不明の潜水艇、酸素は残り40時間 米沿岸警備隊

北大西洋で沈没した豪華客船タイタニック号(RMS Titanic)の残骸見学ツアーに向かった潜水艇が消息を絶ち、乗客乗員5人が行方不明になっている事故の捜索に当たっている米沿岸警備隊は20日、潜水艇に残っている空気は「約40時間分」であることを明らかにした。

マサチューセッツ州ボストン(Boston)で記者会見した沿岸警備隊幹部は、航空機と船舶を使った捜索が行われているものの、「まだ成果は上がっていない」と述べた。

 潜水艇は18日、潜水開始から2時間足らずで母船との連絡が途絶。船内には英富豪のハミッシュ・ハーディング(Hamish Harding)氏、パキスタン人実業家のシャーザダ・ダウード(Shahzada Dawood)氏とその息子の乗客3人が乗っていた。

 ハーディング氏は搭乗前、インスタグラム(Instagram)への投稿で、乗員の1人について、タイタニック号探査のエキスパートとして知られるフランス人探検家、ポールアンリ・ナルジョレ(Paul-Henry Nargeolet)氏であることを明らかにしていた。

 5人目の搭乗者は、ツアーを運営する米企業オーシャンゲート・エクスペディションズ(OceanGate Expeditions)のストックトン・ラッシュ(Stockton Rush)最高経営責任者(CEO)と報じられている。

https://news.yahoo.co.jp/articles/ce92ed50636d09dfde21ab1aeb5751a1d3cd2b75