「大混乱」「前例のない危機」アジア大会に挑むU-24韓国代表、飲酒運転歴DFの離脱に続き、至宝イ・ガンインも出場

今秋(9月23日~10月8日)に中国の杭州で開催されるアジア大会に臨むU-24韓国代表が揺れている。

韓国サッカー協会(KFA)は7月14日に同大会に挑むメンバー22名を発表した。だが、城南FCのDFイ・サンミンが3年前に飲酒運転で逮捕されており、KFAが定めた規定により、代表でプレーする資格が停止していた事実が判明。4日後に招集リストから外すリリースをし、「2部でプレーする選手だから事前に把握できなかった」という言い訳も相まって、対応を厳しく批判された。

 そのうえ、今夏にマジョルカからパリ・サンジェルマンへ移籍したイ・ガンインも参加できない可能性が出てきた。韓国メディア『NEWSIS』は7月19日、「イ・ガンインの出場疑問符に飲酒運転選手の排除で『大混乱』。ファン・ソンホン、『22-2=20人」でアジア大会参加の危機』と題した記事を掲載。こう報じている。

「アジア大会3連覇に挑戦するファン・ソンホン監督に大きな危機が迫った。指揮官の監督とKFAの独り善がりで未熟なメンバー選考のためだ」

同メディアはイ・サンミン離脱の件を綴った後、「最終名簿22人のうちイ・サンミンが抜けて21人になった。さらに問題がある。最終エントリーに名前を挙げたイ・ガンインも所属チームのパリ・サンジェルマンとの調整が残っており、OKを出すかは確定していない」と続けた。

「最悪の場合、20人で出なければならない状況だ。厳しい大会日程や杭州の蒸し暑い天候など、選手たちの体力消耗が激しい状況で、ファン・ソンホンは今まで代表チーム史上前例のない危機を迎えている」

ファン・ソンホン監督がメンバー発表会見で話したところによれば、イ・ガンインの前所属クラブであるマヨルカとはアジア大会出場する方向で話がついていたが、移籍先のパリSGには同意を得ていないという。

記事は、「ファン・ソンホン監督は『うまく調整できそうだ』とポジティブな反応を見せたが、パリSGがイ・ガンインを出すかどうか確信できない。アジア大会は国際サッカー連盟(FIFA)管轄の大会ではないため、選手を派遣する義務がないためだ」と指摘している。

また『MKスポーツ』も「最悪の場合、ファン・ソンホンは選手2人が抜けたまま、杭州に行く可能性がある。特にイ・ガンインが合流できなければ戦力の半分以上を失うようなものだ」と主張。「2014、2018年に続き、3連覇を狙うU-24代表チームには、大きな懸念材料。現在ではイ・ガンインが問題なく参加するのを望むしかない」と伝えている。

本当に20人での参加を余儀なくされるのか。今後の動向が注目される。