昔書いた厨二病小説上げる
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スマホいじってたら一年前に書いた小説が見つかったから上げるわ。
ちな俺は今中2やから中1の頃に書いたんやな。
ストーリーはまあまあ狂ってるで ハッピーエンド
一話《終末の幸福》
(ハッピーエンド) 俺、福田幸希の父はブラック企業に勤め、朝早くに出て、夜遅くに帰ってきてくる、そんな父のことに飽きた母は浮気、さらにホストに父の金や借金で貢ぐ、俺はそんな家庭に育った。 父は俺が七歳の頃に過労であっさりと死んだ。せめてもの救いは、父が母の行っていたことを何も知らなかったことだろうか、父は最後まで愛する妻と息子のために辛い仕事を精一杯がんばっていたのだろう。そして最後まで幸せだったんだろう。 父の死体は微笑んでいた。それが、僕にはとても美しく感じた。 母は父からの収入源がなくなり、浮気相手やホストから捨てられ、多額の借金が残った。 あれから十年、僕は母の借金を返しながら鬱になってしまった母と二人で暮らしている。 そういえば今日は一ヶ月に一度の返済日、だぶん闇金の奴らだろう。そう思ってお金を手に取りドアを開けた。 そこにいたのはやはり闇金の奴ら。だか、今日は何故か人が多い。 「おはようございます。今月の分です。」
嫌な予感がしたが、俺はさほど多くはない収入のほとんどを彼らに渡した。 「は?どうゆうことですか?」
「ん?知らなかったんか、ゴミみたいな母親持つと大変だな、まぁでも三年たって返済されなかったら解体されることになってるから。あ、もちろんお前もな。」 そんな話聞いたことなかった。というか母には酒と三食を提供するだけでここ数年は母とまともに話したことすらない。いつも、全て終わってしまえばいいのにと呪文のように唱え、俺のことなんて認識してないようだった。 男たちの話に驚いて固まっているとすぐに取り押さえられた。
「来世でもよろしく。」
そう言って残りの男たちは母の部屋に入っていく。 その時異変が起きた。男たちが千鳥足になったかと思うと吐き散らしながら倒れたのだ。 「大丈夫か‼︎」
俺を抑えていた男の一人が彼らの元に近づく、そしてその男も他と同じように倒れる。 そして母の部屋から出てきたのは母とは似ても似つかない化け物だった。 この世のものとは思えないほどの叫び声。ただ、服装が母のものだった。自分の母親は得体の知れないナニカになっていた。 「母さん‼︎」
叫んでも声は届かない、母だった化け物はだんだんとこちらに近づいてきた。 少しの興奮感とそれの何倍もの頭の痛み、気持ち悪さ、俺も思わず吐いてしまう。意識が朦朧とし、五感が消える。 「《終末の酔い》(ドランクエンド)といったところか。今、終わらせてやる。《終末の水流》(ウォーターエンド)‼︎」 化け物の周りを水が囲い、閉じ込める。化け物は閉じ込められても醜くあがこうと暴れる。乱入者は言った。 「ここで溺れるのかお前の終末だ。《終末の酔い》(ドランクエンド)」 最悪で、最低な母だったかもしれない。もう人ではないのかもしれない。でも、かつて父と共に食卓を囲んだ人だった。大切な人だった。 もう、死ぬしかないのなら、せめて、せめて父のように幸せに息絶えてほしい。それが、生物の一番美しい死に方だから。 「アァァァァァァァァァァァ」
頭の痛みがなくなり、視界がクリアになる。そしてわかる。今の自分なら母を殺してあげられると。 「母さん、ありがとう。そしてさようなら。《終末の幸福》(ハッピーエンド)‼︎」 かつて母だった化け物はその顔に笑顔を浮かべ終わりを迎えた。 ちな《終末の幸福》(ハッピーエンド)は『幸せなまま終わらす能力』や >>52
そうか?なんか推敲とかしない過去の雑さがある方がいいかと思ったんや 技名ダサいけど戦闘シーン以外のストーリーはええとおもう やっぱネーミングって大切なんやなって
途中まで割と面白かったのに一気に馬鹿みたいになったわ >>54
そういう世界なんやヒロアカの個性とかと同じでこの世界では異能が《終末》(エンド)なんや 「おい、お前その力はなんだ?」
化け物を倒し、へなへなと座り込んでしまった俺に乱入者は話しかけてきた。 俺はその時初めて乱入者の顔を見る。その男はマッシュのイケメンだった。歳は二十代前半、シャープな顔と鋭い目つきでいかにもモテそう。 「えっと、よくわかんないです。母さんを殺してあげたいって思ったら、急に力が湧いてきて。」 「はぁ、あの瞬間に《終末》(エンド)を手に入れたのか、しょうがねぇ福田幸希だったか?お前を拘束する。《終末の水流》(ウォーターエンド)」
いろんな事が起こり過ぎた。もはや拘束とかいう単語にも少しも驚かない自分がいる。 男はどこから発生させたのか、水を操り僕を押さえつけた。
「ゴハッ」 (いや、なんだこれ拘束なんてレベルじゃないぞ)
何かに押し潰されている。
「水圧だ。そのまま寝てろ。」
俺の意識は深海に沈んで言った。 俺はどこかにいた。
暗い闇でもあれば、明るい光でもある場所に。 『君が《終末の幸福》(ハッピーエンド)かな?』
目の前から声がした。そこにはいないのにそこにいるような感覚。男でも女でもない声、幼い子供のようなナニカが俺に話しかけていた。 「お前は誰だ?」
『んー、難しい質問だね。人間の言葉で言うと神って感じかなぁ?』 「神?」
『うん、君に力をあげたのも僕だよ。君のその恐ろしい狂気に合わせてオーダーメイドしたんだ。気に入ってくれたかな?』
神と名乗るそれは続ける。 『君たちにはさっさとこの世界を壊して欲しいんだよね。君もそれを望んでいるんだろ。世界中の全てが幸せに終われるんだよ。あぁ、早く新しい世界が作りたい。』 そのナニカは無邪気な声でとても楽しそうに笑っていた。 「……うわっ」
「ようやく目が覚めたか、その感じ、あの狂った神にでもあったようだな。」 そこにいたのはマッシュのイケメンだった。周りを見回すと普通の部屋のようだ。客間と書いている。 二つあるソファーの片方にいるのはメガネをかけ、ヘッドホン持ち、腰に日本刀、背中にロングソードを持つ天パの青年とパジャマ姿でいびきをかきながら熟睡する青年。どちらも俺と同年代のようだ。 机を挟んで反対側にいるのは白衣姿の美少女とオペラ歌手のような美女。 マッシュの男が答える。
「俺の名前は水嶋港。ここは警視庁対《終末》(エンド)部。お前は今日からここの所属戦闘員となる。」 初っ端から全く意味がわからなかった。ドユコト?助け舟を出してくれたのはオペラ歌手みたいな美女だった。 「港君、それじゃ何言ってるかよくわからないわよ。あ、私は音美鈴音です。」 白衣の少女が続ける。
「妾は解剖理壊、お主も持っておるのじゃろう異能を別名《終末》(エンド)と呼ばれておる。簡単にいうとそれを取り締まる機関じゃ。」 そして最後に奥に座る男が言った。
「俺は王魔凶な、寝てるのが夢見悪夢、銃刀法違反が剣斬ね、詳しいことは剣斬に聞いて。同い年だし仲良くな。」 剣斬と呼ばれた男は立ち上がり、笑顔で言った。
「実験No.111です‼︎あ、凶さんからは剣斬って呼ばれてます‼︎持つ《終末》(エンド)は《終末の斬撃》(スラッシュエンド)です。俺も昨日配属されたばかりで俺もよくわかんない事あるけどよろしくな‼︎」 (実験No.ってなんだ?それに昨日配属のやつがそんなに詳しいのか?)
凶さんはそんな俺の疑問に気付いたようだ。こう言った。 「剣斬は日本政府が実験で製造した《終末》(エンド)なんだよ。」 「え?日本政府が?」
そう尋ねた時に俺以外のその場の人間が急に顔を引き締めた。 「一旦その話は後、新手の《終末》(エンド)だ。横浜らへんかな?剣斬、幸希、出動‼︎《終末の転送》(ワープエンド)」 俺たちはいつのまにか別の場所に飛ばされていた。急に鼓動が速くなる。前方数100メートル先にナニカがいる。 「感じ取れた?《終末》(エンド)の悪意。凶さんレベルだと日本全国どこで《終末》(エンド)が生まれたかわかるんだよね、ちなみに抑える事も可能、君の前ではみんな押さえてたよ。まぁ今回の感じザコでしょ、行こ幸希‼︎」 剣斬が走り出す。俺も剣斬を追いかけた。それは路地裏にいた。いかにもDQNな男たち数人が倒れている。そして母と似たような化け物がいた。 そんな質問に答えてるヒマない。化け物が炎を吐き出した。それを軽々と避け、剣斬は続ける。 「《終末》(エンド)ってのは世界を壊すために神が人類に送るギフトのこと。その人の破壊衝動を現実化させる力。」 周りはすでに炎に包まれ、逃げることさえできなくなってしまう。それでも剣斬は笑って続ける。 「でもその破壊衝動が一時的なものだったりするとこんなふうに力に飲まれ、化け物となってしまう。」 「うぜぇな、今幸希に説明中なんだよ。《終末の斬撃》(スラッシュエンド)」
彼は右手で腰の刀を無造作に振り抜いた。 次に剣斬は左手で背中のロングソードを抜き、化け物を切り捨てた。最後に刀とロングソードで周りの火を消火する。 時間にして10秒だろうか、俺はその間何もできなかった。 「つまりこいつらはこの程度の力に飲まれたザコってこと。こいつらに苦戦してるようじゃまだまだだぜ。いや、俺は作られたけどお前は一般人だったし比べたら悪いか。」 剣斬はニカっと笑う。俺は気になり、先ほど聞けなかった質問を剣斬にした。 「日本政府に作られたってどうゆうこと?」
剣斬は苦笑いをする。 「大したことじゃないぞ、子供の頃から痛めつけられ、殺し合いをさせられただけだ。」 剣斬の顔がだんだんと曇っていく。
「いっぱい殺した。この刀とロングソードでな。仲の良かった、大好きだった女の子も。」 剣斬の目はつい先ほどの人懐っこいものとは変わっていた。その目は日本政府を憎む光のない目をしていた。 「まだ俺は弱いからな、この狂った日本をぶち壊すには凶さんより強くならないと。」
剣斬は大きなため息を吐き、またいつもの笑顔に戻った。 その時だった。先ほどの化け物とは比べ物にならないほどの悪意。剣斬が叫んだ。
「幸希、逃げろ‼︎」 同時に二つのことが起きた。世界が歪む。ぐるぐると回っているようだ。そして地面が割れた。目の前には2人の男がいた。 1人目は縦巻きロールを持つ青年、2人目はバットを構えたガラの悪そうな青年。 縦巻きロールが話す。
「私の名前は天転回離、こちらは拳持打撃わたしも打撃もエンドです。以後、お見知り置きを。」 「さっさと殺ろうぜ」
打撃という男が剣斬を殴り飛ばす。 「幸希、《終末》(エンド)持ちはそう簡単には死なない。代わりに《終末》(エンド)持ちと戦っても簡単には勝てねぇけどな。全力で逃げろ‼︎」 その後打撃の拳と剣斬の刀がぶつかり合い、そのまま2人は消えていった。 「仲間の力です。こちらも移動しましょうか。王魔凶に追いつかれたらまずいですからね。」 視界が変わり、白い部屋に来る。ここは凶さんでも辿り着けない場所なのだろう。 「お前ら何者だ‼︎」
「世界破会と言います。ダサいネーミングセンスはご愛嬌。その名の通り《終末》(エンド)の力の目的と同じく世界を壊す組織です。」 俺はこのよくわからない戦いに巻き込まれて思ったことがひとつある。 「てめぇらに世界は壊させない。それなら、俺が幸せにしてから終わらせる‼︎」 回離は笑う。見下すような笑いではなく、とても楽しそうに。 「素晴らしい、最高です。では、私たちと一緒に世界を壊しませんか?あなたの《終末の幸福》(ハッピーエンド)は最強の《終末》(エンド)、《終末の不幸》(バッドエンド)を倒すことができるかもしれません。」 回離は笑うとても楽しそうに。俺は今こいつが死んだら、とても美しいんだろうな。そう考える。彼は続けた。 「福田幸希、私はあなたと戦いに来たのではありません。あなたを、スカウトしに来たのです。」 「《終末の不幸》(バッドエンド)?」
その力の名は初耳だった。俺の《終末の幸福》(ハッピーエンド)と対になる名前に興味が湧く。 「王魔凶が持つ《終末》(エンド)ですよ。基本的に全ての《終末》(エンド)を使用でき、確認しただけで3個までの同時使用も可能なようです。」
「そんなんチートじゃん」 回離は苦笑をする。
「流石にゲームバランスが崩壊してましてね。どうやって彼を倒すか攻めあぐねてたところです。ですが、基本的にと言いましたよね。彼は終わりを不幸と定義し、《終末》(エンド)を発動している。それに対してあなたの《終末の幸福》(ハッピーエンド)は終わりを幸福だと定義している。二つは相反する力なのです。」 ということは俺の《終末の幸福》(ハッピーエンド)で凶さんを倒せるのか?いや、スペックが違いすぎる。そもそも相反するということは逆に《終末の不幸》(バッドエンド)が《終末の幸福》(ハッピーエンド)の弱点になる可能性だってある。 「どうです?世界破会に入りませんか?」
「やだね。そもそも世界を終わらせても神が新しい世界を創り出すんだろ。それは完全な終末じゃない。神ごと倒すべきだ。」 回離は残念そうだ。しょうがなく、彼は譲歩した提案をしてくる。 「なるほどあなたは王魔凶と同じ考えなのですね。ですが、彼が脅威になる可能性もありますよ。彼を倒すまでの共同戦線というのはどうでしょう。」 共同戦線、それはお互いにメリットがある時のみ成立する。向こうには俺の力を借りれるというメリットがあるかもしれないが 「世界破会だっけ?お前らが全員でかかっても凶さんを倒せないんだろ。そんなザコと組む意味がねぇ。」 交渉決裂だ。回離はやれやれといった表情をしたのち、こちらに感情のない目を向ける。 「あなたがザコといった私たちに、あなたは手も足も出ないんですけどね。しょうがない、プランBです。強制的に連れて帰ります。」 回離から悪意が向けられる。重くなる空気に少しでも足掻こうと言い返す。 「堂々と拉致宣言かよ。残念ながらそう簡単にはテイクアウトさせないぜ。」 戦闘開始の鐘がなる。俺の口角はかすかに上がっていた。 時は少し遡る。剣斬は冷静に目の前で起きたことを分析していた。 白い部屋に飛ばされた。これは隔外孤独の《終末の隔離》(クワンティンエンド)。物質を自分の作り出す異空間に持ってくる能力である。 最大の特徴は現実世界と時間の流れが違うこと。前回5人ほど拉致された時は内部時間が現実の百倍だったそうだ。 それを受け、凶さんは《終末の時刻》(タイムエンド)で拉致された時はすぐに助けに行くといっていたが、来ないということは今ここは現実の百倍よりが早く流れているということだろう。 凶さんはすぐに対応してくれるだろうが、彼がくる頃にはすでに戦闘は終わっているはず。 つまり俺は誰の力も借りずにこいつに勝たなくてはいけないということだ。 打撃だったか?前回の戦闘時にいたやつの《終末》(エンド)は全て把握しているが、そこにいないということは最近入ったやつか? こいつの能力は《終末の打撃》(ナックルエンド)だろうか、拳だけでなく、足、肘、膝などにも注意が必要だ。一番やばいのがあのバット、リーチに気をつけるべき。 その時だった。先程まで刀でいなしていたパンチの威力が格段に上がったのだ。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています