PA「そういえば後藤さん、この間街で男の方と歩いてましたね」喜多・虹夏・リョウ・星歌「!?」
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PA「ひょっとして彼氏さんですかね?」
喜多「ま、まさか…ひとりちゃんに限ってそんな…」
虹夏「ね、ねえ…、そんなこと」
リョウ「うん、ぼっちに限ってないない。何かの間違いに決まってる」
星歌「ああ、ぼっちちゃんに男なんて、そ、そんなわけないだろ、そんなわけ」
PA「あらあ、そうなんですか?けどなんかお茶の水あたりでスラっとした男の方と歩いてて、珍しくちょっと楽しげでしたけど・・」
一同「…」 虹夏「(多分何かの間違いだと思うけど…でもぼっちちゃん黙ってるとかわいいしな…
ぼっちちゃん相手から告白されたら断るの苦手そうだし、可能性はなくは…
あれ、なんで私、モヤモヤしてるんだろ…)」モヤモヤ
リョウ「(ぼっちに彼氏…ぼっちは腐ってもあの見た目だし、ない話とは言い切れない…
事実ならぼっちのくせに生意気…、というかぼっちの陰キャ属性を受け止めれるのは
私くらいなのに…)」モヤモヤ
星歌「(ぼっちちゃん可愛いしな…、けどもしそれがホントならどうせろくでもない
男だろ…、とっとと難癖つけて別れさせないと…くっっそイライラしてきた)」イライラ
PA「あら?みなさん、急に黙ってどうしたんでしょうね?」
喜多「ほ、ほんとですね、あ、はは。あ、あの、私、ちょっとトイレ行ってきますね」 トイレ
喜多「(え、待って…、待って、待ってよ)」
喜多「(な、何かの冗談よね…、そ、そうに決まってるわ…、落ち着いて落ち着いて私…、
っていうかアレ、なんで私、ひとりちゃんに彼氏がいるかもって聞いただけでこんなに
気が動転してるんだろ…心臓の音すごい…)」ドキドキ
喜多「(胸も締め付けられるみたいに痛くて…
なんかちょっと涙でてくるんだけど…、あれ、
なんで私、ひとりちゃんのことでこんなに)」
喜多「(精神崩壊しそうになってんだろ…はは)」
練習中
ぼっち「……」
喜多・虹夏・リョウ「……」 ぼっち「(…あ、あれ、なんで今日、皆無言…、空気冷えてるような…
というか…ずっとわたしのほうみてるような…)」
ぼっち「あ、ああ…あの…みなさん…、そ、その今日はなんだか…
よ、様子が…、おかしい…ような…」
虹夏「え!?あ、ああ、いや…その…そ、そうかな…べ、別にそういう
わけじゃないけど、ねえ、喜多ちゃん」
喜多「…ええ…、そう…ですね。別におかしいなんてことはないですよね。
強いて言えばおかしいのはひとりちゃんの方というか、はは」
ぼっち「!!えっ…え!?」ビクッ
虹夏「ち、ちょっとちょっと喜多ちゃん!?あ、あれ
ごめんねぼっちちゃん、ほ、ほらリョウも何か言ってよ」
リョウ「それで?ぼっち。相手はどこの馬の骨なのかな?」
虹夏「うおおい!!」 ぼっち「え…?え…?な、ななんの話、ですか??」
リョウ「とぼけなくていいよ。もうネタはあがってるんだよ。
それで、どうなの、その馬の骨とどこまでヤっ…いたっ」
虹夏「あ、あーごめんごめん、ぼっちちゃん、リョウの言うことは
聞かなくていいからっ」
喜多「ひ、ひ、ひとりちゃん!?あ、あ、あの!?
ヤ、ヤッたりはしてないわよねっ!?そ、そ、そんなことっ、あ、あるわけっ…だ、だって
ひとりちゃんは…っ…、わ、わたっ…!」
虹夏「き、喜多ちゃーん、言葉遣いが下品だよー!?あ、あー、喜多ちゃんもちょっと落ち着こうか」
ぼっち「え…え…、み、みなさん…、い、一体…その…ど、ど、どういう」
虹夏「あ、あー、あのその、つまりね、ぼっちちゃんその実は…かくかくしかじかで」 ぼっち「わ、わたしにっか、か彼氏っ…!?そ、そそそんなことあるわけないじゃないですかっ」
虹夏「えーけど、PAさんがみたって」
ぼっち「そ、それたぶん、あ、お父さんですよ…お父さんの楽器、壊しちゃったから、
この間、修理に出すために御茶ノ水の楽器店まで一緒に」
PA「あら、そうだったんですか?お父さん、ずいぶん若くみえたんで勘違いしちゃいました」
虹夏「まーたしかにぼっちちゃんのお父さん、見た目も若いよね。なーんだ」
リョウ「そうだったんだ。まあ、わたしは最初からわかってたけど」
星歌「ったく、お前ら初めから騒ぎすぎなんだよ…ほんと呆れるわ」
喜多「そうですよ、みなさんっ!!まったく、だいたい後藤さんに彼氏がいるなんて
そんなことあるわけないじゃないですかっ!!!」ホッ
ぼっち「うぐぅ…」グサ
ぼっち「い、い、イマジナリー彼氏なら何回かいたことあんですけど…は、はは」
虹夏「お、おう…また闇の深いことを」 PA「そうだったんですね、皆さん、お騒がせしてすみません。
けど後藤さん、見た目かわいいですし、彼氏がいたっておかしくはないと思うんですけど」
ぼっち「そ、そそそんなむむ無理ですよ。こ、これまで友達すら一人もいなかったですから、
彼氏なんて全然」
PA「ふーん、けどその見た目で不思議です。
男性から言い寄られたこともないんですか?クラスの男の子とか」
ぼっち「……、そ、そですね。ないですね」
一同「……」 虹夏「え?え?何、今一瞬、間があったけど、ぼっちちゃん?今の何?意味深。
ホントのこと言おっか?このままじゃ練習始められないよ?」
リョウ「は、なに?告られたことはあるってか?どうなの、ぼっち、隠し事はよそう、ね」
星歌「うん?ぼっちちゃん、何か隠してる?そんなんじゃじゃさっきの彼氏=お父さん説も
検証し直しになるけど、どうする?」
喜多「あはは…やだ、ひとりちゃん…いいから洗いざらい話してもらえるかしら?
わたしもうキレそう」
ぼっち「いやいやいや無いです無いですっ、そんなこと一回もなかったです!!」
PA「(後藤さん、ほんとみんなに愛されててうらやましいなあ)」
おわり ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています