0001風吹けば名無し
2023/07/27(木) 22:46:44.00ID:PJvhZLdsd学校が終わって、部屋にはテレビとテーブルと椅子とコップとがあったが、それでもこの部屋には雨の魔法がかかっているのだ
あ、あ、どたどたどたと軋むような古びた音がする天井がうっているのだ、天井がうるさいのだ
猫でも駆け回っているかのように
どたどたどたどたどと
窓ガラスに手をつけてみる
冷たい、削られて自我を失くしてしまった鉱石みたい
(序文、その日僕は〜に戻る)
おちろおちろおちろおちろおちろ雨粒
あーあーおまえはそうとろいのだ
落ちるのだ落ちるのだ
(窓がらすには大きな雨粒が伝っています)
おまえをみていると、ねこをぶちたくなるような気持ちをおこされる