し、影の頭が一瞬前よりわずかに大きく見えてもなお理由をつけてぶつぶつと納得していたが、変化に加速度を感じた時、情緒的なぐずぐずした妄想は吹き飛んだ。
あたまが膨らんでいるのではないか。あれは3つの影の一番後方、あれに気づいているのは私だけか。
みるみる膨張してついには遠景で拳大になった真っ暗な頭部は、赤い西陽に目が慣れてもなお真っ黒で、それはそもそも真っ黒だった。
細い身体がゆっくりと地面を離れ、浮いていく。前2つの影もいつの間にか頭が膨らんでいて、ゆっくりと浮かんでいく。一番前の影は魚眼レンズで接写したような笑みを浮かべていた。
ついに世界がぶっ壊れたか。坂も塀ものっぺりと横長に伸びていって、西陽などは蛙の黒目のようだ。鏡など見なくとも己のニタニタした綻びが分かる。
なんと愉快なことだろう。しみったれた世間が眼下に降っていく。私を下した世間が、今は私の足裏にひざまづいている。なんとも言えない高揚に胸がきゅうきゅう高鳴り、世界は薄っぺらに、矮小に、ついには真っ赤な線一本だけになって、それから真っ黒になった。
真っ暗でも皮膚の逆立ちで重力が分かる。惑星が私を引き止めようとしても、もはや無駄だ。いつの間にか胃痛も治まって、気怠いじめじめとした蒸し暑さもない。皮膚の逆立ちだけが感覚を支配する。
やがて膨らみきってツルツルになったら、唯一残った肌の感覚さえも失われるのだろうか。それもいい。そうしよう。そうあるべきだ。
もはや何も感じない。ただ思考のみが残った。しかし思考は五感と違っていつまでも明晰であることをやめてはくれない。ぼんやりとした霧散を望んでも、なんと澄み渡っていることだろう。
ああ、これが地獄かよ。
0059風吹けば名無し
垢版 |
2023/08/18(金) 15:29:30.03ID:XlbY+QDH0
>>38
Youtubeスタジオによると1000人必要みたいやで
0060風吹けば名無し
垢版 |
2023/08/18(金) 15:30:35.93ID:Lufh7Y3j0
>>59
あきらめずにスレ見てて草 
0061風吹けば名無し
垢版 |
2023/08/18(金) 15:32:43.08ID:XlbY+QDH0
>>60
専ブラやから荒らし表示されてへんねん
0062風吹けば名無し
垢版 |
2023/08/18(金) 15:32:58.36ID:T3oHA5CU0
>>38
広告収益の条件はまだ1000
ほかのメンバーシップとかの機能開放は500
0063風吹けば名無し
垢版 |
2023/08/18(金) 15:33:02.11ID:Nf0FWVtH0
>>59
日本ではな
アメリカや台湾なんかは条件緩和されたらしいで
0064風吹けば名無し
垢版 |
2023/08/18(金) 15:33:49.47ID:XlbY+QDH0
>>63
ワイ日本やから関係ないやんけ
0065風吹けば名無し
垢版 |
2023/08/18(金) 15:34:33.61ID:Nf0FWVtH0
>>64
せやで
0066風吹けば名無し
垢版 |
2023/08/18(金) 15:34:46.49ID:fH/l8sio0
最初のうちは1日400円くらいしか貰えん
それでもお小遣いとしてはありがたいけど
0067風吹けば名無し
垢版 |
2023/08/18(金) 15:35:36.14ID:Sh+n45KY0
収益化したら半分くれよ
0068風吹けば名無し
垢版 |
2023/08/18(金) 15:36:05.89ID:XlbY+QDH0
>>62
いま確認してきたけど、メンバーシップ出来るようになったら
収益化ページにメンバーシップタグが表示されるらしいで
ワイは500越えてるけどまだ表示されてない
0069風吹けば名無し
垢版 |
2023/08/18(金) 15:36:14.53ID:51nd9H220
ワイは200人あたりで増えなくなった雑魚や
0070風吹けば名無し
垢版 |
2023/08/18(金) 15:36:26.73ID:T3oHA5CU0
てか総再生時間4000時間って条件もなかったっけ
0071風吹けば名無し
垢版 |
2023/08/18(金) 15:36:54.45ID:XlbY+QDH0
>>66
別にYoutubeで食っていくわけちゃうからそれでええわ
0072風吹けば名無し
垢版 |
2023/08/18(金) 15:37:18.00ID:Nf0FWVtH0
>>70
再生時間クリア言うとるやろカイジか?
0073風吹けば名無し
垢版 |
2023/08/18(金) 15:37:20.55ID:XlbY+QDH0
>>70
それはもう達成しとる
0074風吹けば名無し
垢版 |
2023/08/18(金) 15:38:16.24ID:T3oHA5CU0
>>73
すげえな
登録者2000人ワイ、再生時間2桁で無事死亡
0075風吹けば名無し
垢版 |
2023/08/18(金) 15:39:07.87ID:XlbY+QDH0
>>74
再生時間は配信やればすぐ伸びるで
0076風吹けば名無し
垢版 |
2023/08/18(金) 15:40:20.00ID:bmqU4bfV0
ワイはショートがバズってもうちょいでいけそうやな
なんか期待してないやつが当たるからわからんな
0077風吹けば名無し
垢版 |
2023/08/18(金) 15:40:22.93ID:iLV9hVCL0
原神の動画作ったら1週間で5000人いってヌルゲーすぎた
0078風吹けば名無し
垢版 |
2023/08/18(金) 15:40:33.25ID:3+esJxCd0
何の動画?
ワイにも稼ぎ方教えてくれよ
0080風吹けば名無し
垢版 |
2023/08/18(金) 15:41:24.15ID:T3oHA5CU0
ショートバズったら1000はすぐ行く
尚再生時間
0081風吹けば名無し
垢版 |
2023/08/18(金) 15:42:21.69ID:XlbY+QDH0
>>76
ワイも適当に上げた唯一のショート動画が何故か1万再生いきそう
0082風吹けば名無し
垢版 |
2023/08/18(金) 15:42:28.72ID:T3oHA5CU0
>>75
いいかも
でもゲームちゃうから配信はむずいかもしれん
0083風吹けば名無し
垢版 |
2023/08/18(金) 15:43:32.06ID:XlbY+QDH0
>>78
ゲーム実況やで

ワイの体感やけど動画上げると登録者が増えて
配信やると視聴時間が伸びる
0084風吹けば名無し
垢版 |
2023/08/18(金) 15:43:59.22ID:XlbY+QDH0
>>79
はえー、すっごい
0085風吹けば名無し
垢版 |
2023/08/18(金) 15:44:33.65ID:T3oHA5CU0
>>79
すごすぎて草
0087風吹けば名無し
垢版 |
2023/08/18(金) 15:46:55.89ID:E6V6V/Qna
>>83
100から1000と1000から1万までの努力は対して変わらんから頑張れ
0088風吹けば名無し
垢版 |
2023/08/18(金) 15:48:11.56ID:T3oHA5CU0
普通の動画でバズったら1万はすぐなんやけどなあ
それがむずいんやけど
0089風吹けば名無し
垢版 |
2023/08/18(金) 15:49:29.46ID:XlbY+QDH0
>>87
ありがとう
でもダラダラやるのが性に合ってるから気楽にやるわ
0090風吹けば名無し
垢版 |
2023/08/18(金) 15:50:09.94ID:XlbY+QDH0
>>88
バズったりはないなぁ
マイナーなゲームやし、これからもバズることはなさそう
0091風吹けば名無し
垢版 |
2023/08/18(金) 15:50:27.12ID:51nd9H220
めっちゃだるい
0093風吹けば名無し
垢版 |
2023/08/18(金) 15:54:11.00ID:XlbY+QDH0
>>92
心掛けとかは特にないなぁ
1年くらいダラダラやってたらいつの間にか増えてた
動画は数本しか上げてないし、配信始めたのも今年の5月からだし
0094風吹けば名無し
垢版 |
2023/08/18(金) 15:57:30.33ID:kGmwr+nq0
ふわつ!?
日本はまだ収益化1000人以上からなんか
最近200人越えてモチベーションあがってきたのに萎えたわ
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