懐かしい小さな思い出 1
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私は東京生まれだが、母方の祖父や祖母は福井と福島の縁があったのか結婚をし、私が物心ついた時には神奈川県厚木市に移り住んでいた。
私は昔から田舎が好きで、姉が1人いるんだけど、前半戦、後半戦と、母がいっぺんに連れて行ったら辛かろうとそんな感じで八月の間に割り振られて連れて行かれた。
私はとにかく行きたくてしょうがなくて、最初!!と言って、一番最初に連れて行って貰って、じゃあ、お願いします!と言いながら帰る母親を、バイバーイ!!と言いながら嬉しく思った。
ばぁちゃんとじいちゃんは、良く来た!って可愛がってくれたけど、一つ難点があった。
じいちゃんは、凄い頭が良くて勉学、今で言うと東大は当たり前だとは思うけど、色々な分野での探究心があり、それを作ってしまい、特許を色々取るなり多分皆さんが普段使われている部分でも未だに、生かされているのかなと。
何がそんなに危惧するかと言うと、頭がまわり過ぎるだけでは無くて、じいちゃんは、ある種の今で言う仙人だったんだと。
ばぁちゃん曰く結婚して直ぐに、山道真っ暗な中じいちゃんと歩いていたら、気づいたら両側蛇だらけなのに、じいちゃん通る時は鎌首全部下げて、ばぁちゃんが通る時は鎌首全部上げて噛み付かれるって思ったら、じいちゃんが一言、これは俺の嫁だからやめろよ?って言ったら全部鎌首下げた。
じいちゃんはおかしい。ってばぁちゃんはその時思ったって笑った。
そんな不思議なじいちゃんとばぁちゃんとの田舎が楽しくて、ずっとこのままここにいれたら良いのに。。と、楽しんでいた、私が5才だろうか。
その時の今でも忘れられない一夏がある。
最初の一番に私が連れて来て貰い、何回か来てるから近所の少ない子供達共顔馴染みになっていて、 近所の少ない子供達共顔馴染みになっていて、
来た〜!!って皆んな嬉しそうに迎えてくれて、私も嬉しくて、会いたかったんだよ〜〜!!って泣いて皆んなで輪になってぴょんぴょんしていた。
そんな様子を、私のじいちゃんやばぁちゃん、周り近所の親達も喜んでくれて、飲み会久しぶりにやりますか?なんて聞こえた気がする。
毎日毎日、近所のお姉ちゃんやお兄ちゃん筆頭に遊んでくれて、楽しくて楽しくて仕方がない毎日のある日、
かくれんぼしよ?
何時ものたわいもない話だから、みんな、うんうん!!ってなって、ジャンケンして鬼が決まったから、私は鬼に外れたから慌てて数を数え出した瞬間、目の前の生垣に突込んだ。
ぎゃー!頭に枝がグサグサ刺さって痛かった〜!ダメダメッ!口塞がないと!!
そんな事思いながら自分の口を両手で塞いで、フゥって思っていたら横に何か感じる。
え?って見たら、私の横に同じ様にしゃがみ込んでいる肌が白くて金髪の男の子がいる!!
びっくりしすぎて、でっかい声が出そうになった時に、
私の手を握り、こっちに行こう。と優しく笑ったと思ったらそのまま生垣のトンネルを抜けて私を連れて行ってくれた。
抜けた先は、じいちゃんやばぁちゃんに聞いていた田畑だよ。って話とは全く違くて、芝生が一面に広がっている綺麗に整えられた、どれほど広いのか。。当時の私にはびっくりし過ぎて、立ち尽くしていた。
こっちだよ?来て? そう言ってくれた男の子は私の手を引っ張ると、目の前に凄く大きな洋式の、私は、この子はどこぞの王子様なのかな?と思ってしまうほどで、
あの、私、入ったら怒られちゃうんじゃないかな?だからあの。。
って言ったら、キュって又手を優しく握りしめて大丈夫だよ?気にしないで?って笑ってくれた。
大きな扉を開いてくれて、私に笑って、入って?って言いながら手を優しく引っ張り中に入れてくれたら、私は、中を見た瞬間に又びっくりした。
今だから凄くわかるけど、昔のヨーロッパのしかも格式ある作りなのかな。
入り口から既にエントランスと言う概念が無くて、とにかくだだっ広い。
ドカンと吹き抜けになっていて、びっくらこいて見回していると、一番奥の螺旋階段からお母さんとお父さんと思われる方が急いで降りて来た。
今でも顔つきが忘れられない。
凄く、今多分言葉で表すと、
何をしているんだ! あぁ。人間の子を連れて来てしまったのか。。
それでも、直ぐに笑ってお母さんもお父さんも近寄って手を握りしめて挨拶してくれたら、
私達の息子と仲良くしてくれて本当にありがとうね!さぁ、せっかくだから、甘い物は好きかしら?って聞かれて、ハイッ!って言ったら、お父さんとお母さんが顔を見合わせて、なら、今から私達が大好きな美味しいのを出してあげるから、いっぱい食べてくれたら嬉しいわ!って言ったと思ったら、出てきた物にびっくりした。 今だからわかる、イギリス式アフタヌーンティー。お菓子やケーキが、3段の入れ物みたいな。何て言うんだろ。そこに綺麗に配置されながら目の前に置かれた。
それに他にも色々と一杯美味しそうなのを目の前に出しながらも、温かい紅茶を出してくれて、
人生で初めて紅茶を飲んだのもそこだった。
美味しい〜!美味しい〜!
私は感動して、紅茶やお菓子、ケーキ、お父さんやお母さんに勧められる物を有り難く頂きながら楽しく話をしていて、でも、その間も、隣にいる男の子は手を握りしめていてくれて私が不安にならない様に笑いかけていてくれた。
どうして喋らないんだろう。。私は貴方ともっと喋りたいのに。。
でも、お父さんとお母さんの話に無視をしてはいけないと手を握っていてくれる男の子の温もりだけを感じながら、答えていた。
あ、そろそろもう遅い時間ね!!○○ちゃんを送ってあげなさい!
あ、そうだね。今日は楽しかったよ!!君が僕達の息子と仲良くしてくれて心から感謝するよ。ありがとう。気をつけてて帰ってね?ちゃんと送ってあげるんだよ?
お母さんとお父さんがそう言ったから、あ!と思って、
凄く凄くとっても美味しかったです!初めて食べたけど、一番美味しかったです!!
必死に素直な気持ちで言ったら、2人共顔を見合わせてから少し泣きそうな嬉しそうに笑って
良かった!!又おいで!!って2人で笑って言ってくれた。
その様子を子供心に、何で泣きそうな顔したのかな。私は言っちゃいけない事言ったのかな。
凄く心にズーンとなった時に、さぁ、おいで。
こっちだよ? 手を引かれて笑った彼の顔は、
来た道を帰るから、ここからだよ?っと言って
生垣の中のトンネルに入り、私の手を引いて誘導しながら進んだ。
暫くして、
このまま出れば直ぐに出られるから。
と笑って言った彼に、明日も絶対に遊ぼうね!?と私は何でか不安に思って言ったら
ちょっと困った顔をしながらも優しく笑って、
うん。
と優しく笑いながら、さぁ、帰らないと。って背中を押してくれた。
そんな様子に後ろを振り向いて見た彼の顔が未だに忘れられない。優しい優しい、穏やかな顔で、気をつけてね。って、口元が言っていた気がする。 手を引かれて笑った彼の顔は、
来た道を帰るから、ここからだよ?っと言って
生垣の中のトンネルに入り、私の手を引いて誘導しながら進んだ。
暫くして、
このまま出れば直ぐに出られるから。
と笑って言った彼に、明日も絶対に遊ぼうね!?と私は何でか不安に思って言ったら
ちょっと困った顔をしながらも優しく笑って、
うん。
と優しく笑いながら、さぁ、帰らないと。って背中を押してくれた。
そんな様子に後ろを振り向いて見た彼の顔が未だに忘れられない。優しい優しい、穏やかな顔で、気をつけてね。って、口元が言っていた気がする。 ガサッっと生垣抜けたらじいちゃんの顔が見えて。したら抱き上げられて
いたぞーーッ!!すまなかったーッ!!
じいちゃんがデカい声で叫んだら、抱きしめていた腕を更にキツくして、
お前は何処にいたんだッ!!このバカモンッって、頭をゴッチンされた。
私はびっくりしたのと痛くて、わーんって泣いたら、周りの近所の大人達が集まって来て、良かったなぁ。って言いながら頭を撫でてくれた。
じいちゃんとばぁちゃんに連れられて帰った時には、時計の針は夜の9時を過ぎていた。
私は、えっ!?と思いながら、動揺していると、じいちゃんはばぁちゃんに風呂を沸かせと言ってばぁちゃんを部屋から出した。
今からお前は今日あった話を全て嘘をつかないでじいちゃんに話しろ。
じいちゃんが、今迄見た事ないような怖い顔をするから言葉なんか出せないし、もしも、彼や、彼のお母さんやお父さんの事も知られてしまったら、じいちゃんは殺してしまうんじゃないかと。
そんな事を子供心に思い下を向いて黙っていた。 話をしないか?ならじいちゃんから話をする。お前が今日いた奴らは、狐だ。
私はそれを聞いて直ぐに違うッ!!違うよ!?と頭を上に上げてじいちゃんに言ったけど、じいちゃんは、
お前はな、元々は道があるから見えたり気づいたりとな。それは気にしていたが。。食い物を食ったな?
と言われて、じいちゃんがわかってくれたのかな?と思って嬉しくて、うんッ!食べたよ?すっごく美味しかった!!あのね、外国のお菓子みたいだったよ?又明日遊ぼうね?って言ったの!
って、話したら、じいちゃんは私にはわからないようにだったんだろうけど、ため息一つついてから
もう、そいつとは会えない。それで、忘れろ。
って言ったから、何でそんな酷いこと言うの!って泣きながら言ったら、あれは、日本の狐じゃない。更に北に行かなくてはならない。たまたま途中に宿としていたんだろう。お前と同じ歳位の子狐がいてお前は強いから見えたんだろうな。が、もうここにはいない!わかったな!?お前は忘れろ!!
と言ったら、さぁ風呂だ!!と泣いている私を抱き上げながら風呂に強制連れて行かれて無理くり今で言う、半五右衛門風呂に入れられた。
次の日、起きてからじいちゃんにどうしてもわかって貰いたくて、直談判した。
じいちゃん!本当に狐なんかじゃない!!優しい人達!じいちゃん、お願い、連れて行くから会ったらわかるでしょ? じいちゃんは、ため息つきながら一言わかった。と言ったから、私は嬉しくてじいちゃんの手を握りしめて引っ張り玄関を後にした。
こっち!こっちだよ!?
じいちゃんの手を引っ張り、彼と会った生垣の入り口に入り、じいちゃんも無理やり入らせると
こっから、こっちだった!!
と、じいちゃんの手を引いて彼の連れて行ってくれたルート通りに進んだ。
出た景色は、
じいちゃんが言っていた、だだっ広い田畑だ。
私は焦って、じいちゃんの手を引き直して
間違ったかも!!こっちだと!!
何度同じ様に生垣の入り口変えても、見えるのは
同じだだっ広い田畑だった。
私はじいちゃんの手を強く握りしめ涙が止まらなくて
泣くな。一つ良かったなと思った事はな?お前がそんな泣く位優しくあたたかくしてくれたんだろ?ならな、お前も、出逢えた事に感謝しろ。
じいちゃんは、鼻水垂らしながら泣いてる私の手を強く握りながら、綺麗な山に落ちそうな夕日を真っ直ぐに見て笑った。
懐かしい本当の話です。 1ってことは続きがあるのかと思ったけど
そういうわけではないのか すみません。初めてだったのでやり方分からなくて。。お目汚しすみませんでした。 昔小さい時にじいちゃん所行きました。
鬼ごっこしたら、外国の狐の子と出会いました。
それを懐かしく思いました。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています