農作業用フォーク振り回し生徒の頭に刺した疑い、実習助手を書類送検…生徒は意識不明の重体
7/7(金) 6:48読売新聞

 三本木農業高校(青森県十和田市)で2021年12月、牛舎で実習をしていた当時2年の男子生徒が頭から血を流した状態で見つかり、
意識不明の重体となっている事故で、
青森県警は6日、実習に助手として参加していた男性学校職員を業務上過失傷害容疑で青森地検八戸支部に書類送検した。

 県警によると、職員は21年12月27日、男子生徒が牛舎内で清掃をしていた際、近くの牛が暴れだそうとしたため農作業用フォークで追い払おうとしたが、
周囲の安全を確認せずに振り回したフォークを誤って生徒の頭に刺し、脳挫傷などの重傷を負わせた疑い。
容疑を認めている。職員は当時、刺したという認識はなかったという。

 事故後、県教育委員会は事故原因を調べる第三者委員会を設置。
今年3月には、学校関係者への聴き取りなどを基に作成した中間報告書を提出した。
報告書では、実習時の安全教育マニュアルが未作成であることなどを問題点として挙げている。

 県教委の長内修吾次長は「学校での安全対策を徹底し、二度とこのようなことが起こらないよう信頼される学校づくりに努める」などとするコメントを出した。

https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/yomiuri/nation/20230706-567-OYT1T50261