0001風吹けば名無し
2023/08/15(火) 04:56:53.03ID:NF+nGyRy0設定: 古びたアンティークショップ
登場人物:
若い女性(主人公)
ショップの老店主
若い女性が古びたアンティークショップに立ち寄る。彼女の目を引いたのは、古びた大きな置時計。時計は動いていないが、彼女はそのデザインや彫刻に魅かれて購入を決意する。
家に持ち帰った女性は、その時計をリビングに置く。夜、不思議な音がして目を覚ますと、彼女はその時計の中から聞こえてくる微かな声を耳をすまして聞こえる。
声は彼女に「時計の中から出して」と言ってくる。彼女は戸惑いながらも時計の背面を開けてみると、中には小さな扉が。扉を開けると、中からは別の時間の風景が広がっていた。遠くの過去、彼女の祖母が若かった頃の風景だった。
驚く彼女だったが、その中に入ってしまうと、自分もその時間の中で動くことができ、祖母との想い出を再び体験することができた。しかし、長くその時間の中にいると現実に戻ることができなくなるというリスクも…。
彼女は祖母との再会を楽しみながらも、現実への帰還を選ぶ。彼女が時計の中から戻ろうとすると、祖母が「まだ行かないで」という。
しかし彼女が祖母の手を振りほどいて強引に戻ろうとすると、祖母の形相が悪魔のような恐ろしい姿に変化し、彼女に襲いかかる!
命かながら時計の中から逃げ出した彼女はその時計をアンティークショップに返却することを決意する。
ショップの老店主は「この時計をこの店に売りに来たのは誰だと思うかい?それはあなたの・・・」と言う。
その正体を知った途端、彼女は発狂してしまい、一生正気に戻ることはなかった・・・。