ロシアのウクライナ侵略に伴う両軍の兵器損失を調査している団体「Oryx」は9日、ウクライナ軍が大規模な反転攻勢で投入したドイツ製主力戦車「レオパルト2」3両を露軍の攻撃で失ったとの分析を明らかにした。欧州諸国が大規模反攻のために供与したレオパルト2の損失が確認されたのは初めて。

レオパルト2は米欧が供与した兵器の象徴的存在で、反攻序盤での損失はウクライナ軍にとって痛手となる。Oryxは、フランスが供与した「軽戦車」と呼ばれる装甲車「AMX―10RC」2台や米国が供与したブラッドレー歩兵戦闘車11台も失ったと指摘した。

プーチン露大統領は9日、露南部ソチで記者団に対し、ウクライナ軍の反攻が「始まった」との認識を示した。その上で、「ウクライナ軍は与えられた任務を何一つ達成していない」と露軍の防衛に自信を示した。

https://www.yomiuri.co.jp/world/20230610-OYT1T50101/