実業家のイーロン・マスク氏は、2016年に「われわれがベースとなる現実にいる確率は数十億分の1だ」と発言し物議を醸したが、コロンビア大学の天文学者デビッド・キッピング氏によると、トリレンマの1と2が否定されれば、マスク氏は正しいという。

 一方、キッピング氏がベイズ確率を用いて計算したところ、われわれがベースとなる現実にいる事後確率とシミュレーション世界にいる事後確率はほぼ同じ、むしろベースとなる現実にいる確率がわずかに高いという結果になったという。ただし、シミュレーションの中に意識ある人間がいるとすると、この確率は劇的に変化するとのことだ。

 果たしてわれわれはシミュレーションの世界にいるのか。皆さんも動画を確認して確かめてみてほしい。