スマートフォンで撮影された裸の写真を元交際相手の男子生徒が周囲に見せ、精神的に追い詰められて不登校になったとして、西日本の高校の女子生徒が男子生徒を相手に330万円の損害賠償を求める訴訟を起こしたことが、関係者への取材でわかった。

29日に地裁で第1回口頭弁論があり、男子生徒側は棄却を求める答弁書を提出した。今後、具体的な主張をするという。

訴状によると、女子生徒は交際相手の男子生徒に自分の裸の写真や動画をスマホで撮影され、自撮りした裸の写真を送るように求められた。昨年夏ごろに別れた後、男子生徒が同じ運動部の複数の部員に写真を見せるなどしたとしている。女子生徒は部員から「裸の写真を見た」と聞き、教員に相談したという。

校長が女子生徒側に送った通知書によると、学校の調査に対し、男子生徒は別の部員に画像を見せたりLINEで送ったりしたことを認め、部員3人が見せられたことを認めたという。男子生徒はLINEについて、送ったが「相手が見る前に削除した」と説明したという。

女子生徒は不登校になり、今年5月に通信制高校へ転校した。「筆舌に尽くしがたい精神的苦痛を負った」として提訴に踏み切ったという。

学校は取材に対し「個人間のプライベートのことなので取材への対応は控えさせてほしい」と答えた。
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