生徒の体をまさぐったが、10秒未満だったから性的暴行にもセクハラにもならない――。イタリアで裁判所がそんな判断を示し、若者らが怒りの声を上げている。 裁判では、ローマの高校の男性用務員アントニオ・アヴォラ被告(66)が、女子生徒(17)に対する性的暴行罪に問われた。 女子生徒の話では、学校で昨年4月、友人と一緒に教室に向かって階段を上っていたところ、ズボンがずり落ちるように感じた。すると尻を触られ、下着をつかまれたという。 女子生徒が振り返ると、アヴォラ被告が「お嬢さん、もちろん冗談だよ」と言ったという。 女子生徒は警察に被害を届け出た。被告は生徒の体をまさぐったことは認めたが、冗談だったと主張した。 裁判でローマの検察当局は、禁錮3年半を求刑。しかし、裁判所は今週、被告に無罪を言い渡した。行為が10秒未満だったため「犯罪にはならない」と判断した。
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