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「子どもたちとの接し方は時代とともに変化すべきもの」

 多くのプロ野球選手を輩出する横浜高校(横浜市金沢区)野球部を15年秋から率いる平田徹監督(36)は、自身の現役時代の練習とは異なる指導方法で選手たちと向き合う。

 「解決策を考えて」「それ面白いね。ただ俺はこう思うよ」。壁にぶつかった選手たちに発想を促す。飛距離が伸び悩んでいた打球が初めて外野の柵を越えたり、自身の工夫でミスが減ったり。自己決定と成功体験の繰り返しから「やる気」と「楽しさ」を引き出す。時に選手を監督室に呼び、1対1で話し合う。細やかな気配りに「周囲からは大変だろうと言われるけど、実はこの方が楽。今の子どもたちは、向き合えば『自分を認めてくれた』と心を開いてくれる」

 積年の思いが平田さんを突き動かす。「指導法に変革を起こしたい」