Mは次の日学校に来るなり私に昨日向かいの校舎のトイレから覗いたことを話した。
私の反応を楽しみにしてそうなMの期待を裏切るように私はMに冷たく「気づかなかった」と一言いい、読書に専念した。
ここまでしてるけど私はMがまたヒステリーを起こさないかヒヤヒヤしてた。心の中ではMを恐れているヘタレな自分がまだ残っていた。
でも自分はMと決別することに決めたんだ。
きっかけ作りのために期末試験も頑張って、何とか上の下に食い込めたし、得意科目では学年1位の満点まで取った。
自信が持てた私はすっかりMがいなくても学校生活送れると思うようになり、Mを捨てることに躊躇いが無くなった。