7月18日、自身のTwitterで突如、故・ジャニー喜多川氏による性加害問題に言及し、波紋を呼んだタレントのデヴィ夫人。

デヴィ夫人は7月13日に、国連人権理事会の「ビジネスと人権」作業部会の専門家が7月下旬に来日し、ジャニー氏の性加害を訴えるジャニーズ事務所の元所属タレントについて、聞き取り調査をおこなう予定であることを受けて、《全く腑に落ちない》と問題提起。

《私はジャニー氏をよく知っている。事務所の子を我が子のように愛しく大切に可愛がり、ワゴンに沢山のお弁当を載せて自ら各楽屋に配っていた。》と生前の姿を語り、《ジャニー氏が亡くなってから、我も我もと被害を訴える人が出てきた。死人に鞭打ちではないか。本当に嫌な思いをしたのなら、その時なぜすぐに訴えない。代わってジュリー氏が謝罪も済ませているのに、これ以上何を望むのか。》と糾弾。これらのツイートに対して、ネット上では「被害者に対する想像力が欠如している」などと批判が集まっていた。

そうしたなか、被害者のひとりとして、今回の騒動の発端となった、勇気ある告発をおこなった元ジャニーズJr.のカウアン・オカモト氏が、7月19日に自身のTwitterでデヴィ夫人に反論。夫人の発言を引用リツイートする形で、次のように自身の思いを綴った。

《様々な観点からお怒りだと思いますし僕に対して言っていないかもしれませんが、一つ言いたいのはジャニーさんもよくデヴィさんのことを口にしていました。よく家にはデヴィさんから贈り物も届いてました。昔からの深い友人だとも聞いていました。

ジャニーさんの功績が全部消えるわけではありません。

ただいくら愛していてもまだ性について何も理解できていない子供に対して性的な行為を行うのは極めて卑怯です。

その出来事は簡単に打ち明けられるものではありません。もし勇気を振り絞って言ったとしてもあなたのような人に否定されるからです。一生言えなくて苦しむ人がほとんどです。

ちゃんと一個ずつ気持ちを整理してから発言してくれると嬉しいです》

このカウアン氏のツイートに対して、リプ欄には

《カウアンさん、よく勇気を持って告発してくれました。全面的に支持します。性暴力は魂の殺人です。しかも幼い子供達に対してなど許されるわけありません。業界での功績など次元の違う話。そんなことが免責の理由になるわけがありません》

と、カウアン氏の声を支持する声があふれたほか、デヴィ夫人の、《ジャン・コクトーがジャン・マレーを愛したように、そのような特別な世界、関係性というものはある。ジャニー氏は半世紀に渡って日本の芸能界を牽引し、スターを育て、その非凡な才覚で何億何千万という人々を楽しませ、夢中にさせてきた。昨今の流れは偉大なジャニー氏の慰霊に対する冒涜、日本の恥である》との発言を引き合いに、

《例に出された、ジャン・コクトーとジャン・マレーは、成人男性同士の了解した関係ですから、比較するのがおかしいです。また、性被害一般について、児童虐待について、あまりに無知です》

などの声も複数、寄せられた。

さらに、その極端な発言がたびたび物議を醸す東京新聞社会部の記者、望月衣塑子氏も、デヴィ夫人のツイートを引用し、

《デヴィ夫人は、山下達郎氏同様、少なくとも19歳から子どもへの性加害を繰り返していたことが、被害者たちの告発で明らかになっている中で、なお、喜多川氏を擁護する発言をすることが、いかに声をあげた被害者を傷つけているのか、理解しているのだろうか。怒りしかない》