去年10月に起きたウクライナ南部の「クリミア橋」爆発をめぐり、ウクライナ国防省の次官は8日、「先制攻撃だった」として関与を公式に認めました。

ロシアが一方的に併合したクリミア半島と本土を結ぶクリミア橋は去年10月、トラックに積まれた爆弾が爆発して橋が一部崩壊しました。プーチン大統領はウクライナによるものだとして報復攻撃を行いましたが、ウクライナ側は関与について認めていませんでした。

こうした中、ウクライナ国防省のマリャル次官は8日、自らのSNSに「大規模戦争の日々500日」とする振り返りを投稿し、「ロシアの兵站を混乱させるため、クリミアの橋に先制攻撃を仕掛けた」と関与を認めました。

ロシアメディアはこの投稿について、ウクライナが初めて関与を「公式に認めた」と報じています。

クリミア橋の爆破をめぐってウクライナ側は、保安局のマリュク長官が、「物流ルートを断ち切りたい」と考えて「適切な措置をとった」と発言していましたが、具体的な説明はしていませんでした。