とある町
宿屋

遊び人「ただまーっ」ばんっ

魔法使い「また、朝帰りですか。ほんと毎日毎日、よく飽きませんね」

遊び人「えー、だって、酒場でいろんな冒険者たちと飲むの面白いよ?」

魔法使い「なにが面白いんですか…そんなの」

遊び人「ん?まあ、いろんな冒険話とか自慢話聞いて、褒めてあげたら
貴重なアイテムくれたり、お金くれるし」

魔法使い「うっわ…」


遊び人「魔法使いちゃんも、一回くらい一緒に飲みに付き合おうよ」

魔法使い「結構です。ていうか、後ろから抱き着かないで。酒臭いし
勉強のじゃまです」

遊び人「えー、てかいっつもその本読みながら勉強してるよね?
なんなのその本?おもろい?」

魔法使い「はあ…、これは悟りの書ですよ」

遊び人「悟りの書…?」

魔法使い「あなたには関係ないものですよ。少なくとも」