札幌ドームやはり“甘かった試算” 日本ハムなき船出に早くも暗雲、市民の懸念が現実味

 今年から“新たなスタート”を切った札幌ドーム(以下ドーム)にはどんな未来が待っているのだろうか……。
日本ハムが新球場に移転後の経営に関して札幌市から楽観的とも言われる試算もでていたが、市民が懸念していた通り早くも暗雲が立ち込めている。

ドームを支えてきた日本ハムが今季から北広島市のエスコンフィールド北海道(以下エスコン)へ移転した。
“日本ハムなき”今後の収益の柱として期待されていたのが「新モード」でのコンサート開催だった。
しかし、蓋を開けてみると今年の利用が1件も決まっていないことが明らかになった。

「(ドーム側は)新モードには自信を持っており、初年度は最低6件、実績と評判によっては10件超のコンサートが開催可能と踏んでいた。
しかし6月末でこの状態なら年内の開催は難しいかもしれない。考えが甘かったとしか言いようがない」(大手広告代理店関係者

 ビジネス面で折り合いがつかず出ていかれるのは仕方ない。しかしその後の計画性が全くなかった。
第三セクター形態なのでドーム単体で立ち行かなければ、存続のためには税金投入しかない。
維持費だけでも相当額がかかるが、札幌市民の血税からの負担となる。

https://news.yahoo.co.jp/articles/8fafe39215ef944aecae516c3414086d4e9ebd06?page=1